貴重な時間を割いてのお話し、ありがとうございました
当時は北海道の田舎町のはずれにある公営住宅に妻と二人で住んでいました。
農地だった場所の地目を変更して建てられたもので、別に因縁話も墓地の跡だったわけでもありません。
そこに入居してしばらくしてから、時々視界の隅に黒いモヤっとした物が動くのを見ることがありました。
おや、と思ってそちらを見ると何もなく、今度は反対側の隅で動くという…。
妻は敏感なのか、時々寝ていると体の中身(幽体という意味でしょうか?)を引っぱり出されそうになると言っていました。
子供のような感触だったとも。
そんなある夜のことでした。
数日前から妻は家業を手伝いに実家へ行っており、2週間ほど私一人で家にいることになりました。
その日は何となく普段よりも疲れを感じ、早めに風呂に入って500mlのビールを3,4缶とウイスキーの水割りを3杯ほど飲んで22時頃就寝しました。
相当酔っぱらっていましたので、朝までぐっすり眠れると思っていたのですが、夜中に突然目が覚めました。
自分の息が酒臭いなと思いながら時計を見ると、ちょうど午前2時頃でした。
その瞬間、突然金縛りに襲われました。時計を見るためにうつぶせになった状態です。
過去にも金縛りの経験があり、また以前のように体が眠っているのに意識だけ起きているというヤツだなと思っていました。
ところが、足もとに何やらモゾモゾと動く感触があります。
それは私の上で這うように、次第に頭の方へ向かってきます。
私はまだ酔っていたせいもあるのかもしれませんが、徐々に怒りを覚え始めました。
金縛りで動けなくなっている私の上で何をしてやがんだ!と。
小さな子供のような感触でしたが、背中まで這い上がってきた時に、私の怒りが頂点に達しました。
強烈な怒りが金縛りを解いたようで「何やってんだコノヤロー!」と大声で怒鳴りながら、布団をめくってガバっと跳ね起きました。
誰もいません。
慌てて家中の施錠を確認しましたが、窓もベランダも、もちろん唯一の出入り口である玄関もしっかりと鍵が掛かっており、誰も出入りできる状態ではありません。
すっかり酔いも醒め、急に怖くなってしまいました。
家中の電灯を点けっ放しにしたまま、それから朝まで眠ることができませんでした。
激しく怒ったのでソレは恐れをなして逃げ出したのか、それからは不思議な事は無くなりました。
後で考えると、夢だったのかもしれないと思うこともありますが、足もとから背中に何かが這い上がってくる感触は生々しく、まだリアルに思い出すことができます。
この他にもUFOを数回目撃した事や、目に見えない物を感じたりした事がありますが、また機会があればお知らせしたいと思います。
03/12[なべちゃん@]
這うような感触は、夢だとしても気持ちが悪いですね。
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