何部屋かあるのですが、いちばん端の座敷でよく物音が鳴ったり、人の影を何人かが目撃していました。
出る、出るとは言っていたのですが、本当に見たのは仕事が終わり、みんなで帰ろうとした店の入口だったそうです。
外でまさに帰ろうとした時、入口に中年の男の人が立っていたのです。
始めは人がいるくらいしか思わなかったそうですが、その人がどこかおかしいのです。
ゾッとしてよく見てみると、男の膝から下部分が宙に浮いていて、足がなく、ユラユラ揺れていたそうです。
そしてフッと消えたとのことでした。
[マンダラー]
足がなかったとは…。手は…?
時刻は2時を過ぎていました。
道路自体はそんなに狭くないのですが、周りは見渡す限り畑で、薄暗い電灯しか照らしていない場所でした。
女の子を送る途中、気軽に運転していたのですが、左斜め前方に人らしきものが立っているのがはっきり見えました。
それは、まっしろーい髪のまっしろーい着物らしきものを着た、まっしろーいお婆さんでした。
記憶にある限りでは、髪を結わいていました。それもすごくきれいに…。
見た瞬間、疑いのないほど、それは人間にしか見えなかった。紛れもなく人だと思った。
でも、ふと考え後ろを振り返ると、そのお婆さんが立っていた畑の真ん中には何もありませんでした。
お婆さんといったわりには、きちんと背筋は伸びていて背も高かったのですが、あれは、やっぱりあれなんでしょうか。
[マンダラー@interlink]
おしろい婆さまだったのでしょうか (^^;
「最近のドロボウは狙う家を探索するとき、まず玄関をノックするんだって。いなけりゃ押し入り、居れば立ち去るんだ」と。
これは泥棒の仕業かもって思いました。
しかし、はたと気付いた事があります。
僕の部屋は、木造モルタルアパートの2階建てで、しかも住まいは二階の奥の角部屋…。
そういえば、足音が全然聞こえなっかったな?とそこまで考えていると。
また「コン、コン、コン」と3回、まるで確かめでもするような感じでノックが聞こえました。
再び玄関までいって「どちら様ですか?」と尋ねました。
しかし何の応答も有りません。
今度は、開けずに耳を澄ましていると、ドア越しに息づかいが感じられました。
これはやっぱり「泥棒」に違いないと思って「家には何も高価なもんはないぞ」と大声で言いました。
すると息づかいは遠退くどころか、ずっとそこに居つづけました。
なんだか気味が悪くなった僕は、一階に住んでいる友人に電話をかけました。
「なんか、へんな奴が俺の部屋の前に居座っているみたいなんだ。来てくれないか?」
友人は空手の有段者で、その手の話にはめっぽう強い奴です。
「まかせとけ!今すぐ行ってやる!!」と頼もしい言葉。
さて、待っている間も息づかいは感じられました。
そのうち、階段から足音が聞こえてきて廊下を歩く音がします。
そして「ドンドンドン」とノックがしました。
外から「おい!大丈夫か!?」と友人の声。
急いで開けると、そこには見知らぬ老人がいて、ニヤリとしながら空中に消えました。
僕は肝を潰して、友人の部屋に一目散に駆けていきました。
すると友人は留守で、誰も居ませんでした。
僕はいったい誰に電話をしたのでしょう? そしてあの老人は?
[サマナー@]
息づかい…。何を狙っていたのでしょう?
中学3年の時、僕は神社で遊んでいました。
そのうち突然、社の中がとても気になってきたのです。
そして、頭の中に声が聞こえたのです「中を見なさい、見るのです」と。
言われた通り中を見ました。すると大勢の甲冑をきた人が円陣を組んで座っており、その中央で、とても綺麗な女の人が舞いを踊っているのです。
周りで円陣を組んでいる武士の一団は、涙を流して舞いを見ており、一種異様な雰囲気をかもし出していました。
友人にも見てもらうよう勧めた所、友人は全く答えず固まっていました。
ただ首をふり、俺はいいとくり返すばかりでした。
仕方ないので自分だけしばらく見ていると、舞いが終わり武士の一団は社の奥へと入っていきました。
舞いを踊っていた女の人は、それを見送ると、おもむろに懐から短刀を出すと、咽を掻き切ったのです。
すると、突然スウッと全てが消え失せ、元の社とおぼしき部屋になってしまいました。
僕は、涙がぼろぼろと溢れて、うずくまってしまいました。
友人が、近寄ってきて心配そうな顔をしていたのを覚えています。
この体験のあと、この社について近所の人たちに聞いて回った所、あの源頼朝ゆかりの社で、静御前が立ち寄った所だと教えてもらいました。
社の名前は、静堂と呼ばれており、由緒正しい家系の人が管理しているとの事でした。
しかし、今もってなぜ自分にそれを見てほしかったのかは、謎のままです。
[サマナー@interq]
そう、謎ですね…。
帰宅までの道のりに見通しのよい空き地があり、その一角に電話BOXが有りました。
僕は急に意識して、なぜかそれを見なければという思いに囚われ、見ました。
すると電話BOXに、中年のスーツ姿の男性が電話をしているのが見えました。
その時は、ああ電話してるなっていう事しか思いませんでした。
その時、一緒にいた友人が話し掛けて来たので振り返って応答し、また電話BOXを見ると、もうその男の人はいませんでした。
あれっ?と思って辺りを見回しても誰も居ません。
とても見通しのよい場所だったので、どこかに歩いているのが見かけられるはずでした。
まるで一瞬にして消えたみたいにいなくなったのです。
友人へ振り返ってから、また見直すまでほぼ瞬間的だったので、違和感を覚えたのを今でも記憶しています。
これは今もって不思議な体験のひとつです。
[サマナー@interq]
瞬間的に消える話でしたね。瞬間的に現れる話は…。
絶対そんな人には入れないと、強く心に誓って選挙に臨んだのですが、実際書く時にふと、どうしてもその人に入れたほうがいい気がしてきたのです。
私は時々「あ、こうした方がいいのかな」と、感じることがあるのですが、そうした時は、必ずその感じに従った方がいい方へ向かうのです。
なので、本来絶対そんな人には投票するわけ無いのですが、不本意ながら投票してしまいました。
ところが後で、その話を会社の同期にしていたところ、秘書課の彼女が「実は、新しくなった社長の奥様のご親族の方で、部長名義でそこの地区在住の人に私達が書いたの!」と言われ、とても驚きました。
結果的には良かったのかなぁ、とも思いますが、改めて虫の知らせの存在に考えさせられる出来事でした。
[O美@kqmbab]
虫の知らせというより第六感でしたね。いつも良い結果でよかったですね。
ある日、上級生が「オレは上がってみたことがあるが大丈夫だった」というので、ミシミシ言う階段をゆっくりと上がってみました。
ゾッとするような風景が窓の外にひろがり、竹の笹が風で大きくなびき、いやな風切り音が聞こえました。
その中の一つの部屋に入った時のことですが、部屋のド真ん中に入り口があり、外から誰かが見ているような気がしたのです。
降りようと思い振り向くと、入り口の両脇の壁一面にお経が書かれていました。
凍り付いた私は、そんなもの見てないと自分に言い聞かせ、その部屋を出ようとしました。
すると、なにかパチンと細い糸のようなもので頭の後ろをはたかれたので、振り返る勇気もなく、泣きべそ寸前でその部屋から落ちるように階段を降りました。
とにかく友達を工場の外へ連れだしてその話をすると、不思議なことにほぼ同じ時間帯に友達も背中のあたりに細いワイヤーのようなものでパチンとはじかれたと言うのです。
上級生は何もなかったのであとから出てきて、楽しかったと笑っていましたが、私たちはすぐに帰宅し、そのまましばらくは学校でその話をしませんでした。
そして喉元の熱さを忘れた頃、冗談混じりに「こんな事があったんや」などとクラスで得意げに話していると、上級生が大ケガをしたという話を耳にし、後日お見舞いに行くことになりました。
上級生いわく「あの工場の前でなぜか2階の部屋を見たくなったんで、そちらを見上げたら、自然に歩道から車道へ体が乗り出して、車に接触したんや」とのことでした。
そのときになにかパチンという異音がして、気がつくと足の骨が折れていた、と言ってました。
あの音に違いないと直感し、明日は我が身かと思い、もう一人の友人にも車や事故に気をつけるように電話をしました。
せめて、お経を見ておいて、唱えながら、その部屋を出ていたら良かったのかなあと子供ながらに思ったのを覚えています。
[百物語@]
内装が「耳なし芳一」状態だったとは…。
明け方、目が覚めました。5時を過ぎて、空が白んでくる頃でした。
「そろそろ起きて、お風呂でも入ろうか」と思っていたその時。
コタツの向こう側から、何かがすごいスピードで私の方に近づいてきたのです。
小さいもの、ということだけわかります。
なぜかと言えば、それはコタツの中を通って、私の方にくるからです。
「何か来る!どうしよう」と思う間もなく、それは私の右の耳の横でピタリと止まりました。
まるで私が、とおせんぼをしているようです。
案の定、私の耳の中を通りぬけようと、耳の入り口あたりで必死に耳の穴の中へ入ろうとするのです。
ガサガサという音が頭の中でうるさくて、頭を右側へ「うるさいよ」という感じで倒しました。
すると、パッとそれは消えたのです。
イメージとしては小人っぽかったですねえ。
[edo@nzdpn]
耳元って敏感ですからね…。
僕は登山のサークルに所属しており、そのサークルには春、夏、冬の3回にわたって合宿が毎年企画されています。
それは8月の終り、夏合宿のことです。
今回の合宿で登る山はK山でした。
それに参加したのは、25人程度だったと思います。
K山の麓には、その人数を宿泊させる施設がほとんど無くて、高額を払わせる宿舎に泊まらざるをえませんでした。
その宿舎に向かう先々で、僕らの泊まる宿舎の立ち退きを要求する看板が至る所に立っていました。
そのことを気にしつつ、宿に着きました。
そこは外見、設備等がしっかりしていて、合宿の目的も忘れてしまいそうで、かえって不満を漏らす人もいるくらいでした。
中に入ると、この宿舎が建てられる前の歴史について書かれていました。
どうやらこの宿舎が建つ前は鉱山だったようで、ちょうど宿舎の所には、そこで働いている人たちの子供の学校があったのでした。
1日目は、旅の疲れを癒すべく早々に寝入りました。
2,3日目は雨が降ったりしましたが予定どおりの行程をすませ、3日目の夜には雨も止み、キャンプファイヤーをしました。
実は、このサークルには霊感の強い方が数人いまして、今回の合宿には4人来ていました。
そのうち2人は前から強いとは知っていましたが、残る2人はこの合宿に参加するまで自身にも霊感があることを知らなかったらしいのです。
話しをキャンプファイヤーにうつしましょう。
火を囲みながら、酒をかっ食らっておりました恐い話大好き人間の私めは、いつもの如く、それらの方々に寄り添ってその人の知っている恐い話を聴こうと話しかけました。
霊感のある人に話してもらう恐い話は、なんかそれだけで現実味を帯びていると思いませんか?
すると、「この宿舎に来てから変なことが起きている」というじゃないですか!
また、宿舎の風呂場の隣に森があるのですが、そこがえらく怪しく、そこにはあまり近づかないほうがよいと言われました。
ばってん、恐かもん好きのおれらに忠告すっとが間違いたい!
無論、僕を含む恐かもん好きな数人プラス、忠告してくださった方(女性)もご同行頂き、カメラ、お経の書いてあるテレホンカードを持参し怪しい場所へLET'S GO!
到着してからも、僕らの無謀ぶりには目をおおうものがありました。
怪しいと僕が勝手に思う所をバシャバシャ写真に撮ったり、テレホンカードに書いてあるお経を間違えながら、っていうかいい加減に読んでたりしました。
しかし、霊感のあるその女性はえらく怖がっていましたが、なーんにも変化は無かったのです。
すると僕らの後ろで、「おーい。や・め・ろ」と苦しそうな声が聞こえたのです。
ハッと皆が声の方へ振り返ると、そこにはMさんが立っています。
とりあえず宿舎へ戻ると、そこで変な出来事があったらしく何やら騒然としていました。
事情を聞くと、ちょうど僕らが無茶苦茶なことをしている最中、宿舎内で、モノポリをしていた人が急にもがきだしたというのです。
その後も、自分には霊感が無いと思っていた人にも見えるほど、ものすごい数の霊が所狭しとウヨウヨしていたらしいのです。
僕には見えませんでしたが…。
また、2階にある女子風呂でも変なことがあったらしく、女子風呂の窓がひとりでに開いたというのです。
ロッククライミングをしたことのある僕からは、人の仕業ではないとは言い切れませんが…。
そういうことがあったので、恐かもん好きの僕らは、後でこってりしぼられました。
霊の存在を否定していた人にも怒られました。
また、霊感の強い人から、僕の寝るところを睨んでいる霊がいるといわれ、その日の夜はえらくビビって横の友達の寝床で、そいつと一緒に寝ました。
その晩、なかなか寝付けなくて、真っ暗な中で起きていました。
すると「ピチャン、ピチャン」と何やら水の滴る音がきこえてくるではありませんか!
やっばー、と思いましたが、それより気になったのは、モノポリの最中突然もがきだした人が、すごくうなされていたことです。
「うー、うー」言ってたのですが、恐かったので寝ちまおうと思ったら、そのまま登山の疲れもあってかすぐに寝れました。
翌朝、うなされていた人にそのことを話すと、「起こしてよ、やばかったんだから」と言われました。
以上、僕の恐い話でした。
[K.S@]
校舎がそのまま宿舎として使われていたのでしょうか…?
私の知人S氏が、その友人Mから聞いたという話です。
友人Mが友達を含めた4人で深夜、肝試しに八柱霊園に車2台で行ったそうです。
その霊園は何個かの区画に分けられていて、いちばん霊が目撃されているという13号区へ行き、車を降りて歩いていると、誰かが「(霊が)出た!」と言い、皆は一目散に車まで逃げました。
ところが逃げ遅れたYを残したまま、3人は逃げてしまったのです。
霊園を出て落ち着いたS達は、Yを残して逃げてしまった罪悪感から、もういちど霊園まで戻りました。
しかし、そこにはYの姿もYの車も見当たりませんでした。
「きっと逃げたんだよ、明日みんなでYに謝ろう」と、皆で納得して家に帰りました。
Sが家に帰ると、Sの親がYの親からさっき連絡があり、Yが車で事故を起こして救急車で運ばれ、入院してしまったというのです。
そして、Sの親が続けて話すには、Yを置き去りにして逃げた数分後に、その霊園から数分では行けない数10kmも離れている場所で事故を起こしたというのです。
次の日、Sが見舞いに行くと、Yはその時のことを何ひとつ思い出せないそうです。
●ねこ
15年以上も前の話です。
もう冬だなと感じる秋から冬の境目の季節。
朝、父親の軽自動車の下に、生まれたばかりの子猫が数匹、袋に入った状態で置かれていました。
家族中で大騒ぎして、あっためたり、ミルクをやったりしたのですが、2,3日の間に次々と死んでしまいました。
亡骸は庭(よそ様の地べただったのですが、庭として使わさせてもらってました)の、くぬぎの木の根元に弔ってあげました。
それから数年後、地主さんがアパートを建てるため、くぬぎは切り倒され、基礎ができ上物もだいぶできあがった時のことです。
妹が現場に遊びにいき、大工さんと話をしていると「なぁ、お嬢ちゃんよぉ。この縁の下でネコ飼ってるかい?」と聞かれ、「飼ってないよ」と答えると…。
「おかしいなぁ。よくこの(床の)下から小ネコの鳴き声が聞こえるんだよなぁ??」と頭をかしげていたそうです。
身体は土に還っているはずなのに不思議です。
●ねこPart-2
嫁さんとおふくろの3人で外で食事をした帰り。
車で家に帰る途中、反対車線にネコが倒れていました。
死んでしまっていても車で踏みつぶされて、ぐちゃぐちゃになってしまうのは可哀相だと思い、とりあえず歩道に移そうとしました。
すると、まだ息があったので、いつもお世話になっている動物病院に連れていきました。
先生は9割方はダメかも知れないけど、やるだけやってみるからと引き受けてくれました。
翌日、先生に電話をしたが意識はまだないという返事。
またその次の日、嫁さんと映画に行った帰りのこと。
夜の9時くらいに映画が終わり、駐車場に行く途中「ニャー」というネコの鳴き声が聞こえたので、探してみたけれどもネコの姿はどこにもありません。
ただそこは立体駐車場で、ネコがいるはずはない場所でした。
翌日、先生から電話があり、意識を回復しないままネコは逝ってしまったと聞かされました。
死んだのは夜の9時すぎ。
嫁さんとふたりでネコの鳴き声を聞いた時間でした。
●コックリさん
中学2年の文化祭の前日。
次の日の準備でほとんどのクラスの生徒は残り、学校は外が暗くなっても煌々と明かりがついていた。
準備を手伝うわけでもなく、形だけ学校に残っていた女の子数人が、その時流行っていたコックリさんを始めたのです。
暫くしてから異変は起きた…。
女の子のひとりが訳のわからない言葉を言い放ち、暴れ出した。
最初はふざけてやってるのかと思っていたが、目がイッてしまっていて、口からは泡を吹いている。
これはヤバイ!と感じ、男子が数人で取り押さえようとしたけれども、物凄い力で跳ね返されてしまった。
そのうち男の先生が3人程やってきて彼女を押さえたけれども、彼女は窓(そこは3階)に向かって行く。
先生達は押さえているというよりも、何とか彼女にしがみついている状態。
大人3人が彼女に引き摺られてしまい、止めることができない。
彼女が窓まで先生達を引き摺っていって窓から身を乗り出し、もうダメだと思った時、彼女からフゥッと力が抜けその場に倒れて失神してしまった。
次の日、彼女に聞いてみると、コックリさんをやっている途中から意識は無かったそうだ。
幸いにも彼女には、その後、何の障害も起きていない。
[ATOM@tkufac]
猫との関わり。不思議な体験をすることがありますね。しみじみ…。
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