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  1. 『カプセル』

    ちょうど、アレは夏の暑かった日のこと。
    当時僕は大学3年生。
    テニスのサークルに入っていて、いつものように練習を終えると、後輩のM君が不意に話し掛けてきた。
    「先輩…昨日…ちょっと怖いもの見ちゃって…」
    よく見ると、彼は少し怯えた様子だったので、何かあったのか聞いてみた。

    「実はですね、昨日の夜に友達とドライブに行ったのです。
    初めはコンビニに買い出しに行くつもりだったんですけどね。
    なんか急にテンション上がっちゃって、どこか適当に走ろうって事になったんですよ」
    彼は昨晩のことを語り出した。

    「この辺の道は結構走っていますからね、結構適当に飛ばしていたんです。
    それがですね、何処をどう間違えたのか良く知らない山道に入っちゃったんです。
    でも皆テンション上がっているからもっと行こうって事になって、グングン進んでいったんですよね」
    M君はあまり表情を変えないで喋っていた。

    「そうしたら、そのうち喉が渇いちゃって、コンビニでジュース買わなかったものだから、その辺に自販機でもあればと思って探したんです。
    でも、山道じゃないですか、そんなモノある訳ないと思いながらも適当に外を探していると…。
    なんか自販機が集まっている自販機コーナーみたいなのがあったんです。
    それで、車を停めて自販機でジュースでも買おうという事になったんですよ」
    M君の表情が少し強ばってきたのが分かった。

    「で…、あのHな雑誌とかの自販機ってあるじゃないですか?
    あれがそこにはあったんです。
    やっぱりこういう所だからこそあるんだろうな〜なんて思っていたら、みんなテンション上がっていたので一寸見てみたんです。
    そうしたら…、その自販機の中に置いていたものは、Hな雑誌とかじゃなくて、人間の「眼」とか「耳」とかの人体パーツだったんですよ!!」

    「おいおい〜嘘だろ?冗談はよしてくれよ〜」とM君のいつもの冗談だと思って返してみた。
    すると「冗談なんかじゃありませんよ! じゃぁ、今晩見に行きましょう」
    そう言われて怖いもの見たさもあるのか、承諾してサークルの仲間数人とこの日の夜に現場へ向かった。

    M君の案内で、ちょうど車で30分くらい飛ばしていると、その山道に入っていった。
    自分の地元なのにこんな所があるなんて、全然知らなかった僕は、ただただ感心していた。
    そのうち、目の前に灯りが密集している所が目に入ってきた。
    「センパイ、センパイ、アレですよ」
    M君は半ば興奮気味に言った。

    適当な所に車を停め、車から降りて自販機コーナーへ向かった。
    しかし、どこを見ても普通の飲料の自販機で、彼の言うような自販機はおろか雑誌を売っている自販機もない。
    「おい〜M〜やっぱり嘘だろ?? 驚かせるなよ〜」
    皆で口々に言った。しかし、M君は…。
    「そんな…確かに…ここにあったのに…だって…」
    彼は落ち着かない様子だった。

    「まぁ、酒でも飲んでいたんじゃないか? いいから帰ろうや」
    彼を説得してその場は帰る事になった。

    それから2週間後、今までサークルを休んだ事のないM君が不意に来なくなった。
    彼の親しい友達に聞いても「Mのヤツ…最近学校来てないんですよ」と答えるばかり。
    中には「女でも出来て、女の家に入り浸っているんじゃないッスかね?」などというヤツもいた。

    それから暫くした後、僕は夜中に車を運転していて、ふと例の山道が気になった。
    何となく普段通らないような所を通ってみたくなったのだ。
    例によって山道を進んでいくと、目の前には自販機のコーナーがあった。

    「そう言えば、Mのヤツここで怖いものを見たって言ってたよな」
    そう思い出し、車を停めて自販機のコーナーを覗いてみた。
    すると前は無かった雑誌の自販機があった。

    何気に自販機をみてみると…。
    そこにはM君の言っていたとおり、「眼」や「耳」などの人体パーツがカプセルに入って自販機の中にあった。
    そして…、ひときわ大きいカプセルには「M君の生首」が入っていた…。
    <おわり>

    はじめまして、怖い話スキだけど未だに未経験の、霊感とか無い私です。
    怖い話の情報収集源として、貴サイトをいつも利用しています。
    ここ最近、怖い話の自作に凝っていて自作してみたので投稿します。

    ああ…途中でオチが読める…(笑
    これは実際にドライブしていて、自販機コーナーがあり「ここに変なもの売っていたら怖いよな〜」と話をしていたところから思いつきました。
    話のスジとしては、初めにM君と一緒に自販機を探しに行き、自販機が見つからない時に「だって…」の後、M君が「眼の入ったカプセル」をポケットから取り出す。
    というのとかイロイロ考えた次第です。
    01/09/03[(c)天獄]
    ゾーッとさせて楽しむ…。奥成 達さんの『怪談のいたずら(ワニの本)』を思い出しました。


※注意※
以下は、「読んだら呪われる」という『不幸のメール』系のお話です。
読後、気になるかもしれないという方は、読み飛ばしてください。
  1. あなたに訪れる死を回避する方法が一つだけあります。
    それは、このコピペを一時間以内に7つ、別のスレに貼り付ける事です。
    03/12/24[た]
    ボックスを開かなければ読まないで済みます。

  2. 最初にお願いと注意を。
    この文章を読む前に、身近なところに時計があるかどうか確認してもらいたい。
    十分、二十分が命取りになりかねないので。では…

    先月、高校時代の友人がポックリ病で逝ってしまい、通夜の席で十数年ぶりに集まった同級生の、誰からともなく「そのうち皆で呑もうなんていってるうちに、もう3人も死んじまった。
    本気で来月あたり集まって呑もうよ」という話になった。

    言い出しっぺのAという男が幹事になって話は進行中だが、なかなか全員(男5、女3)のスケジュール調整がつかない。
    今年の夏はくそ暑いし、9月に入ってからにしようかと、幹事のAと今昼飯をいっしょに食べながら話し合った。
    そのときビールなんか呑んだのが、間違いだった。
    Aが、ふと言わなくてもいいことをつい口に出し、おれは酔った勢いで、それに突っ込んだ。
    それは先月死んだ友人に先立つこと十年、学生時代に死んだBとCのカップルのことだった。

    十年前、AはB(男)の家(一人暮らしのアパート)で、Cと三人で酒を呑んだ。
    直後、BCは交通事故で死亡。
    Bの酔っ払い運転による事故という惨事だった。
    Aはその事故の第一発見者でもある。

    おれは、『2ちゃんねる』のことをAに説明し、事故の第一発見者のスレッドに書き込めと、悪趣味な提案をしたのだ。
    すると、Aはたちまちにして顔面蒼白となり「冗談じゃない!」と本気で怒り出した。
    おれは、いささか鼻白み「むきになんなよ」と言い返したが、Aの怒りは収まらず「じゃあ、あのときの話を聞かせてやるが、後悔するなよ」と言って、恐ろしい早口で話し出したのだ。

    Aのはなし
    おれ(A)がBCと呑んでいたとき、D先輩がいきなりBのアパートを訪ねてきた。
    顔面真っ青で、突然「おまえ等、裏返しの話を知ってるか」と話し出した。
    そのときおれは、酒を買い足しにいこうとしたときだった。
    Dさんが止める様子もないので、缶酎ハイを買いに出て、十五分ばかり中座した。

    部屋に戻ると、Dさんは大分くつろいだ様子で、おれが買ってきた酎ハイを喉を鳴らして一気に呑んだ。
    「なんの話だったんですか?」
    「だから裏返しだよ」
    「裏返し?」

    「裏返しになって死んだ死体見たことあるか?」
    「…いいえ。なんですか、それ?」
    「靴下みたいに、一瞬にして裏返しになって死ぬんだよ」
    「まさか。なんで、そんなことになるんですか?」
    先輩は、くっくと喉を鳴らして笑った。

    「この話を聞いて、二時間以内に、他の人間にこの話をしないと、そういう目にあうんだ」
    「不幸の手紙ですか?」
    おれは本気にしたわけではないが、聞き返した。
    今なら「リング」ですか?と言うところか。

    「なんとでも言え。とにかく、おれはもう大丈夫だ。もさもさしてないで、おまえ等も話しにいった方がいいぞ」
    なにか白けた感じになったが、買い足してきた分の酎ハイを呑み干して、宴会はお開きになった。
    先輩はバイクで去り、BCはBのサニーに乗った。スタートした直後、サニーは電柱に衝突した。

    呑み過ぎたのかと思い、すぐに駆け寄ってみると、BCは血まみれになっていた。
    そんな大事故には見えなかったので、おれは少なからず驚いた。
    いや、もっと驚いたのは二人がマッパだったってことだ。
    カーセックスなんて言葉も浮かんだが、そうでないことはすぐに分った。
    二人は、完全に裏返しになっていたのだ。おれは大声で叫んだ。
    「裏返しだ!裏返しで死んでる!」
    すぐに人が集まってきて、現場を覗き込んで、おれと同じ言葉を繰り返した。
    だから、皆助かったのだろう。

    Aは逃げるように帰って言った。
    おれはこんな話むろん信じないが、一応このスレッドを立てて、予防しておく。
    後は、04:30分までに誰かが読んでくれればいいのだ。
    肝心な部分を読んでいないとカウントできない。
    読んだ方。一応後何時間あるか、時計でご確認を…。
    03/05/31[たるたるソース]
    03/11/20[海男]
    全く別の方から同じ話をいただきました。どこで一番最初に書き込まれた話なのでしょうか…。
    ※マッパ(真っ裸)


  3. 無料メーリングリスト『謎学! 超常現象・不思議譚ML』。ふるって御参加下さい。

  4. 1月も『妖怪にまつわる話』を中心に募集します。もちろん、その他もOKです。
    「田舎で不思議な話を聞いた」「山で不思議なものを見た」「妖怪に関係する史蹟がある」 などなど。
    常識では考えられないような『不可思議・怪』なる体験談や噂話をお待ちしております。(03/9/3掲示)

    雑誌『ほんとにあった怖い話』ファンページ「ほん怖本舗」。情報交換しましょ。

    バーチャル不思議探訪『近畿紀行』烏天狗のミイラ篇(03/9/4,10/23)「巻物の解説」追加
    バーチャル不思議探訪『中国紀行更新を怠っていたので、いつの間にかサーバから消され、他の方のHPになっていました。
    バーチャル不思議探訪『東北紀行再度登録しました。URLが変更されています。<(_ _)>

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