当時私の部屋には、部屋の大きさに似つかわしくないダブルベッドがありました。
これは、私の父が長年に渡る愛人との生活で使用してたベッドを、何の因果か自宅に運び込んできて、何故か私の部屋に置くことになってしまったものです。
当時の私は別段その事にはこだわりもなく、ベッドが部屋に来ること以外、特に何も気にしませんでした。
ただ、救われていたのは母が、それの出所を知らなかった事です。
まあ、この辺の話しは本題とそれるので、とにかく私の狭い部屋には3年間ダブルベッドがありました。
私は、高校1年生の終わりぐらいから空手を始めた事もあり、毎日くたくたに疲れて家に帰って風呂と食事を取るとすぐに寝ていました。
疲れていたのも手伝って、その頃から良く金縛りにかかるようになりました。
ベッドの配置は東西に渡り、東が頭になるように置いてあり、南側はフスマと隣接していました。
頭の上には窓があり、足元は隣の部屋との仕切りのガラス戸になっていました。
ですから、部屋の南側に丁度すっぽりとベッドが収まっていて、北側にわずかな空間があり、その北側の壁際に勉強机がありました。
その机の上には小さい頃から旅先で見つけた、小さなキーホルダーについているような御地蔵様を4つくらい置いていました。
私は昔から、神様とかをあまり信じる性格ではありませんでしたが、初詣に手を合わせる以外は、このお地蔵様に手を合わせていました。
ある日、学校をズル休みして寝ていた時、私は決まって北側に顔を向けて寝ていたのです。
半身になって右手だけが、ベッドから飛び出た格好でした。
多分11時頃だったと思います。
鬱々として、寝ぼけ眼で殆ど寝ていた状態で、意識だけがどこかはっきりと覚めていました。
そうです、いつもの金縛りにかかっていました。
私はいつもの事なので、また深い眠りにつこうとしていると、何故か右手の指先に、ある感覚があります。
最初は良く把握出来なかったのですが、だんだん意識がはっきりしてくるに従って、それは自分以外の指に掴まれているみたいなのです。
それも、か弱い手では無く、職人の太い指のようで、それが私の指先を丁度つまむように、そっと握っているようでした。
ただ、それを見るのが恐くて、必死に寝たのを覚えています。
ある夏の晩。
いつも通りの時間に寝つき、夜中になり金縛りになっている自分に気付き、眼が覚めました。
その時も北側に顔を向けて、半身になって寝ていました。
今までは金縛りにあうと大抵は、起きる事もそのまま寝続ける事も出来なくなり、異常に体が疲れるので、反対側に寝返りを打つ事が多かったのです。
その時も、その行動に移りました。
しかし、予想に反して体が動かず、逆に背中から押し返されてくるような感触がありました。
何かが私の背中に、ベッドの南側に有るのです。
それは丁度、大きな薄っぺらいゴムで出来たボールの様な弾力があり、固くもなく柔らかすぎず、私の寝返りを妨げていました。
何度、寝返りを打とうとしても「ぐーん、ぐーん」といった感じで押し返されてしまいます。
時間にして3分位でしょうか、何度か試して私の意識は、はっきりと覚めていました。
ただ、この時ばかりは瞼が開かなかったのを覚えています。
私は意を決して、体にある全ての力を使って寝返りを打ちました。
その瞬間…。
私の左耳のすぐ側を「ひゅーん、ひゅーん、ひゅんひゅんひゅん、ひゅーん…」。
何かが、北の方向に向かって飛んで行きました。
その瞬間、私の意識も体もはっきりと目覚め、北の方角を見つめたまま、ただぼんやりとベッドに座っていました。
それ以外にも。
空手の稽古にも大分馴れてきた頃、時間的にも余裕が出来たのか、彼女が出来ました。
高校時代に付き合った彼女や、付き合わなくとも深い関係になってしまった人数は7人くらいでした。
が、その深い関係になるとき、後から考えるとお互い不思議なくらい自然に、そして、異常に興奮しました。
明らかに自分以外の何かに操られているような気になっていたと、私も相手も言っていました。
そうです。
その関係になったのは、全てそのベッドが始まりなのです。
ただ、この話しだけは、疑わしい話しなのかもしれませんが…。
私が高校を卒業すると同時ぐらいに、そのベッドは近くの知り合いに貰われていきました。
その後は現在に至るまで、金縛りにも不思議な現象にも遭う事もありません。
今となっては、そのベッドが原因でそうなったのかどうかもわかりません。
更にベッドは、その後どうなったのか今では分かりません…。
以上です。
[きんぼう@tpofu]
布団やベッドにまつわる元の持ち主達の因縁話はよく聞きますね。
私の実家は神戸の田舎です。
妹は短大生の時に、家のあるとこから二つ目の駅の前にあるファミレスで、バイトをしていました。
ある日、私が大学から帰ってくると妹が「ねーちゃん、バイト先でお化けがでてん」と話してくれました。
話しによると、その店は午前2時まで営業していて、深夜は男性ばかりで働いていたそうです。
営業時間が過ぎ、最後まで残っていたA君が、従業員用の控え室に泊まろうとしました。
控え室の大きさとかは忘れましたが、大きな観葉植物と鏡があったそうです。
A君がふと鏡の方を見ると、鏡に映った観葉植物の横に血塗れの女の人がしゃがんでいたそうです。
彼は慌てて、近所の友達の家へ走ったそうです。
何か怖くなってきたので、このへんで。
[ちゃるぶう]
居ないはずの人が鏡に映る話。怖いですね。
その日も皆、橿原市のAの家に集まり、くだらない話に興じておりました。
そのとき一番後から来たBが、吉野山へ肝試しに行こうと言いだしたのです。
Bの企画はいつも恐怖スポット巡りです。
ちょうど夏休みでもあり「うまくいくと何処かの女子大生なんかのグループが遊びに来ていて、ナンパ出来るかもしれない」などと、有りもしない話に皆夢中で飛びついたのです。
車3台8人で、夜11時過ぎから出掛ける事になりました。
途中、有名な中岡氏なども著書に書いている国道169号線の芦原トンネルが有ります。
そこは何事もなく通過し、吉野山に着いたのは日付が変わる少し前の23時40分でした。
誰かが言っていたような女子大生のグループはおろか酔っぱらいのオッサンすら、いや人っ子一人、吉野山の旅館街を歩く人などいませんでした。当たり前だ。
私達が行こうとしたのは、蔵王堂から下の川まで降りて行く、途中に石仏などが沢山ある山道でした。
普通に降りても面白くないので、ジャンケンして順番を決め、一人ずつ5分おきに降りて行くことになりました。
最後は一番下の川の所で集まる事にしました。
私が一番最後に決まった時、いつものパターンで皆が結託し、最後の一人を脅かすのは目に見えていました。
そんな事で順番に皆が降りて行き、私の番になりました。
用心しながら降りていくのですが、丁度5分ほど降りた所で、石碑の後ろに人の気配を感じたのです。
私は心の中で「誰や脅かそうとして後ろに隠れて」などと思いました。
が、ここは何も知らない振りをして、後で相手を驚かそうと思い、わざと通り過ぎました。
そして石碑の裏に遠回りをして、そいつを驚かそうとしました。
そっと静かに近づくと、いるいる白い服を着た奴が。
誰かは分かりませんが、私はそいつの後ろに回りワッと驚かそうと近づきました。
すると、あと10mという所で、そいつが音もなくスーっと逃げ始めたのです。
仕方なく小さな声で「おーい皆下におるんやろ。そしたら今度は二人で皆を驚かそうよ」と言いながら近づきましたが、何故か追いつけません。
「まっいいか。そしたら俺は降りるよ」と言いながら、皆のいる一番下まで降りました。
皆は私を待ちくたびれていたらしく「何しとったんや」などとブーブー言っています。
「何ゆうてんねん。俺を驚かそう思うてもあかんでー。誰や途中で脅かそう思うて待っとたんは」と言いながら皆を見回すと、全員いるのです。
私は先程の経緯を、皆に話しました。
みな真っ青になって「その場所はこういう石碑の所やろ」と言うのです。
私は「そうや」。
そして誰もがその場所で、人の気配を感じて走りながら降りたと言います。
私はその時初めてゾッとしました。
それは、私が追いかけた人は暗闇の中でもはっきり見えたのですから。
あれは一体何だったのか、今考えてもゾッとします。
[噂のトミー@ocn]
その人の顔の輪郭は分かりませんでしたか?
私の家の前(南側)は病院で、寝るとき丁度、頭がそっち側になります。
その日は零時頃、布団に入ってウトウトしてました。
そうしたら人の話し声がするんです。
しかもだんだん大きく、沢山の人が話してるみたいになってきた。
さすがにおかしいと思い、薄目をあけると、私の体の上に薄くて白い道ができてるんです。
その道を歩く足も見えますが、暗くて脛(スネ)までしか見えない。
話し声はまだ聞こえます。
でも反響しているのか、さっぱり聞き取れないのです。
突然、耳元で「こいつはいるな」と男の声がしました。
上を見ると誰かの足が、私の上で立ち止まっています。
「こいつも連れていこう」。
誰かとしゃべってるみたいです。
すると、もう一組の足もありました。
怖くなって目をつぶって、思いっきり叫んだら(でも声は出なかった)、声が止まって道も消えました。
誰か他に道を見た人はいませんか?
あの道が何だったのか、教えて欲しいんです。
[サム@ofd]
白い道。色からして…。
でも他のみんなはまだまだ元気で、あまりにやかましいので彼の妹の部屋で寝かせて貰うことにしたのです。
妹は出かけてて「まあ勝手に使っていいよ」と言われていたのです。
で、すんなり眠りにつきました。ここまでは何事もなし。
がっ、睡眠中に来たのですよ。唐突な耳鳴りと共に。
あんま珍しくないけど金縛りですぅ。
とはいえ、彼の家で寝てるとかなりの確率で金縛られるので無視してたのです。
その時だけは、まぁーヤケになったかのような強烈さ。
壁向きで寝てたら、背後で誰かが大勢で話しているのです。
みんなこっちの部屋に来たのかな?とか思って「うぅおーい!?頼む、無理矢理起こしてくれー!」って叫んだけど誰も返事をしてくれない。
さらに強烈になる金縛りと、もうどうにもならない耳鳴り。
全身の力を込めて無理矢理振り返ると、そこでみんなが麻雀してました。しかも電気つけて。
何が何だか事情が飲み込めない私は、更に大声で「頼むからこのベッドからおろしてー!!」みたいな事を叫んだのです。
でも誰も相手にしてくれない。
やがて私は力尽きて寝てしまいました。
翌朝目が覚め、全身汗びっしょりで起きると、部屋には誰もいない。
すでにパニックモードです。
とりあえず昼になってからみんなに話すと、確かにマージャンはしてたけど「誰も部屋には行ってないぞ」と言われました。
ただ、夜中に私がなんか絶叫してるのは聞こえたそうですぅ。
で、気になって見に行ったら私はいない。
彼らは「きっとトイレだ」と思ったそうです。
じゃあ夢だったのかな?って思ったのですけど、私ベットから離れてないのです。
ついでに私が振り向いた時に見た人の配置(マージャンの)は、彼らが嘘をついてなければ全く同じだったそうなのです。
その時間、私はどこにいたのかさっぱり謎です。
恐いとかじゃなくて、????って感じでした。
余談ですけど、その妹の部屋というのは結構他にもイロイロ起きてるらしいのです。
聞くの嫌なので追求しなかったです。
[ねめしす HomePage]
何処へ行ってたのでしょうね。謎は深まるばかり。
中学生以降、現在まで(もう30代です)霊と遭遇しています。
このHPを読んでいる間にも台所の方でパチパチ音が聞こえてきていて少々恐いので、あまり害の無さそうな話をします。
昨年8月に現在の住まいに引っ越しました。
不動産屋との契約時には、すぐそばに大きい公園があるなと思ってたんです。
ところが、その日の夜、旧日本軍の兵士に連行され怒鳴られる夢をみました。
まさかと思い翌日見に行くと、ただの公園ではなく、大きな慰霊塔が建っていました。
この辺りは陸軍の工場跡地で空襲を受けた所だそうです。
慰霊塔に手を合わせて「よろしくお願いします」と言った後は、今まで何も起きてません。
神奈川県相模原市国道16号線の南警察署の前です。
[たかしゃん@odn]
戦災犠牲者に対して畏敬の念をはらうこと。大切な事ですね。
その建物は外から見ると2階建てなのに、2階への階段を登りきった所が壁で塞がれていて行き止まりになっています。
配線工事の関係でどうしても2階部分を見なければならず、1階の天井を開けて入って行きました。
するとそこには昔のまま、まるで炭坑の町が廃墟になったのと同じような生活感のある部屋がそのまま残っていました。
誰も行くことが出来ない部屋、すごく不思議な光景でした。
しばらく部屋を観察していましたが、仕事も有るので工事に掛かりました。
ここからが本題です。
かなり時間のかかる工事でした。
日が暮れても店内は明るいのですが、事務所とかトイレは電気がきてない状態で真っ暗でした。
私は急な腹痛に、嫌だなとは思いつつ仕方なく、いつも仕事の時に持っているマグライト一つで用を足すことにしたのです。
そのトイレは割と広く、個室が4個位と小便器が6個位でした。
私は一番手前の出口に近い個室で用を足し始めました。
しばらくすると誰かが入って来る足音と気配がしました。
「あ、誰か他の人も我慢できなくて仕方なく暗いトイレに来たんだな」と思いました。
1分位してその足音の主は出て行きました。
私は普段でもトイレに時間がかかる方なので、暗いから早く出たいなと思いながら急に恐怖にとらわれました。
それは、その人物が入って来た時に明かりを使った様子が無かったからです。
ここでは明かり無しでは自分の鼻先も分からないのです。
懐中電灯を使っていれば絶対にわかります。
私はとにかく早く済ませ、一緒に工事に来ていた仲間に「さっき誰かトイレに来た?」と聞いてみました。
が、「いいや誰も行ってないし、もう工事業者は自分達だけで終わりだよ」と言うのです。
それでは、さっき来たのは…?
[噂のトミー@ocn]
暗い所は怖いものです。ましてトイレだなんて。
初日なので夜中まで楽しく盛り上がり、気が付けば時計は午前1時過ぎ。
お手洗いに行きたくなった私は、友人と連れ立って部屋を出ました。
手洗いへ向かう廊下には窓があり中庭に面しています。
季節は11月半ば、室内でも空気はかなり冷え込んでいました。
ふと窓に目をやると、外に小学生くらいの男の子がしゃがみ込んでいました。
友人も気が付いたらしく「こんな時間に…。旅館に勤めてる人の子かな?」。
「あんな薄着で…。寒くないのかな」と言葉を交わして通り過ぎました。
用を足して部屋へ戻る時、まだ男の子はいました。
やさしい友人は窓を開け「ねえ、ボク。寒くないの?お家の人は?」。
男の子はただ静かに首を振るだけ。
私も気になり友人に「行ってみようか?」。
友人も「そうだね」。
そして部屋と反対方向に歩き始めたとき友人も私も気がつきました。
そう、ここは3階。
声をかけた男の子は同じ目線にいたのだ!!
[ん?@qgjafs]
後から分かる不自然さ。気がついた瞬間に…。
そこはまだ、受け渡しが終わってないのに引っ越しをしています。
その関係でトイレなんか1階の一つしか使えないので、男も女も同じ所を使っています。
何でもないような話なのですが、そのトイレ。
洋式しかないのですが、私が初めて行った時には確か和式が1個有ったのです。
絶対間違い有りません。
[噂のトミー@ocn]
ある日突然レイアウトが変わってる。何でもないようで怖い話…。
去年か一昨年だったか、はっきり覚えていないのですが、夜中に突然目が覚めたのです。
何者かが「ハワイのカメハメハ像のある場所に来い」と言った声がして、何かが呼んでいるような気がして…。
すると真っ暗な窓際の部屋の隅に、サッカーボールぐらいの丸い球体が浮かんでいるのが見えました。
どの様なものかというと、黒っぽいグレーの金属光沢があり、細い棘のようなものが放射状に何本も飛び出していました。
まるで超合金のウニ!
それに小さい窓のような形の赤青緑黄色等の色とりどりの四角い模様が円周状に並び、球体の赤道に平行に何本か巻きついています。
それは、じっとこちらを見つめているような感じでした。
隣で寝ている主人を起こして見せてあげようと思いました。
しかし、主人の体は何故か石のように堅くなっていて、ピクリともしませんし起きる気配もありません。
私はもう一度その球体(飛行体?)の方を見ました、まだ居ました。
どうしろというんだと思いながらじっと見ていると、スウっと消えていきました。
主人を揺すると、今度はすぐに起きました。
その直後、秋葉原で小型の円盤が飛び回った事件の噂を聞きました。
あれは円盤だったんでしょうか、ウニ型の?
寝ぼけていなかったことは確かです。
ハワイには12年ほど前にキラウエアの噴火があったとき行きましたが、その後は行ってません。
その時に撮ったカメハメハ像の写真に、その筋の人が言う「シャンバラの霊光(宇宙からのメッセージ)なるもの」が写っていたことがありました。
そういえば…でも何だったのでしょう?
別に気にしてませんし怖くもないのですが不思議でした。
ただ単に忙しい日常を逃れ、遊びに行きたい願望かもしれないですね。
でもウニは、ほんとにいたんですよ。
[虎猫@]
何か音はしませんでしたか?
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