今から5年前、その地図を購入したM氏が、悪友のKn氏を誘い、掲載されている空知近郊の心霊スポットを数週間かけ片っ端から廻ってみたが、何の成果も得られなかったそうです。
偶然、Knがそのスポットで事故を起こしましたが、本人が運転ミスを認めているので、単なる偶然でしょう。
成果を得られないまま掲載スポットを廻り尽くし、残るは深川〜旭川間の「神居古潭」のみとなりました。
そこでM氏は、Kn氏、D氏、私の4人編成で、夜10時頃に神居古潭へ向かいました。
土曜の晩、既に現地には5,6人編成のギャラリーが2組ほど到着していました。
「何も出ないね」「つまらん」
「どっか行こうぜ」「あの人たちも幽霊見に来たんだ」
彼らはそう話していました。
商店のすぐ傍に、如何にも出そうな廃屋があり、Mが潜入を試みましたが「それはマズイだろう」という皆の意見で、断念しました。
撮影係の私は、取り合えず一枚撮影しました。(以下、撮影箇所※印)
失敗しないように、あえてバカチョンカメラKonica『現場監督Wide28』で撮影しました。
川を跨ぐ吊橋を渡ると公園になっていて、道はT字路で左側(深川側)と右側(旭川側)に別れていました。
取り合えず左側に進路をとり、しばらく進むと照明の無い古いトンネル(※)がありました。
「おお、これは期待出来そうだ」
皆、そう期待しながらトンネル内へ突入しました。
トンネルはかなり老朽化していて、天井に落石防止のネットが張られていました。
そして、そのネット上に剥がれ落ちたコンクリートの破片が結構落ちていて、かなり不気味な雰囲気。
でも、出くわしたのは、明らかに生気のあるアベック一組だけで、野郎四人組の我々に襲われないかと警戒していました。
「面白く無い!」
不気味なだけで何も無い事に立腹したKnは、途中で懐中電灯を消してしまう始末。
結局何も起こらず無事トンネルを通過しました。
トンネルを過ぎて川伝いに暫く歩くとまた公園(※)になっていて、SLが置いてありました。
私たちは面白がってSLに乗込み、レバーやバルブを操作しました。
「反対側へ行ってみよう」
一通り楽しむと、またトンネルへと引き返しました。
再度トンネル内(※)へ突入しましたが何事も起こらず、結局元のT字路の公園(※)まで戻って来ました。
今度はT字路の右側の方へ進んでみましたが、照明が全く無い中、月明かりの下に延々と遊歩道が続いているだけで、不気味でしたがやはりそれ以外の何物でもありませんでした(※)。
「歩いた分だけ引き返す必要がある」
そのうちMがそう言い出したので、結局全員、無駄足だったとうなだれながら神居古潭を後にしました。
何事も無い方が良い事なのですが…。
成果が有る方がよっぽど嫌だけれども、今夏の心霊スポット巡りで何も成果が得られず、まして岩見沢からわざわざ足を運んだKnの不満はおさまりませんでした。
帰りの国道12号の途中、小さな脇道を見つけると急ブレーキを踏んでいきなり其処へ突入しました。
Knの車は三菱ストラーダという4WDピックアップで、かなり強気の運転でした。
パジェロと同系なので、多少の事でははまらないです。
両脇に草が生い茂り、更に轍の真ん中にも草が少々生えている脇道を突き進むと、何と墓地ではありませんか。
Knは自分の直感の鋭さを皆に自慢し、MとDは「ほぉー」と言いながら煙草を一服してました。
墓地の周囲は野原で、草が生い茂っています。
墓石のある所はもちろん草が刈られていますが、初めての人にはまず分からない様な場所(※)でした。
墓石の数はあまり無く、しかも新しいのが多いので、割と最近出来た墓地なのかなと思いました。
結局最後の神居古潭ツアーは何事も無く終了し、途中、滝川のゲームセンターで時間を潰してお開きとなりました。
後日現像された写真を見ると、確かに現場の不気味な雰囲気は鮮明に写っていましたが、何一つ怪しいモノは写っていませんでした。
いい年してSLで遊んでいる野郎の写真はありましたが…。
最後の墓地の写真の上方に、何やら白いモヤ見たいな物が。
「心霊写真だ!」と息巻くKn。
「これ煙草の煙でない?」とD。Mも「煙草の煙だよ」。
考えてみれば、当時現場は殆ど無風で、その白いモヤも自ら発光しているというより、ストロボの光が反射したような感じです。
最終的には「なんら成果なし」でした。
その後、霊障らしいトラブルは誰にもありませんでした。
p.s.
後日聞いた話ですが、結局途中で引き返したT字路の右側(吊橋を渡って旭川側)の奥が、ヤバイとの情報を得ました。
誰か詳細を知っている方はいませんか?
02/13[北海道在住]
神居古潭といえば、25年程前、TBS系『3時にあいましょう』(毎週水曜の心霊特集)の収録中、近くの墓地で霊の声が録音されました。
こんな感じです。「ふっふふっ、ふっ…、ふっ」。司会の野村泰治さんは「クククッ」と笑っている女性のようだと話していました。
その辺りは交通事故の多発地帯だとのことでした。(録音テープより)
雑誌『ほんとにあった怖い話』ファンページ「ほん怖本舗」。情報交換しましょ。
【配信システム】
全て同じ内容が配信されますので、登録が重複しないようにお願いします。
登録・解除は『こちら』からできます。
Copyright (c)2004 web surfer & kibitaro