不思議小話
第34部


  1. この話は2,3年前に、知り合いの女の子から聞いた話です。
    その子は私にウソや作り話をするような子じゃないんですが、その子自身も友達から聞いた話なので、事の真偽は定かではありませんのであしからず。
    内容としてはこうです。

    その子の友人『A子さん』は、夜の横断歩道で信号待ちしていたそうです。
    すると、横断歩道の向こう側に男の人が立っているのが目につきました。
    彼女は、その人を見た途端「変な人だな、嫌な感じの人だな」と、何故かわかりませんがそう思ったそうです。

    信号が青に変わると、彼女は「嫌だなぁ」と思いながらも、横断歩道を歩き始めました。
    反対側に立っていた男も当然、横断歩道を渡ってきました。
    横断歩道の真ん中ぐらいで、二人はすれ違いました。
    その瞬間、男は彼女にこう言ったそうです。
    「なんでわかったの?」。
    もちろん彼女は怖くなって走って逃げました。

    と、この様な内容だったんですが、何故か未だにこの話が気になっています。
    交差点に出たということは、他にも似たような体験をした人がいるんでしょうか?
    ちなみに東京都内の話です。
    [なつ@cac3facb]
    見えない人が彼女には見えてしまったということでしょうか?

  2. つい先ほど、3時間位前の事です。
    今日(6/15月曜)は仕事も代休で、家内も夜勤明けで、午後から我が家は休日モードでした。
    家内が、今度の休みに予定している旅行の為に、少し離れた町のお店に買い物に行こうと言い出し、親子3人でドライブに行くことになりました。

    買い物も済ませ、家路に着こうと国道(2桁の)を愛車で走っておりました。
    道路の中程に白い塊が見えました。
    近付くにつれて、それは猫の亡骸でした。
    「やばい」と思い、その遺骸を踏まずにまたごうとした瞬間、その横たわった猫が「ここにいるよー」という感じで片手をあげました。
    その上を愛車は何の衝撃もなく無事に通過しました。
    後続車もうまくその猫をまたいで通過しました。

    バックミラーで見たその猫は、ピクリともしませんでした。
    さっきの片手(足?)をあげたポーズは、一体何だったのでしょうか?
    その時車内で一人エアコンを切った状態で寒気を感じていました。
    家内と娘は「暑いねー」と後部座席からブーたれておりました。
    以上とり急ぎご報告まで。
    [みおちゃんのパパ]
    交通量の多い道路では、亡骸をどうすることもできませんね…。

  3. 一昨日私が久しぶりに体験した話です。
    私は結構明け方に、金縛りにかかることが多いんですよ、何故か…。
    その日も明け方に一度、目が覚めまして、まだ時間が早いのでまだ寝ようと目を閉じた時、それは起こったんです。

    「あらら、久しぶりの金縛りだわ」とか思っていたら、閉めてあったアコーディオンカーテンの向こうから「ガシャ、ガシャ」という歩く音。
    それと一緒に「殺せ〜、潰せ〜」ていう声が聞こえてきました。
    さすがに「まずいかな〜」と思いながら体が動かないんで、そのままほっといたんです。

    そうしたら体の上に何か被さってきて「なんだ!」と思ってそれを見たら(目だけは動く金縛りの基本みたい)、十二単を着た昔風の女の人でした。
    「これは本格的だわ」と思うのと一緒に「俺の所に来ても何もしてあげられないんだけどさ〜」とか考えていたら、急に楽になりました。
    諦めて帰ったみたいです。

    何か助けを求めていたんですかね?
    私は、霊感とかその類のものは、全然ないのでよく解らなかったんですけど…。
    それと「殺せ〜、潰せ〜」とか言っていた人(武士?)は、その女の人の家来か何かだったんですかね。
    [ウインナー団]
    土地に何か曰くがあるのでしょうか?

  4. 先日の階段の話を読んで思い出した話ですが。

    私の通っていた大学は、毎年6月頃に神戸の山奥のセミナーハウスで一泊の合宿をしてました。
    そこの宿舎は地下と1階に二つか三つずつ部屋があり、1階に小さいロビーみたいなのがありました。

    ある年、そのロビーで私を含めて5,6人で怖い話をしてました。もちろん夜中。
    かなり長い間、いろんな話をしていると、宿舎のあちこちで「ピシピシ」とラップ音がしだしました。
    「これは、やばい。そろそろやめて部屋へ引き上げようか」と言っていると、地下から1階にあがる階段からラップ音が鳴りだしたのです。
    それも、階段を上がってくるように。

    階段はコンクリなので、ラップ音みたいな足音はでませんし、何より地下にはそのとき誰もいなかったのです。
    私らは速攻でその宿舎から逃げて、よその宿舎で一夜を明かしたので、その後どうなったのかは知りませんが。
    [ちゃるぶう]
    地下って何となく何かがいるような気がしますね。物音一つでも肝を冷やしますが。

  5. 2ヶ月ほど前のある日の夜中、私は1階の自分の部屋に居ました。
    トイレに行こうと思い、12時頃、居間のある2階に上がりました。

    寝室は1階にありますが、居間では母が熟睡していました。
    疲れているのだろうと思い、起こさないで1階に戻りました。
    結局、朝まで居間で寝ていたそうですが、母は夜12時頃と2時頃、私が下の寝室に行くようにと起こしに来たというのです。
    それも夢と違って、はっきりしていたというのです。幻覚だとは思うのですが。

    母は幽霊とかそういう類の物は全く信じていないのですが、よく夢にでる、あるお爺さんが守護霊なのではないかと言っていたことがあります。
    また、金縛りで変な気配を感じたり、侍のような人を見たことがあると言っていたので、案外、霊感が強いのかもしれません。

    私自身はたまに金縛りには遭いますが、それらしい経験は全くありません。
    [KK]
    2時には行かなかったわけですよね? 時間を確認しているということは…。

  6. これは私がついこの間、私の家で体験した事です。
    その日は日曜日。両親は外出していて家にいたのは私と弟の二人だけでした。
    お昼の2時過ぎ。弟は1階の居間で昼食を食べていて、私は2階の自室で読書の最中でした。

    空腹を感じて何か食べようと下へ降りると、弟は食べ終わった食器を洗っているところでした。
    狭い台所ですから邪魔をしないように、とりあえずまだ読んでいなかった新聞を読もうと思い、私は畳に座って新聞を読んでいました。

    と、居間からも出られる台所から階段へ続く廊下を、歩いて行く気配がして、2階へ上がって行く階段の軋む音が聞こえてきました。
    私は弟が2階へ上がったんだなと思い、ふと台所を見ると…。弟がいるのです。
    手を洗っているらしい水音を聞きながら、私は「あれ?」と思いました。
    じゃあ、今階段を昇って行ったのは…誰?

    家の中には私と弟しかいないはずです。
    私は物凄く嫌でしたが泥棒だったら困るので、おそるおそる階段を上がりました。
    そーっとあまり音をたてないようにして階段を昇ってみると、やはり誰も居ません。
    弟の部屋にも、私や両親の部屋にも。
    「…でも…確かに今、誰か階段上がってったよねぇ…??」。
    恐くはありませんでしたが、不思議でした。
    弟に確認しようと下へ降り、階段を降りきった所で何となく立ち止まって首をかしげていたその時…。

    ぎしっ。
    背後の階段がきしむ音が聞こえました。

    ぎ…みしっ…。
    それも、降りてくるような音が聞こえます。
    誰かが。ゆっくり、確かめるような足取りで。
    私は驚き過ぎて、身動きも出来ません。

    ぎ…し…。
    階段の真ん中当たり。丁度階段から私がいるのが見える辺りで、音が止みました。
    まるで私がいる事に気付いたように。

    動けなくて(金縛りではない)じっとしていると、背後からは何の音もしません。
    かなり恐かったのですが、昼間だからと思い切って振り返ると…。
    やはりそこには誰もいませんでした。

    今までに何回も、2階の自室に戻ったはずの弟が下へ行くといる、という事がありました。
    そのため、私は自分の思い違いだとばかり思っていたのですが、どうやら違っていたようです。
    ただ、この一件から、この『誰か』はいなくなってしまったのか、同様の出来事には遭遇していません。
    [ちょんちょん]
    音が一段一段下ってくるなんて。気持ち悪いですね。

  7. 私の母は霊感がある方で、私が幼い時、霊を見たと言っていました。

    私が保育園に行っている間の出来事です。
    いつものように掃除機をかけていると、普段どんなに晴れていても日の当たらない場所が、オレンジ色にボワーと明るくなりました。
    そして、「ちずこさん。松江は迷惑ばっかりかけると思うけど、面倒見てあげてね」と、曾おばあちゃん(私から見て)の声が聞こえたそうです。

    それからオレンジ色の光が消えたら電話が鳴って「もしもし、今、お母さんが亡くなったから」って、松江おばあちゃんから電話がかかってきたらしいのです。
    こういう事って本当にあるんですね。
    [ちゅんちゅん@sanynet]
    偶然とは思えない事ってありますよね。不思議と思うか思わないかは、本人の受け取り方次第ですが。

  8. これは奈良県で、私の友人(女性30歳)が体験した不思議な話です。

    彼女は、妹夫婦の家で居候しながら近くの建材屋に勤めていましたが、その会社が急に廃業となり、勤め先を探していました。
    なかなか良い勤め先が見つからず、焦り始めていました。
    丁度そんな時、近所の人の紹介で、歩いて15分程で行ける会社の事務へ行くことになったのです。

    そこは住宅街の中にある、社長の家の一室を事務所にしていました。
    社員といっても社長と作業員1人の小さな会社です。
    仕事は朝8時半に事務所へ行き二人にコーヒーをいれ、二人が作業に出掛けた後は自分一人で電話番です。
    他には少しばかりの伝票整理があるだけで、とても退屈だったそうです。

    さて、ここからが本題なのですが、社長の奥さんは昨年病気で亡くなりました。
    事務所の隣の和室の仏壇の前には、奥さんの遺影が飾ってあったそうです。
    事務所とは襖一枚で仕切られているだけで、誰かが動けば音が聞こえる位の距離です。

    勤め始めて3日目の事です。
    隣の部屋を誰かが歩く音(気配)がしたそうです。丁度畳の上をすり足で歩くような…。
    彼女は思い切って襖を開けてみました。でもそこには誰もいないのです。
    1日目は空耳という事でなんとか納得しようとしました。

    ところがその日、妹夫婦の家でとんでもない事が起きたのです。
    彼女がいつもの部屋で寝ようとすると、昼間と同じ音(気配)が自分の周りを歩き回っているのです。
    それだけでは収まらず、妹をはじめその旦那や子供までもが、何か得体の知れないモノが家の中を動き回っていると言い始め、パニックになりました。
    その日は皆ほとんど眠れず、一夜を明かしたそうです。

    そんな経緯を社長には言えないので「一身上の都合で申し訳ないのですが」という事で仕事を辞めました。
    すると、昨日の事がまるで嘘のように何事も起こらなくなったそうです。
    後でその家の事を良く知っている人たちに聞いたところ、亡くなった社長の奥さんは、社長の浮気で苦しんでいたそうです。
    死ぬ間際にも再婚しないでと言い残して亡くなったらしく、友人(女性)は全然関係が無いのに、嫉妬して出てきたのかなと思います。

    後日談ですが、その社長がこの事件の後すぐに再婚したのですが、1年程でその新しい奥さんと離婚したらしいのです。
    その奥さんも同じ恐怖を味わったのでしょうか?(p.s.住所を出すとすぐに分かるほど有名な話です)
    [噂のトミー@ocn]
    生者の嫉妬もまた、怖いものですね。恨み妬み欲望…。

  9. 私は幽霊を見たことがありません。見たいとも思いません。
    けど、気配は感じたりします。
    「あっ、いるな」と思う方向が寒く感じますし、匂いがしたりします。

    でも気を張って感じようとしないとわかりません。
    たぶん私自身が、見たくないと思うから見えないだけだと思います。
    前に一度見たいと思ったことがありました。中学生の時です。

    お風呂に入ろうとした時でした。
    お風呂場の中全体に、硫黄のような匂いが充満していました。
    そしてお風呂からあがった時、ものすごい貧血に襲われ意識がなくなりかけました。
    うちの母いわく「硫黄の匂いは悪霊だ」と前に言ってました。

    それを思いだした私は怖くなりました。
    心の中で「私は見たくない。私は見たくない」と何回も繰り返しました。
    それから2,3回、匂いはうっすらしましたが、それきりなくなりました。

    私はそれ以来、見たいとは思いません。
    多分、今度見たいと思ったら匂いだけではなく、本当に見えるような気がして…。
    [みき]
    匂いがしたということは何か源があるはず。それはいったい…。

  10. 恐くないかも知れませんが実話なんです。

    私は8年程前にバイトで大阪S市にある精神に病を持つ方のための病院で、当直のバイトをしてました。
    夜の間ずっと事務所に一人きりでいるんですが、2階より上の病棟から時々訳の分からない声が聞こえたりして、恐い思いをした記憶があります。

    さて、その日も深夜までボーッとしていたんですが、退屈なんでいけない事とは知りながら、患者さんのカルテをこっそりと見ていました。
    すると、何枚もあるカルテの中から不意に…奇妙なのがあったのです。

    それは、ある精神分裂病の患者さんのカルテでしたが、初診受付から投薬の治療、入院に至るまでの記録が書かれていたんです。
    が、その途中から不意に、
    「ああっ、俺はもうだめだ! わかってるんだ、何をしたってだめなんだ!
    でも、これだけははっきりしている。この病院の先生も看護婦も俺を殺そうとしている! 助けてくれ!
    でも、だめか…どうしようもない…助かる方法はない…」。
    こんな内容でした。

    どうして、こんなものがカルテに書かれていたのか。
    文字も明らかにボールペンなどで書かれたものではなく、全ては謎でした。
    また、そんなカルテがそのまま、他のカルテに雑然とファイルされているのも理解できませんでした。

    ただはっきりしていたのは、その患者さんは治療中に突然死した事。
    他にも急に亡くなられてしまう患者さんが時々いる事。
    そして、患者さんが急死したら遺族や葬儀屋さんに電話をする係りは私なんですが、何故か全く驚いた様子がないのでした。
    この病の患者さんが急死する事って、そうある事でしょうか?

    私がそのバイトを辞めたのは言うまでもありませんが、なぜか探るような目つきで院長先生に見られた事。
    海外旅行で買ってきてあげたという50万円もする腕時計をポン!とくれたこと…。
    それが、今でも恐ろしいです。
    [ととろ@dti]
    メッセージが書かれていたのは謎ですね。突然死は、ただの偶然だと思います、考えすぎないように。


[HOME][目次] [33][35]

Copyright (c)1998 kibitaro & web surfer
Since 09/13/1996, Last Updated 06/25/1998