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02/12/7追加分を掲載しています

  1. 無料メーリングリスト『謎学! 超常現象・不思議譚ML』。ふるって御参加下さい。

  2. 二回目になります。
    前回、夜間後方から追い上げてきた車のヘッドライトが消えたという話しをしましたが、今回はそれよりもっとはっきりとしています。
    前回の最後にも書きましたが消えたのはS130Z。細部まで確認したわけではないので、もしかしたらS30Zかもしれませんが、とにかくあの時代の古いZです。
    私が大学3年の時の事なので、今から7年くらい前になるかと思います。

    8月で毎日暑い日が続いていました。私は夏休みなのをいいことに、暑くて寝苦しい夜は明け方までバイクで走り回り、涼しくなる明け方から部屋で寝るというような生活をしていました。
    その日も寝苦しく、結局深夜にバイクで出かける事にしました。
    その日の目的地は地図で見つけた小さなダム湖。ダム湖というよりは貯水池かな?
    ちなみに、254号線沿いの内村ダムではありません。
    上田市内から143号線を走り青木村方面へと向かいました。

    このコースはこのまま松本へと繋がっているのですが、途中にはかの有名な青木峠のトンネルがあります。
    さすがにトンネルの名前は忘れたけど行けば分かります。雑誌の怪奇スポットなどでもよく取り上げられます。
    もっとも、今回はその少し前で県道に入ったのでトンネルは無関係です。トンネルの話はまた後日。
    143号線の途中から県道に入り、しばらく走ると小さなダム湖があるはずなので、そこを目指して走っていました。

    辺りは少し明るくなり始めていたので時間はすでに4時ぐらいだったと思います。
    いつになく濃い霧が立ち込めていて、10m先が見通せないぐらいでした。
    地図で見ただけの初めての道でしかも濃霧、悪条件が重った事もあり、かなりゆっくり走っていたはずです。
    ふと気が付くとすぐ後ろに車がついてきていました。
    細い田舎道だった事もあり「ゆっくり走っていたけど抜くに抜けなかったのかな?」と考えバイクを左端に寄せて停車しました。

    すると後ろの車も停車しました。「なんだ?」と思いながらも、こっちはすぐには動かないから抜くなら抜きなという意味も込めてザックから地図を取り出し道を確認していたのですが、その間もその車はずっと停車したまま。
    見ると古いZ、色はちょっと古ぼけた茶色だったと思います。
    こっちが走り出すとそれに続いて走り出す。気持ち悪いなあと思いつつ、こっちに合わせてわざわざ止まり、こっちが動くと動くというのは勝負を挑んでいるのか?とも思いました。
    「それならこの先の峠で相手してやる!」
    当時はかなりバイクに乗りこんでいて条件次第では二輪ドリフトも可能なぐらいだったのでかなり強気でした。
    今しがた地図で確認した峠へつながる道へ向かって右折しました。

    曲がってすぐの所でバイクを止め、峠で遊びたいならついてくるはずだし、そうでないならこのまま直進して行くだろう、そう考えていました。
    ところが、つい先ほどまですぐ後ろにぴったりくっついていたZが、何故かいつまで経っても来ないんです。
    緩やかな左カーブを曲がって、その先を直角に右折する道へ入ってきただけです。距離的には200mも走ってないと思います。
    周りは田んぼと畑、左カーブの辺りに小さな小屋がある以外は視界を遮るような物はありませんでした。

    不思議に思い今来た道を戻ってみたのですが、どこにも見当たりませんでした。
    最初に停車した場所は細かったためUターンするのはちょっと無理な状態です。
    Uターンするならば、私が右折した辺りまで来ると多少広くなっているので可能かもしれませんが、そのためには待っていた私の目の前を走らなくてはなりません。
    「どこかで曲がったのか?」
    そう思い最初に停車した場所から私が待っていた場所までにある脇道をチェックし始めました。すると右左折できる道が2本程ありました。
    しかしどちらも極めて狭い道で、左折する道に限っては私が待っていた所から見える位置を通っていました。
    残るはこの右折する道。そう思いその道を走り始めたのですが、すぐに民家に突き当たってしまいました。
    車庫もありましたが、そこにはごくごく普通の乗用車が2台と軽トラックが1台あるだけでした。

    その後30分程辺りを探し回りましたが結局Zは見つかりませんでした。
    気が付くと何時の間にか霧も晴れてきており、辺りもすっかり明るくなっていました。
    変だなあと思いつつもその日は帰って寝る事にしました。

    部屋についてふと思ったのが、あれだけすぐ近くにZが止まっていたのにドライバーを見た記憶がないんです。
    それどころかエンジン音もしていたかどうか怪しい。
    確かにフルスモーク(ちなみに、フロントガラスにスモークは違法です)だったらドライバーの顔も見えないし、ノーマルマフラーだったら音も静かだろうからヘルメットをかぶった私の耳には聞こえにくいかもしれません。
    でも、今時あんな70年代の車に乗ってる人ですよ。よっぽど好きでなきゃ乗りませんよ。
    それが吸排気系はノーマルでガラスだけフルスモーク、しかも車体色は当時のまま?やらないでしょ普通。

    走り屋ならまずマフラー交換、それから足回り、さらにやるなら車体補強とエンジンチューン、余裕があればオールペン(車の全塗装)ってな順番でしょ。
    あのレトロなデザインが好き、とか言う人もよくいるけど、そういう人の場合はまずオールペン、それからスモークだエアロだ、マフラーだってな順じゃないですかね。
    この後3年間上田市に住んでいましたが、それ以来一度もそのZを見かける事はありませんでした。
    あのZはどこに行ってしまったのでしょうか?
    10/08[化学屋]
    霧の中には魔が通る。霧で見えないのも困りますが、見えたものがこの世のものではないかもしれないと考えると怖くなりますね。

  3. 12月も『建物・行楽地にまつわる話』を中心に募集します。もちろん、その他もOKです。
    「泊まったホテルで黒い影を見た」「露天風呂の湯煙の向こうに何かがいた」 などなど。
    常識では考えられないような『不可思議・怪』なる体験談をお待ちしております。(12/2掲示)

    雑誌『ほんとにあった怖い話』ファンページ「ほん怖本舗」。情報交換しましょ。

    バーチャル不思議探訪『中国紀行

    バーチャル不思議探訪『東北紀行

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