不思議小話
第5部


  1. これは僕が高校の時の話です。
    いつものように帰りにみんなで茶店によってしゃべってたんですけど、その日は恐い話をしてたんですよ。
    そこの店は奥が広くてUの字型になってるんです。
    いつもそこで喋ってるんですけど初めはクーラーもあんまりきいてなくて文句ゆってたんですけど、なんか無茶苦茶寒くなってきたんですよ。
    かれこれ2時間くらい喋ってたんですけども、僕がなにげに向かいの壁を見たら、なんか人の形した物が見えたんです。
    初めは目の錯覚やろと思ってたんですけど、また見たら今度は上半身から上が壁から、にゅうっと出てるんですよ。
    うわっと思ったら隣の奴が「壁から人が出て来たぁ」って叫ぶもんやから僕もビックリ(僕は目の錯覚と思って誰にもしゃっべてなかったのに)。
    そいつと僕には見えてたんですよ。
    [HEBU@so-net]
    何かいわくありげな喫茶店ですね。

  2. 心霊写真。
    1. ある日友人のM氏が「ちょっと、見てほしいモノがある」と電話をしてきました。旅行先で撮った写真に変な顔が写っているというのです。
      その写真は数年前に白糸の滝で撮ったスナップで、滝の両側の岩に人影が写っているとのことでした。
      さっそく、彼の家を訪ねて問題の写真をみせてもらいました。
      「なあ、写ってるだろ?」テーブルの向こうから不安そうに差し出だされた写真には、まあ見方によっては顔のような、単に光線の具合のような影が滝の両脇の岩場にありました。
      「う〜ん、気のせいじゃないの?」僕はそう答えて写真を彼のほうに向け戻そうとしました。すると…。
      なんと、上下逆さまにして初めて気がついたのですが、滝壺のあたり一面に苦悶の表情の男の顔が鮮明に写っていたのです。

    2. 僕の友人でプロカメラマンのYから聞いた話です。
      彼は10年ほど前の写真の専門学校に通っていたころ、DPEの下請けでバイトをしていました。
      街のカメラ屋から持ち込まれる写真の現像をするのですが、それらの写真に心霊写真の多いことにビックリしたそうです。
      とくに、海外での新婚旅行でとられたモノにやたらと多く、素人目にもあきらかなエグイ写真も少なくないのだそうです。
      で、そのような写真はどうなるかというと、即刻ネガを感光させて「フィルムの不良」「作業員のミス」という扱いにしてお客様には見せないように処置をするのだとか。
      そりゃそーだよね、新婚さんには気の毒だもの。
      みなさんの中で心当たりのある人いませんか?
      ネガに不自然な感光があって1コマだけ写真の現像ができていなかった方が…。
    [よしりん@iij4u]
    最近の心霊写真というと、赤とか白色の光線だけが写っているものが多いのですが、昔は顔がハッキリと写っていたものが主流でした。
    見る角度を変えてみて、よく探したものです。

  3. 私は旅行用の小さな目覚まし時計を部屋においています。
    ある日、その時計が1時間進んでいました。 そのまま放っておいたら、数日後にもとに戻っていました。
    私は一人暮らしですし、時計が狂っている間は私以外は部屋には入っていません。
    [廃犬@lpcf-u]
    単に時計が壊れていたのかも…。
    <廃犬さんからの続報>
    時計の故障ではないかとのことですが、その可能性はゼロではないとはいえ、考えにくいと思います。
    故障の場合、遅れる(進む)一方、あるいは、遅れ、進み、停止をでたらめに繰り返すというのが自然だと思います。
    時計がちょうど1時間遅れ、数日後にきちんと元に戻って正しい時刻をさすというのは、故障では起こりにくいと思います。

  4. 10数年前、私の息子は土曜日になると毎週、単車でツーリングに出かけていました。 そんな、ある土曜日の夕飯の支度をしていた時のこと。
    息子が帰ってきたので「今日は何処へ行ってきたの」と尋ねると「青木ヶ原まで」と答えました。
    それを聞いた途端、腰が抜けたような感じで立っていられなくなりました。 腰に何か重いものが、ぶら下がっているような感じもあります。
    結局その日は、物伝いでなければ歩けませんでした。翌朝からは、なんともありませんでした。

    青木ヶ原というと「樹海があり、迷い込んだら二度と出られない」というイメージしかなかったのですが、息子から自殺の名所だよと後で聞いてゾッとしました。
    息子が何か、連れてきたのでしょうか…。
    [ブリモス@orange]
    バイクの後席に何か乗っていたのでしょうか。

  5. 数年前のお盆の時、亡くなったママの話を他のスナックでしていた。
    ちょうど私のダンナが入ってきたので、その時は「びっくりしたなぁ」で終わったが、次の日の朝寝ているダンナの横に女の足だけが見えた。
    びっくりしてもう一度見てみると、その足は消えていた。
    後で聞くと、半分起きていたダンナが言うには、誰かが体に乗ったり触わったりしていたらしい。
    それから、その時スナックに一緒にいた全員の所にその霊は行ったらしく、急に電気が消えたり足だけを見せたらしい。

    お盆が終わると霊も帰っていったのか、不思議なこともおさまった。
    きっとお盆で帰って来たところ、自分の話をしてくれていたので、嬉しくなってついてきたのではないだろうか。
    [ゴルザ真菜@meshnet]
    お盆は死者との、ふれ合いの日ですね。

  6. みなさん、ちょっと部屋の中を見回してみてください。
    あなたの今いる部屋には時計がいくつありますか?今お使いのPCを含めて、「時間」を表示できるモノがいくつか存在するでしょう。

    いま、ぼくの部屋には「時計」が8つあります。テレビやビデオを含めて。
    それが、あるとき一斉に正確に1時間だけズレていたんです。 おかげで、大事な約束に遅刻してしまいました。

    1度だけなら気の迷いかとも思いますが、つい先日で3度めになります。
    ぼくは自分で言うのもなんですが、神経質なタイプです。時計が1分狂うと、もう気になって仕方がありません。 だから、しょっちゅう正確な時間に時計を直します。
    部屋の時計の表示が大きく間違っていることは、停電でもないかぎりありえないのです。 しかも、コンセントから電源をとっている家電ならともかく、乾電池で動く目覚まし時計や寝るときもはめている腕時計までピッタリ1時間だけ遅れているのです。
    いったい、これってどういう事なんでしょう。

    もし、同様の体験をされた方がおみえでしたら、お話しを聞かせてください。
    [よしりん@iij4u]
    時の狭間に迷い込んでしまったのか。

  7. あれは、修学旅行で日光へ行き旅館で泊まったときのこと…。
    6月ごろだったので、むし暑くてなかなか眠れず布団の中で何度も寝返りをしていました。
    いつのまにか午前2時になっていました。‥どこからか話し声が聞こえます。隣の部屋から。
    まだ、おきている人もいるんだなと思い、そのまま寝てしまいました。

    朝になりました。夜の話し声のことが頭に引っかかっていたので友達に話してみました。
    おさぼー:「昨日、真夜中に起きてる人がいたんだ。誰だろうね」。
    友達:「なに言ってんだよ、僕たちの部屋は一番はじだよ」。
    おさぼー:「そういえば…」。
    よく考えてみると、部屋は一番はじです。隣は何もありません。

    そういえば部屋の方角は北東だったような…。
    [おさぼー@jsdi]
    日光といえば東照宮。江戸の鬼門を封じていたとか。

  8. 何の変哲もないある朝の出来事です。
    ひとりで朝刊に目を通していた時、急に愛猫が真っ白な毛を逆立てて、まるで、そこに敵がいるように宙を見据えて激しく唸りはじめました。
    私が「どうしたの?チビ?」と言ったか言わないか、その時に私の背後の頭上の方から声が聞こえました。
    それは、男とも女とも、若いとも老人とも区別のつかない「あ〜〜〜」という(これはどういう声だったかはっきりと覚えてませんが)、お腹の底から絞り出しているような不気味な声でした。
    一瞬、ゾッとしたものの辺りを見回しましたが、誰もいる気配がありません。

    その後、チビを抱きしめてじっとしながら心を落ちつかせました。
    今まで、金縛りや足音、ポルターガイスト的な経験はいくつもありますが、「声」を聞いたのは初めての経験でした。
    [私はねこ@sccs]
    猫は怪しい気配には敏感なようです。声が聞こえるのは霊と波長が合ったときというが。

  9. 年に2回のペースで、お盆とお正月に実家に帰省していたのですが、その夏のお盆には何らかの事情(私の勝手だったような)で帰省しなかったのです。

    それはちょうど、うだるような猛暑の8月16日の午後でした。ちょうど、野茂の登板日であり部屋にひとりで椅子に腰かけてテレビ中継をみていたところ、突然画面が消えたのです。
    一瞬「停電かな」と思いテレビの隣に設置してあるビデオのタイマーを見たところ、点滅もせず正常でした。 停電するとタイマーは点滅するのです。
    「あれ、おかしいな」と思いつつ、一瞬「もしや」という思いにとらわれました。 戦争で亡くなった祖父がもう帰るよ…て寄っていったんじゃないかなって。
    時間は午後1時13分(時間をなおすと13時13分)この「13」という数字は祖父が亡くなった命日なのです。
    今年の夏、帰省しなかった私に祖父がきっとお墓参りをしてほしかったんじゃないかと。私に気づかせる為に寄っていったんじゃないかと思っています。

    それから、年に2回は必ず帰省をするようにしてます。「おじいちゃん ごめんね」。
    [私はねこ@sccs]
    まだ見ぬ孫への思い。無言のメッセージですね。

  10. 2年前、不思議な体験を二度したのでお話しします。
    私の部屋は家の中心から見て北東の方角、つまり鬼門にあたるところにあり、反対の方角(家の隣)にはお寺の墓地があります。

    あれは冬の寒い早朝のことでした。 私はベッドで寝ていたのですが、掛けていた布団と毛布が突然めくれ肩を叩かれ目が覚めました。
    寝ぼけ眼でふと見ると、うすい灰色で半襟が白色の着物を着た老女が隣に立っていて、私の顔を覗き込んでいました。 髪は白髪で後ろでまとめていて、目は閉じていたように思います。
    すると、私に向かって「みず、みず」と言い、消えてしまいました。
    怖くなって「うわあーー」と大きな声をあげて飛び起き電気をつけました。 妹が良く金縛りにあったり黒い影にのしかかられた時に、大声をあげるといいと聞いていたからです。
    そのあと時計を見て、あることに気付いたのですが、前日、関西地方で起きた大災害と同じ時刻だったのです。
    関西には知人などいないのですが、ただの偶然でしょうか…。

    よく考えると、部屋の中は真っ暗で人の顔など分かるわけがないので、あれはいったい何だったのでしょうか。 それからは暗い部屋が怖くて、小さい電球を灯したまま寝ています。

    もうひとつは真夏の夕方のことです。
    違う部屋の畳の上で、うたた寝をしていたのですが、ふと気配を感じて目を開けました。
    すると、白い両腕がスッと伸びてきて、手の先が私の首を絞めるかのような格好をしたのです。
    これだけだったのですが、とても怖かったので、その部屋ではもう寝ないことにしています。
    [澄@orange]
    鬼門は霊の通り道と言われていますが…。
    私の母の体験談なのですが…。電気代が、もったいないね。:-)


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