「幽霊なんて、その辺にウヨウヨいるよ。
質の悪いのもいれば、好きで浮遊霊やってる人もいるし、自分が死んでるのが分らない人もいるし、成仏の仕方が解らない人もいるよ」
姉が前に勤めていたホテルの同僚が非常に霊感のある人で、姉はその人から言われたそうです。
幽霊、といえば、姉が勤めていたそのホテルは新築でしたが、実際出たそうです。
場所はエレベーターホールの鏡になった壁。
霊感が多少ある姉は、そこに行くと気分が悪くなったそうです。
同僚曰く「取り憑くわけじゃないけど、たちはあまり良くない」
「新築なのに…」と姉。
「それは関係ない。居心地が良ければ、入り込んでくるから。
鏡は良くないね。鏡台って、昔の古いのって普段は扉を閉じておけるでしょう。
あれは鏡を必要な時以外は、塞いでおく必要があるから」
同僚が、説明してくれたそうです。
鏡、といえば、私の母校である小学校の体育館の便所は見事な合わせ鏡でした。
「花子さんが出た!」
クラスメートがよく騒いでいたっけ。
私もそこでは怖い思いをした事があります。
放課後、体育館で遊んでいて、もよおした私はその便所で用を足し、その鏡の流しで手を洗っていると…。
「うわ!」
真っ黒い何かが横切ったのです。
合わせ鏡だと自分と鏡が無数に映りますね。その鏡の中を、私一人しか居ないのにです。
狭い便所なので隅々まで確認済みです。
脱兎の如く便所から飛び出したのは言うまでもありません。
もっとも、幻覚だと言われればそれまでのことですけどね。
ただ、なぜか男子もその便所だけは必ず連れションでした。
大して仲の良くない友達からも、その便所だけはよく「便所付き合ってよ」って誘われたなぁ。
怖い、といえば、私のすぐ近所の町道16号線の踏切。
小学生の頃、意味も無く線路の防風林(雑木林)に同期のY君(Y氏)と入り込みました。
すると、何と血染めの白いTシャツが横に伸びた枝に、洗濯物を干しているかの様にかかってました。
白いTシャツは血と泥で汚れてて、その血痕からしてかなりの大怪我だとガキでも察しがつきました。
脱兎の如くそこから逃げ出したのは言うまでもありません。
今にして思えば、警察に届けるべきだったと思いますが…。
というより、何故、血染めのTシャツを雑木林の中に、それも袖を枝に通し干していたのかサッパリ解りません。以後も何の騒ぎも起きてませんが。
因みに、この踏切で友人の車が特急列車に接触し大破しましたが、私を含めて同乗していた三人とも無事でした。
ここの踏切は道路が線路に向かって下っているので、特に冬は事故りやすいです。
昨年7月末にも事故があり、パトカー3台ほど来てました。
踏切、といえば、H氏宅近くの町道18号線の踏切。
「あそこに髪の長い女の人(幽霊)がフラフラして立ってるよ、いつも」
H氏の姉が言ってたっけ。
しかし、私もH氏もその踏切はよく利用しますが、何も感じません。二人とも霊感皆無ですから。
ただ、真夜中にH氏宅から帰宅するとき、遮断機が上がっているのを確認して踏切内に入ると何と線路の上り方向から二つのライトが間近に!
「列車が来てた!!」
アクセル全開で飛び出しましたが、振り返っても何も来ません。
狐に化かされた気分でした。
これも幻覚ですかね? 距離的に50mも無かったと思います。
幽霊、といえば、最初の就職先は岐阜県のある市のプレス工場でした。
「夜はあんまし出歩かんほうがええで」
会社の地元の先輩から言われました。
「ヤンキーとか多いんですか?」
「あんましそういうのはいないけど、土地柄、別の意味でヤバイもん多いしな、この界隈はな」
まぁ、歴史の古い所ですからね、岐阜県は。
所、といえば、どうも色々な話を聞いていると、浮遊霊ってのは、結構その辺によくいるみたいですが、如何なものなのでしょうか?
心霊スポットにいるいわゆる地縛霊ってのは、悪霊とか怨霊とかが多いのですかね?
確かに、延々と同じ場所に留まってるのですから、何かしらの念や思い入れがあるのですかね。
道を歩いてて浮遊霊に出くわすのは仕方のない事なのでしょうね。
賑やかな町に出て、人に会わないようにするのは不可能ですから。
心霊スポット、といえば、そこに行くって事は、そこに居る方にとっては馬鹿にされた、見世物にされたと。
また、テリトリーを荒らされた、ひやかされた、メンチきられたという感じで、怒るんでしょうかね?
相手の立場になってみれば、怒るのも無理ないですね。
自分の家や敷地を勝手に覗き込まれたり、侵入されたらそら怒るわなぁ。
怒るって事は、とどのつまり何にしろ興味本位で行かない事ですね。
けど怪談話の三割は、自らの意思で心霊スポットに行かれた方が多いですよね。
自ら心霊スポット調査に挑む、マニアな方々のHPもありますね。
「良くない」と言われながらも、そういう冒険野郎が自ら身体を張って体験したおかげで、話が充実するわけです。
人の不幸は蜜の味ですか? そう考えると何とも言えない気分ですね。その体験談を興味深く見入ってる俺って…。
03/02[北海道在住@]
あらゆるリスクを負う覚悟で訪れたり、公開していると思いますが、どうでしょうか…。
自己責任ですから、他の人のことはなんとも言えません。
雑誌『ほんとにあった怖い話』ファンページ「ほん怖本舗」。情報交換しましょ。
【配信システム】
全て同じ内容が配信されますので、登録が重複しないようにお願いします。
登録・解除は『こちら』からできます。
Copyright (c)2004 web surfer & kibitaro