私は、京都方面に行くのが初めてだったので、会社の先輩にハンドルをまかせました。
先輩は、大阪から奈良県を経由して京都に抜けるコースを走りました。
「こっちの方が一本道なので迷わないから」との事でした。
無事、京都に着き、夕刻には仕事が終わりました。
あとはまた、来た道を引き返すだけです。
帰りは、私がハンドルを握ることになりました。
初めての道なので助手席の先輩にナビしてもらい、朝走った一本道に入りました。
辺りは暗くなっていました。
しばらく走ると道が二手に分かれています。
どっちに行くのかと先輩に訊ねました。
「おかしいな? 分かれ道なんてあるわけないのにな…」
先輩は、首を傾げました。
私は途中で道を間違えたのかと訊ねました。
「いや、この道で間違いない…間違うわけがないんだが…」
先輩は、また首を傾げました。
来た道を引き返そうかと言いましたが、先輩が「出るところはそう遠くじゃないと思うから、右側の道に入ろう」と言い出しました。
全く土地感のない私は、素直に先輩に従いました。
しばらく走りましたが、周りは鬱蒼とした森が広がるだけで辺りには何も見えません。
「山道かなあ…やけに寂しい所だな…一体、何処だろうなあ?」
先輩が呟きました。
そのまま30分くらい走り続けると、家の明かりがポツポツと見えてきました。
どうやら小さな集落があるようです。
その集落の真ん中を道が通っているので、そのまま走りました。
集落に近づいて気付いたんですが、その集落の家はどこも家の隣に倉庫のような物が建っていて、明かりがついているのは倉庫のほうだけなんです。
隣の家も、また隣の家も…。
こんな時間に倉庫で何してるのかなあ?
そう思いながら眺めてました。
すると、何軒目かの家の倉庫のシャッターが半分開いているのが目に入りました。
道沿いの家なので、よく見えるんです。
で、通りすがりに何気なく倉庫の中を覗いてみたんです。
「……!!」
覗いてみて驚きました。
その倉庫の天井から牛が一頭吊るされていて、それを初老の男性が解体してるんです。
そのままゆっくり車を走らせて、その家を通り過ぎました。
「今の何!? 牛解体してたよなあ!!」
先輩が叫びます。
「じゃ、じゃあ、他の家の倉庫でも同じ事してるのか!?」
「こんな時間に??」
「近くに牧場なんてなかったぞ!!」
気味が悪くなり、車のスピードを上げました。
間もなく、前方に大きな道が見えて来ました。
どうやら合流地点のようです。
大通りに合流して路肩に車を停めました。
自分たちが、どこにいるのか見当がつかなかったからです。
しばらくして通りがかりの人に尋ねてみると、そこは、奈良県の「平群」というところでした。
「ええっ!!」
それを聞いた先輩は、絶句してしまいました。
土地感のない私には分からなかったのですが、予定の場所より遥かに南にでたようです。
「やっぱり間違えたんだ」と私は言いました。
ところが、先輩は「間違えたにしても、こんな短時間で走れる距離じゃない!」と首を傾げます。
その後、先輩の運転で別ルートで帰りました。
それから5日ほど経って、先輩から連絡がありました。
その内容とは…。
先輩は、あの後、例の分かれ道が気になったんで昼間に同じ道を走ったそうです。
でも、分かれ道なんてどこにもなかったので、念のため2往復したそうですが、やっぱりどこにもない。
どうにも納得がいかない先輩は、今度は平群に行って、平群側から合流点を探したそうですが、合流したと思われる地点には脇道も何にもない。
意地になって地元の方に、これこれこういう集落を抜ける道はないかと訊ねてみたそうですが、誰も知らない。
「俺たちは一体、どこの道を走ったんだろうな…あの集落は何処だったんだろうな…」
そう言ってました。
今でもそこが何処なのか、何処にあったのか分かりません。
とても、不思議な体験でした。
08/02[霊幻童子@]
牛がらみの怪異譚は、怖いです。
私は小学4年生の時、百年くらいの歴史をもつ古い公立小学校に通っていました。
その小学校には「正門」と「裏門」の二つの校門があり、裏門の方には門のすぐ隣に首を切られたお地蔵さんと、そのお地蔵さんの首を奉る地蔵堂がありました。
その「首無し地蔵」にまつわるお話を当時の担任の先生から聞きました。
江戸時代、このあたりは山道で、このお地蔵さんは旅人の旅の安全の為に置かれたお地蔵さんでした。
しかしある時、侍がやってきた。今さっき上役から拝領した刀の切れ味を試したくてウズウズしていた。
そんな所にこのお地蔵さんを見つけ「この地蔵の首を一刀のもとに切り落としてやる」と言って、本当にお地蔵さんの首を落としてしまった。
でもその瞬間、侍の刀もバッキリ折れて、その折れた切っ先が侍の咽を突き刺して侍も絶命した。
こんな話です。
実際、首のないお地蔵さんの前で語られた話だったので、すごく怖かったのを覚えています。
07/23[ワタカ@]
怖い題材でしたが、母校(近く)の伝説を聴く機会があって良かったと思います。周りの人にも教えてあげてください。
自分は一人で、旧トンネルによく行きます。
行く度に色々な霊現象を体験しました。
そこで一つ噂になっているのがもう一つのトンネル。
自分はまだ見た事もなければ行った事もありません。
途中までは車が入れる道があり、そしてそこからは歩いてしか行けないというトンネルです。
そこに何が在るのかは全く想像もつかない、未知なる場所だと聞きます。
探してみてはどうでしょう?
ただし、責任は取れません。
伊勢神に浮遊する霊たちは悪さをしません。
遊び半分や中途半端はよろしくないでしょう。
必ず帰る時は手を合わせてから帰りましょう。
そして清めの塩を、その場に行ったメンバーは体にふりかけ、そこに行った車や乗り物も清めることをして下さい。
07/22[さとやん@di]
第三のトンネル。あるのでしょうか…。
読者各位
いつも、お世話になっております。
8月13日(金)に、『13日の金曜日』オフ会を開催したいと思います。
昼は、お盆の時期に公開される収蔵物などをできるだけ見学したいと思います。
また、夜は、関西方面のミステリースポットなどの情報をよく知らないので、飲み会などで情報交換、親睦を深められると幸いです。
よろしくお願いします。
日付 平成16年8月13日(金)
集合場所 JR『大阪』駅
集合時間 9:30頃
昼の部 大阪府、摂津,播磨国の伝説・妖怪の地、神社など
懇親会 大阪市内
会費 見学先,交通費実費、飲食代
参加希望者の要望をとりあげて、コースに組み入れたいと思います。
kibita@orange.ne.jp
まで、問い合わせ、参加してみたいと思われた方は、ご連絡お願いします。
8月11日(水)の13時まで募集します。続報は、以後の『新着投稿』のページを参照してください。
当初、目論んでいた来迎寺(守口市)の『幽霊の足跡』は、法要日のみ一般公開。
今年は、あと8月7日午前中、9月21日、10月28,29日とのことでした。
雑誌『ほんとにあった怖い話』ファンページ「ほん怖本舗」。情報交換しましょ。
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