不思議小話
第12部


  1. 6月13日の早朝、明るくなった5時すぎでした。
    その前の日より私と私の会社の部下は、神奈川県の川崎までトラックを飛ばして、大阪に帰ってきました。
    荷物を降ろすにはまだ早いので、私の家で仮眠をとることにしました。
    彼は何回か泊まったことがあったので勝手しったる部屋でした。
    私も疲れていたので、すぐ横になりました。
    久しぶりに金縛りになりましたが、いつもよりきつい感じで、なかなか解けませんでした。
    やっと解けた途端、隣の部屋で友人がうめき始めました。
    彼はとても静かに寝る人なのですが、やがて女の様な色っぽい声になり、なんのこっちゃと思いました。

    翌朝、彼いわく…。
    手足を押さえられ首を絞められ、これはやばいと助けの声を出したつもりだそうです。
    やがて呪縛が解けると恐くなり車で寝ようと思ったその時です。
    女の手の様なものに手足を押さえられ、やがて、か細い手が全身を撫で始めました。
    そして、あろうことか男性自身にまで及び、あまりの気持ちの良さにイキそうになったが、ここでイクと着替えを私から借りなければならないので、思いとどまったそうです。

    こんなHな体験を聞いたのは初めてで少し期待しましたが、恐くなり部屋に塩をまきました。
    本当の話です。
    [大阪ボーダー@mesh]
    何処から憑いてきたのでしょうか。

  2. 不思議だった事。

    1. 幼い頃、夜トイレに行こうと2階の階段の踊り場に立って下を見下ろしたら、そこに、シルクハットを被った男が立っていて、こちらを見上げていた。
      あれは、誰だったんだろう。

    2. 大学生の時、夜中にコンビニに行こうと公園沿いの道を歩いてたら、公園と道の間にある金網の向こうの草むらの中から、女の人の高い歌声で、賛美歌のようなメロディが聞こえてきた。
      草むらは自分の膝くらいまでの高さ。
      「あそこに人がいるの?」って考えたら怖くなって駆け出した。

    3. 道を歩いてたら、前から一つ目の男の子がランドセル背負って歩いてきた。
      「可愛いそうに。手術したのかな」って思ってすれ違ったあと振り向いたら、少年もこっちを向いてジッと俺を見つめていた。
      怒ってるような、泣いているような顔で。

    4. 夜、原チャリで友達と走ってて、人気のない交差点を車体を傾けて曲がろうとしたら、ほんの一瞬の視界に、電信柱にダッコちゃんのようにしがみついた、ランドセル姿の小学生を見た。
      一緒に走ってた友達も「何か分からないけど、何かいた」って。

    5. ある夜、電話がかかってきた。「私、ともみ。元気?」って。
      全然記憶にない女の子だった。
      「人違いじゃないですか?」っていう俺に「えー、○○くんでしょー、忘れたのー?」。
      俺の名前を知っている。
      「どこで会ったっけ?」と聞けば「自分で思い出してよ」と答える。
      それから、結局俺の方は訳が分からないまま、10分程で電話を切った。
      次の日、大学に行くと「ともみ」からの電話は、俺の友達みんなの所にもあったという。
      「もしかして、大学名簿見てイタズラしてんのかもな」って話になった。

      その後、大学のみでなく、俺の田舎の高校時代の友達にも、バイト仲間にも同じ電話があった事を知った。
      それぞれに、何のつながりも無いってのに…。
      いや、あった。
      みんな、俺の友達だって事。

    6. 夢を見た。
      友達と3人、コタツを囲んで他愛のない話をしてた。
      突然、体を揺らして笑っていた1人の友達の首がとれて、目の前のコタツの上にゴロンと転がった。
      それでも彼は笑っていた。
      次の日、その友達から電話があった。
      「いやー、今日突然バイト、クビになっちゃったよ」って。

    7. 近所の山には、人面猫の噂があった。
      姉貴の友達が見たのは、朝のジョギング中に目の前の道を横切った、眼鏡をかけた40歳くらいのオジサンの顔をした猫だった。
      同じ山で、俺は夜の11時ぐらいに車で走ってる時、バックミラーに映った真っ赤な女の人を見た。
      ちょうど下り坂だったから、ブレーキランプがあたっていたのか。
      でも、なんで追ってきたのだろう。
      慌ててアクセルを吹かして下りた先は…お寺だった。

    8. 海へ釣りに行ったら、空を飛び交う無数の赤や青の光たち。
      海の向こうが、なんだか赤く染まっている。
      何かが燃えているような、戦争でも始まったのか?
      後ろの草むらが、風も無いのにガサガサと音をたてる。
      「誰か来たな」。
      …誰も姿を見せない。
      また、白い光が、驚くほど長い尾を引いて、北から南へと星空を横切ってゆく。
      何なんだ。何が起こっているんだ。
      そして、魚は釣れない。

    なんとなく記憶に残ってる、これらの事。
    現実だったのか、幻だったのか、想像なのか。
    今はもう、確かめる術もない…。

    今度はちゃんと? 怪談送ります。
    [RYUS]
    ショートホラーのような話ですね。

  3. これは、本当にあった話です。
    ある日、弟と二人で買い物に出かけた時のこと。

    ふっと後ろから「『カランコロン』と言え、『カランコロン』と言え」と、変な声が聞こえてきたのです。
    そして、後ろへ振り返ると、何と自転車に乗ったミイラ男みたいなのが、追いかけてくるのです。
    驚いた私達は、急いで走り出しましたが、後ろにいたミイラ男も急に走り出して追い付こうとするのです。
    私達はとても怖くなり、そして弟が叫んだのです。
    「カランコロン、カランコロン」と。
    すると、後ろにいたミイラ男はフッと消えていき、私達は、ただ、ボーゼンとしていました。
    [妖怪なんか怖くない@202249021]
    男は何を満足して消えていったのでしょうか。

  4. 先日TVで、狐狗狸さんの正体は、自己暗示による云々と言われていましたね。
    私は小学生時代、皆の言うところの狐狗狸さんでした。
    「おいおい、何を言い出すんだ?」と思われそうですが。あの頃、本当に流行ってましたよね。
    始業前、休み時間、放課後とクラスのそこかしこで、あの呼び出しの呪文(?)が聞こえていました。

    私が近くにいると、必ず十円玉が動きます。
    その間、私は勿論、十円玉には触れません。ただ側で見てるだけ。
    最初の頃は全く動かないのに、がんばっている友人達が気の毒で「動け!」なんて考えていただけだったのですが、そのうちに動きだした十円玉が、私の思った通りの字を示すのです。
    「○○さん(私)がいると必ず来る」と、よく、その場に呼ばれました。
    ある種のシャーマン扱いで、いい加減な事や本当の事、色々織り交ぜて十円玉に念を送っていました。
    学年も変わりクラス替えになり、そこで、私のいない状態で、何人かの人達が行っていましたが動きません。
    「行ってみるか…」と近寄ると案の定、動き出しました。
    暫くして、なんだか疲れた頃「あなたの名前は?」と訊くので「○○」と動かし、「ごめんごめん。止めて。それ、私が動かしたんだよ」と白状しました。
    皆は白けた様子でしたが、止めてくれました。
    まあ別に、その後もいじめられたり変な奴扱いもされませんでしたが、それを機会に皆、狐狗狸さんをしなくなりました。
    だから、狐狗狸さんというのは、確かに自己暗示によって動く場合も、浮遊霊が実際に来る場合もあるかもしれないけれど、こんな私のような者が動かす場合もあるので、ともかくやらないのが一番だということですね。
    誰も憑かれないし、そして疲れないし…。
    [saso@meshnet]
    どうして動くのかということよりも、何故その様なものが流行だすのかという事が一番の問題ですね。

  5. こんにちは。3回目の投稿です。
    これは、まだ誰にも話していない話です。
    私には「確かにしたはずなのに、それをする前の状態に戻っている」ことがよくありました。
    それは単に勘違いをしたとかいうものではありません。
    一種のタイムトリップの類だと思います。

    例えば、海で泳いでいたはずなのに、次の瞬間には浜辺に立っていて、水着も全く濡れていないとか、ビルの2階から1階へ階段で降りていってドアを開けた次の瞬間、また2階の階段の上にいたとかいうことがありました。
    そして一番すごかったのは、ビルの屋上から落ちたときです。
    別に自殺をしようとか思っていたわけではありません。
    11階の屋上から下を見ていたら、なんだか飛び降りてみたくなってしまい、いつのまにかフェンスを乗り越えていました。
    そして強風に身を任せてみたら、私の体はアッという間に真下へ落ちていきました。
    普通の恐い話なら、これが「霊に引っ張られた」なんていうことになりますが、この話は違います。
    自分が落ちた何ともいえない鈍い音を聞いた瞬間、私はまた屋上のフェンスの内側に座っていました。
    この時ばかりは、この不思議な現象に心から感謝しました。
    今でもあの、自分が地面へ叩き付けられたときの音を覚えています。

    この話を誰かにしても、わかってくれないだろうと思い、今まで自分の中でくすぶらせてきましたが、このページを見ている皆さんにならわかってもらえるかと思い投稿しました。
    こんな体験をした人、何かご意見のある人、ぜひリアクションをお願いします。
    [パタマオ@hokusei]
    魂が抜け出したケースだと良く言われますが。ところで睡眠中にみる夢で、音を耳から感じたことありますか?
    感想は不思議談話室の伝言室へどうぞ。

  6. はじめまして。いつも楽しく拝見させてもらっています。
    小さい頃から心霊現象に興味があるのに、自分では曲解すれば「そうかな?」という程度のことしか経験がないのですが、何故か友人たちに妙な体験をした者が多いのです。
    その中で一番印象に残っている話をお話します。
    大学での友人の体験なのですが、初めて話をする人は必ず「嘘だ」と決めつけます。
    それ位、何というか奇妙な体験談なのです。

    友人が夜、自宅で寝ていた時のことです。
    ふいに金縛りに襲われたそうです。
    それまでにも幾度か霊体験があった友人は、取り乱すこともなく「なるようになるさ」という心でじっとしていたといいます。
    すると、胸を撫でるように触ってくる見えない『手』があります。
    最初のうちは気持ち悪いやら恐ろしいやら、友人もぐっと身を縮こませていたそうですが、何かの拍子に「右肩」と、ぼんやり思ってみたところ、『手』が右肩を撫で始めたのです。
    「お腹」と思えばお腹を撫でられる。「右足」と思えばやはり右足を撫でられる。
    そのうち、余裕の出てきた友人は、あろうことか「チンチン」と思い浮かべてみたそうです。
    その瞬間、友人の耳もとで「ヒャハハハハハ」というあざ笑うような、老婆のもののような笑い声がしたのだそうです。
    友人は「怖いというより、あざ笑われているようで恥ずかしかった」と言っていました。

    数多く聞いた霊体験の中でも、とりわけユニークなものとして覚えています。
    このページには、あまりに下品でふさわしくない話かなとも思いましたが、むしろそれだけに真実性のある話だと思い、投稿させて頂きました。
    ことの真偽は当人のみ知ることですが、親友として私は本当にあったことだと信じています。
    また友人の体験談を送らせて頂きます。
    HPを楽しみにしています。それでは。
    [M@tpofu]
    ヒャハハハハハって、何がおかしかったのでしょうネ。

  7. みどりさまの投稿を見て、ふと、去年「ブロードキャスター」でやっていた「自殺は伝染性の病である」という特集を思い出しました。
    身近な人間の印象的な死によって、まず第一の感染者が生まれ、その人物の自殺からその地域のコミュニティに広がり、「情報」がウイルスの役目を果たし、マスメディアの情報が媒介となって、より広い地域に伝染していくという説でした。
    その事例に挙げられていたのは、当時頻発していた中央線の自殺多発事件でしたが、それ以上に感じたのは、いわゆるいじめ自殺のことでした。
    あの時期の事件の頻発な発生は、マスコミの過熱報道によるところが多かったような気がします。
    死ななくても済んだ子供が、命を無為に落としていたのだとしたら、こんな辛いことはありません。
    そういえばあれ以来、「いじめ問題」と「いじめ自殺」は、それなりの距離をおいて取り上げられていますね。…今のところは。
    この話、オカルトより怖い話として印象に残っています。
    アメリカではこれに関する専門の研究機関があるそうですが…さすがアメリカ、こんなうさん臭いことにも大真面目に研究費を出してしまうとこがすごいですね(笑)。
    [みゆみゆ@mesh]
    噂話の伝播に似ていますね。

  8. 虫の知らせというものもありますが…。

    以前、私は夫と一緒に通勤していました。ある雨の降る寒い日のこと。
    いつもはバスで駅へ向かうのですが、夫は車で行くので渋滞を避けるため、早い時間に一人で先に出かけました。
    通勤や通学って毎日のことですから、だいたい家を出る時間って決まっていますよね。
    「私もいつもの時間には、行くからネ」と言ったのにもかかわらず、何故か私はなかなか出かけられずにいたのです。
    雨も降っており、私も早く起きて彼と一緒に車で行けば良かったと思いながら、身支度を整えていました。

    別に何かを感じた訳ではありませんが、なぜか時間ばかりが過ぎていくのです。
    もう、いつものバスには間に合いそうにありません。
    遅刻してしまうと、気ばかりが焦っていました。
    次のバスには絶対に乗ろう、と心に決めて用意を急いでいたその時、バス通りから人の悲鳴と急ブレーキの音、胸の締め付けられるような音が、入り混じって聞こえてきました。
    「事故かな? 雨も降っているし、玉突き衝突でもあったのかしら?」と思いながら、怖くて家から出られずにいたのです。
    「事故なら道もふさがってバスも遅れる! 遅刻しても、言い訳があるわ」と…。

    しばらくして、さすがにこれ以上は遅刻できないと意を決して家を出ると、バス通りは大混乱。
    私達がいつも乗るバス(この日も私は乗るつもりでいた)に大きなダンプが突っ込み、バスを待っていた人も事故に巻き込まれていたのです。
    「夫が車で出かけなければ…,いつもの時間にしっかり用意ができていたら…」と思うと、怖いという思いと共に、不思議な気がします。
    [まき@caccchcbb]
    たまたま事故に遭う人遭わない人。人生どう転ぶかわかりませんね。

  9. 私が幼稚園児の頃のお話。
    同級生の男の子がお正月、妹と犬と一緒に裏山へ散歩に出かけましたが、道に迷ったのか、そのまま行方不明になってしまい、なんと犬だけが帰ってくるという事件が起きました。
    残念ながら二人とも…。
    その二人をみつけた近所のおじさんたちは、彼らを抱きかかえて山を下りました。
    すると、彼らを迎えた子供がいきなり震えだし「寒いよ、寒いよ」、そう呟き続けました。
    もちろん冬だったので寒いのは当然ですが、その寒がり方が尋常ではなく、また意識ももうろうとしていたのです。
    おそらく二人の魂が乗り移ってしまったのだろうというわけで、急いでお寺へ。
    お祓いをしてもらい、子供たちは正常に戻りました。
    たぶん、二人が過ごした寂しい夜の状態が乗り移ったんですね、という話でした。
    [みどり@tksc]
    年齢の近い人間が影響を受けると言われていますが。

  10. 私は中学生位の時からよく金縛りにかかり、自らそれを避ける事が出来るまでに慣れてしまった者です。
    宙に浮いて回転したこともあります。
    鬼の宴会も見ました。ではまた…。
    [虎猫@etl]
    妖怪ネタ、皆さんも教えて下さいね。鬼は妖怪かな?

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