その体験は、最近では起こらなくなったのですが、体調が悪くなると身体が鉛のように重くなるのです。
しかし、重くなった身体とは反対に、触るものは綿のように軽く感じるのです。
今、考えてみると、感覚の異常なのですから恐くなると思うのですが、すぐ治るという楽観した気持ちになっているのです。
実際、その通りになるのですが…。
あと、微生物のほうは今でもみえます。
[暗転@lib]
前回は飛蚊症の話でした。
今回も一般の人にはあまり知られていない症状なら良いのですけど。
両親の実家は岩手にあるのですが、両親は35年程前に上京して、そのまま東京で暮らしています。
私と姉が幼い頃は、年に一度は祖父母の家に遊びに行っていたものです。
しかし、私達も年を重ねていく毎にあれやこれやと自分の用事で夏休みが埋まるようになり、気が付くと何年も遊びにいっていない有り様でした。
最後まで元気で、親族の人気者だった母方の祖母が永眠したのが何年か前の冬でした。
私は当時殺人的に忙しい職務についており、そのためお葬式に参列しませんでした。
一年たち、二年たち、その間お墓参りすらしませんでした。
そして、ある日不思議な夢をみました。
私はその時、薄曇りのような街を歩いていました。行った記憶のない街です。
そして、歩いている間に擦れ違った何人かの内の一人に、もの凄く不吉な恐ろしさを感じました。
直感で「絶対に関わってはいけない」と思いました。
これも直感ですが、この人は死神だと感じたからです。
しかし、その人は私に近寄ってきて、私の胸のあたりまでかがんだ感じで私の顔を覗きこみました。
顔は、白いカサカサした布か、ビニールのようなもので覆われていて、頭から黒い布(頭巾?)のようなものをかぶっていました。
本に出てくるそれとは外見は違いましたが、本当に死神だと確信しました。
しかし、間近に寄られてしまい、私はなすすべもなく立ちつくしていました。
そして、ほんの一瞬目を離した間に、それは見たことのないお婆さんに変わっていました。
姿勢はそのままで、顔だけ変わった感じです。
不思議とさっきまでひりひりと感じた恐ろしい感じは消え、また、寸前まであんなに近くにいた死神は追い払われたのか、いなくなっていました。
そしてそのおばあさんは真面目な顔でこう言いました。
「いい加減、今度はこうはいかないよ」
そう言われた瞬間、この人は私の祖母だとわかりました。
顔は全く違いましたが、間違いありません。
その後、私は、そのおばあさんがどうなったのかは覚えていません。
目が覚めた時の不思議な気分は忘れられません。
他人が私の夢に入り込んできたという不思議な感覚です。
そして「いい加減、今度はこうはいかないよ」は、間違いなく「一度くらい会いに来なさい!」ということだろうな、と思いました。
今年私は退職し、遅れ馳せながらこの夏、お墓参りをしてきました。
何も考えずにお墓参りをした日が祖父の命日だったことにも、何だか不思議な偶然を感じました。
待っていてくれたのでしょうか?
一番年若い孫の私は祖父母にとても可愛がられていました。
そして、この夢をみてから今も守られていると感じます。
でも、彼らがこの世を去っている今、私の感謝の気持ちを伝える術はありません。
それを思うと本当にすまなく、切ない気持ちでいっぱいです。
この話を見た方で、おじいさまやおばあさまが御存命でしたら、どうぞ大事にして下さい。
[ごと@]
最後の一文は大切なことですね。
随分前、恋人とのデートで、神戸から明石に車で出かけた時のこと。
街角を南へ曲がった時に、二人揃って、空に銀色のものを見ました。
銀色の飛行船に似てなくもない雰囲気でしたが、のっぺりと均一に光っていて異質な物だったと記憶しています。
それは素早い動きで、何度か鋭角に曲がって、数秒で消えました。
あっという間の出来事で、二人とも呆気に取られたまま。
「なんや、今の」と言ったきり、その不思議な物体のことは口に出しませんでした。
彼は、その手の話は嫌いなので、それっきり忘れてしまったようです。
私も、怪談は好きでも「空飛ぶ円盤を見た!」という類は今ひとつ信じる気になれないので、自分の体験した事ながら滅多に思い出すことは有りませんでした。
[ルーク猫@]
未確認飛行物体って、結構、見られているんですね。
○村という所にある教会(通称、○の教会)ですが、あそこはかなり強力です。
私も行きましたが、取り壊されたのか何もありませんでした。
が翌日、友人が行くと、教会はあったそうです…。
あと、これは更に強力で、書く事で私に障害が発生する可能性があるので詳細は伏せますが、○○ちゃんの家という所があります。
友人がそこで発狂してしまいました…。
…と書いてるそばからラップ音が聞こえてきました。うーん、怖い。
[だんご@]
教会というと悪魔ってことになるのでしょうか。
実はこの間、軽い肺炎を患ってしまい、二日ほど入院というより病院で静養する事になってしまいました。
昼間は看護婦さんや同室の患者さんとの話しが弾んで楽しかったんですが、夜ともなると話す相手もいなく、更に悪い事にトレイに行きたくなってしまったんです。
病室を出ると廊下は暗くて、ものすごく怖かったのですが、この歳で怖くておねしょなどしたくはないので、勇気を振り絞ってトイレに向かいました。
小さい方だったので、何とかさっさと済ます事ができ、病室へ戻ろうとした時、廊下から「ガシャガシャ」というガラスのビンがぶつかり合うような音が聞こえてきたのです。
「ぐわっ!出てしまったか!」と心の中で叫びつつ、しかし廊下に出ない事には病室へ戻れないので、そっとトイレから顔を出しました。
すると、なんと廊下を看護婦さんが医療器具が沢山詰まれた台車みたいのを押して、鬼気迫った表情で疾走して来るのです。
怖いというより、もの凄く怪しくて、呆気にとられて見つめていると、その看護婦さんは私の前を猛烈な勢いで走り去っていきました。
その看護婦さんの顔は真っ青で、何かに恐怖しているかのような、もの凄い形相だったのが、今でもはっきりと覚えています。
ああ、違う意味で怖かった…と思いながら廊下に出て、看護婦さんが走って行った方に顔を向けた時、私は凍り付きました。
看護婦さんが走って行った方向の部屋は全て扉が閉まっていて、先は壁だったのです。
もちろん、扉が開く音など私は聞きませんでした。
その後、病室に戻った私は、朝までずっと眠れませんでした。
なぜって…。
朝までずっと、あの看護婦さんの走る音が廊下から聞こえていたのですから…。
その後、肺炎は完治して病院を出る事になりましたが、その二日間の夜の出来事は一生忘れる事ができません。
[だんご@]
廊下は真っ暗だったのですよね。とすると…。
夜8時頃、繁華街からの帰りのバスを待っていたところ、どこかで見た覚えのあるお婆さんが、じっと彼女を見ていました。
「きっと私を知っている近所の方だろうけど、とにかく一緒のバスに乗ったら挨拶しよう」などと考えていました。
時折そちらを見ると、やはりずっとこちらを見ているので軽く会釈をしましたが、その老女はじっと見ているだけでした。
そこへバスが到着して彼女は乗り込み、車外を見ると、その老女はその場から動かずにやはり彼女を見つめていたそうです。
「変なお婆さん。気持ちわる〜」と思いながら、やがて近所のバス停に着きました。
住宅街の細い路地を通ると、人魂らしき青白い炎を見かけ、「誰かこの近所で亡くなったのかしら」などと普段は考えないことを考えたそうです。
そのまま歩くと、ある一角に人が立っており、それが先程見たお婆さんでした。
「なぜ私より先にここに」と考えると急に怖くなり、一目散に走り出し家につきました。
その事を母親に話すと、母はその場所へ同行してくれましたが、もう誰も居ませんでした。
翌日の出勤時にその場所を通り、人魂を見た所の横の家がお通夜の準備をしていたので「ああやっぱりご不幸があったんだ」と思ったそうです。
帰宅時に何気なくその家の前で中を覗いてみると、なんと昨日の老女のお通夜でした。
あとから近所の人に聞いて分かったことですが、その老女の孫娘が以前に事故で亡くなり、その場所が昨夜、二回目に老女を見かけたあの一角だったとのことです。
また、繁華街のバス停の近くには、孫娘のお墓のある寺院があったのです。
実は彼女とその孫娘は小学生の頃、大きな学習塾に通っていたのですが、彼女はその孫娘の事を殆ど覚えていませんでした。
その娘のお母さん、つまり老女の長男の奥さんになりますが、彼女や私の家内の事も覚えていて、よくお婆さんと話していたそうです。
「何か伝えたかったんとちゃうか」と彼女の母は言いました。
最近彼女は私の家に遊びに来ると、家内と一緒によく昔のアルバムを開いています。
[百物語@]
青白い炎は何だったのでしょうか。不思議なものです。
当時、付き合っていた彼女は霊体験が豊富で、そのような人の側にいると感化されると聞いたことが有りました。
けれども、大好きな彼女の手前びくついているわけにもいかなく、どこか覚えていませんが上から見下ろせるような堀のような所の端で、いちゃついていました。
すると、200mほど先の木から、人の首がぶら下がっているのが見えました。
こっちを睨んでいるようで、彼女に聞いても「分からない」とのことだったので、私の目の錯覚だろうと思い、気にせずにいました。
しかし恐いものは恐い。ということで、その場を立ち去ろうと思い駅へ向かいました。
そしてお城の堀の近くを通る時「ドサッ」と物が落ちる音がしました。
その落ちるものを彼女は見てたらしく、かなり驚いている様子でした。
少々青ざめた顔は私の恐怖心をあおりましたが、怖がってたら恥ずかしいので「どれ?」とその落ちたものを確認しようとしましたが、どこにもありませんでした。
「やばい」と思い彼女の手を引き、駅へ向かって更に50mほど進んだときです。
道沿いに林?があり(まだお城の囲い?からは出ていません)、突然彼女が林の方を見て「あれ何?」と聞いてきました。
聞かれて見ないわけにもいかず私が見ると、50cmぐらいの高さだったかそれぐらいの石の所に、白い着物を着て髪の毛がばらけた、よく噂に聞く幽霊?がいました。
再び「やばいなー」と思いつつも見入ってしまい、その姿ははっきりとは覚えていませんが、その辺りだけ煙っぽかったです。
で、その幽霊は何か手を合わせてぶつぶつ言っている様でした。
そしてじーっと見てたら、こっちに両手を差し出して「助けてくれー」と言いながら近づいてきました。
もちろん横では彼女が「いやっ」とビックリしています。
「逃げろ。後ろ見るなよ」とその場から走って逃げたのですが、別に夜でもないのになんでやねんという感じでした。
しかも前から他のカップルが歩いてきたけど、その人たちには見えてないようでした。
別にその後追いかけられたりとかそんなのはないのですが、「明るいうちに出るのは反則やな」と一言彼女に言ったことは覚えています。
[KIKI@]
何にせよ、いきなり「ドサッ」は怖いですね(^^;
ある晩、夜中に目を覚ました私は何か見られてるような気がして、姉が寝ている方を見ました。
すると、襖の影から白いスカートをはいた女性が私の方を見ていたのです。
私と目が合うとその女性は襖の影に隠れてしまいました。
最初、姉が私をからかってるのだろうと思いましたが、姉は布団でちゃんと寝ているのです。
私の家族で女性は母と姉だけで、母は私の隣で寝ているので母ではありません。
一体誰だろうと思ったけど、特別怖いという思いはなかったので、そのまま寝てしまいました。
次の日、その話を家族にしても寝ぼけてただけだろうと言って相手にしてくれませんでした。
それから数年後、実は私にはもう一人姉がいるということを母から聞くことになりました。
その姉は生まれてから数日で亡くなったとのことです。
あの時、もしかしたら亡くなった姉が家族の様子を見に来たのではないのか、と思います。
[サボリ魔ナオ]
「早世した肉親(らしき者)が訪れる話」を幾つか頂いています。共通しているのは恐怖を感じないという点です。
青森の高校を卒業後、ススキノのクラブで働いていた千秋(仮名)には、近くのビルの地下にあるクラブで働く札幌近郊出身の英子(仮名)という友人がいました。
英子には実家で暮らす兄とススキノのクラブで働く姉がいました。
ある日突然、英子の姉が行方不明になったのです。
心配した家族は捜索願を出しましたが、水商売の女性であることと、付き合っている男性もいなくなっていることから、駆け落ちしたのでは…ということになりました。
警察も捜査を打ち切り、家族もそのうち連絡がくるだろうと姉からの連絡を待つことになりましたが、英子だけは「そんなことをする姉ではない」と一人で行方を探し続けました。
数ヶ月後、英子はいつも通りクラブに出勤しようとクラブの入り口へと続く階段を降りはじめました。
ところが階段を一段一段降りるごとに体がだるくなり、やっとの思いでクラブに辿り着いた頃には自力で立つことができなくなっていました。
彼女は千秋に連絡をとり自分のマンションへ戻りましたが、その後何日たっても体調が良くなることはなく、病院へ行っても原因はわからないと言われるばかりでした。
そうしているうちに、英子はどんどん衰弱していき、あと2,3日がヤマと医者に言われ、彼女の兄と千秋は彼女を実家へ連れて行こうと決め、車に乗せて札幌近郊の実家へ行きました。
1時間程かけて実家につき、彼女を寝かせていると玄関で誰かの声がしました。
彼女の母がでてみると近くのお寺のお坊さんがいて、「お宅の英子ちゃん帰ってきているね」と言いました。
母は驚きました。
英子はたった今着いたばかりだし、誰にも英子が帰ってくることは言ってないし…。
何よりもお寺の側を通らずに実家へ戻ったのに、なぜかお坊さんは彼女が戻った事を知っていて「このままだと熱が下がらず死んでしまう」と言いました。
母は「どうすればいいのでしょう」とお坊さんに聞きました。
すると「新しいロウソクをできるだけたくさん用意して」と言うので、言われたとおりロウソクを用意して英子の寝ている部屋へお坊さんを案内しました。
お坊さんは彼女の側に座ると「もう少しだけがんばって」と言い、お経を唱え始めました。
お坊さんの横で母はロウソクに火をつけようとしましたが、新しいロウソクには何度やっても「ジュウ〜」と音がして火がつきませんでした。
そうしているうちに、お経が終わりました。
すると英子の熱が下がり、苦しそうにしていた呼吸も平常と変わりないまでに回復したのです。
みんなで喜んでいると、お坊さんが「明日お寺にいらっしゃい。もう一度お経をあげればもうこんな事はなくなるでしょう」と言いました。
次の日、座ることができるまで回復した英子を連れ、お寺へ行きました。
お堂に入ると真夏だというのに閉め切ったその場所は、なんとストーブをつけていたのに、暑いどころか逆にとても寒く、皆でガタガタ震えていました。
お坊さんがお経を唱え始め、ロウソクに火をつけようとしましたが、昨日と同様「ジュウ〜」と音がしてつきませんでした。
そうしているうちに、お経が終わりました。
次にお坊さんは戒名を書き、英子に持たせました。
するとお堂の中の温度が急に上がり、何度やってもつかなかったロウソクにやっと火がつきました。
その後お坊さんは、皆を前に説明を始めました。
「英子が戻ってくることは知らなかったけれど、なぜか気になって家に行ってみた。
すると、玄関にある人がいて『お経をあげてほしい。英子に気づいて欲しくてそばにいたら英子が大変なことになってしまった。助けてあげて欲しい』と頭を下げた」と言いました。
そのある人というのは英子の姉で、駆け落ちしたのではなく交際相手に殺されて、遺体は一度沈んだら二度と浮かび上がることのない湖に沈んでいるので、戒名をもらうまで姉と同じ状況を体験させられたのだと言いました。
そして、英子に「お姉さんは君のことをとても心配している。自分と同じ目にあう前に水商売を辞めてほしいと言っていた。それと探してくれて嬉しかった」と、姉からの伝言を伝えました。
姉の無事を信じていた英子は泣きながら「どうやって姉を供養すれば…」とお坊さんに聞きました。
お坊さんは「お姉さんは水の中で寒がっているので、水ではなくて熱いお茶を先ほど渡した戒名とお姉さんの写真にお供えして毎朝お経をあげて下さい。
ロウソクは嫌がっているのでつけないで。そうすればお姉さんは貴方を守ってくれますよ」と教えてくれました。
20年程たった今も、英子はお姉さんの供養を毎日続けています。
そのおかげか風邪をひくこともなく、元気にお店をやっていると、青森に戻った千秋に毎年新巻鮭と電話がはいっています。
[?@interq]
一杯の熱いお茶。思いは様々ですね。
何年前か忘れてしまったんですが、一人で家にいたときの話です。
1階の部屋に仏壇があって、といっても一部屋しかないんですが。
そこでテレビをみていたら、私の後ろにある仏壇が急にガタガタ鳴り出したんです。
地震でもなけりゃ誰かがいたわけでもなく、ただ仏壇がガタガタって揺れてる音がしたんで、振り返ってみると音が聞こえなくなり。
またしばらくすると…ガタガタ…って感じで鳴るんで、振り返る。音が消える。
何度か繰り返してたらさすがに頭にきて「絶対正体見てやる!!」って思って、もうーその後は、だるまさんが転んだ状態です。
結果的には、振り向いたら音が鳴ってる場面には出くわしたんですが、仏壇が揺れていないのに音だけがしているのにはちょっとビックリ!!
今までで、それ一回きりなんですけど、今でも謎の音です。
[だいこ@]
一回きりでよかったですね(^^)
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