上司は特に霊感などがある人ではありませんでした。
その上司が学生の頃、同じ下宿に住む先輩は、少し変ったところのある人で、よく何もない所をじっと見詰めていたりしたそうです。
特に気が合ったというわけでもないらしいのですが、同じ下宿ということもあり、一週間に一度くらいは部屋を訪れて、お酒を一緒に飲んでたそうです。
そして、先輩が大学を卒業し、上司も卒業し、行き来はなくなりました。
そんなある日、突然、警察から連絡があったそうです。
くだんの先輩が屋上から飛び降り自殺をした、と。
ただ…。
不審なのは、「靴」だそうです。
自殺者が靴を脱ぐ、というのは、テレビなどでもよく見かけますが、大概そろえてありますよね?
ところが、先輩の靴は、まるで走りながら脱いだかのように、脱ぎ捨ててあったのです。
遺書は無かったそうです。
「何かに取り憑かれたのでは?」
先輩が少し風変わりであったことを知っている上司は、一瞬思ったそうですが、事実はわかりません。
警察にもその事は喋らなかったそうです。
「今にして思えば、なぜ警察は、卒業後ほとんど交流のなかった僕に、事情を聞きに来たのかなぁ?」
上司は、不思議がっておられました。
03/02[ルナティック@]
遺書が無いこと、現場の状況などから、何か不審な点でもあったようですね。
雑誌『ほんとにあった怖い話』ファンページ「ほん怖本舗」。情報交換しましょ。
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