と、ここまで前回書いたが、また起きてしまった。
今回は『フランス書院ムックGOKURAKU NAVIシリーズ 旅ホラーぶるる』府道62号線犬鳴山のトンネル(p.94,95)である。
これは、どう読んでも「Y君の体験談」のパクリである。
以下にあげる主な描写が酷似している。
Y君の体験談は平成9年3月16日投稿、同書は平成11年8月の体験談ということから、万が一、Y君の話がどこかの話だとしても、客観的に見て同書の話はつくられたものでしょう。
さらに問題なのは、前出のサイトの「無断掲載NO!」参加サイトのほとんどが、同シリーズ『つのだじろうの恐怖心霊ZONE』の心霊サイト紹介に載っていること。
おそらく、同社の担当ライターや編集責任者が違うためだと思うが、抗議運動そのものが、出版業界から軽視されているようだ。
『ぶるる』の【参考文献】には、書籍・雑誌・新聞はあるものの、ウェブサイトは一つもない。
サイトの著作権について「知らない・守らない・考えようとしない」出版業界には、あきれるばかりである。
ウェブにある怪談は、伝播とともに変化していくから、「聞いた話」として、似たような話があるのは当たり前のことかもしれない。
実話であれば、人間が日常生活の延長線上で体験する事柄ゆえ、話は似たり寄ったりである。
また、ある特定の場所で、探検や肝試しなど特定の行為をして、同じ様な体験談が生まれるのは不自然ではない。
ただし、前回(あるウェブサイトの方)の場合は、投稿の内容の順序と言い回しを変えただけであるから、参考資料として認めるには、各話の内容の利用割合からして難しいだろう。
パクリと呼ばれても仕方あるまい。
もちろん、原話のニュアンスも変わってくる。
利用にあたって同意を得たのか、参考資料として明記したのか、が問題であろう。
以前、他サイトの掲示板に、私のサイトのある話が「私のサイトで読んだ話」として、ダイジェスト化されて投稿されたことがある。
しかし、その話は、ある事情によって私のサイトから削除されていた。
「自分が見た話」、「どこかで聞いた話」または「某サイトで読んだ話」なら見過ごしたのですが、その事情や同一性保持権に照らして、該当記事の削除を管理人さんにお願いしました。
(お願いしていない該当スレッドや関連するページまで自主的に削除していただいたようで、申し訳ありません)
ただ、そこの管理人さんは「URLを書いて引用しているのだから」と話していたが、用語を誤解している。
正しい引用の仕方とは、そもそも引用とはなにか。
引用とはあくまでも、自分の文章を補助するためのものであるから、自分の文章がメインであり、引用文はサブである。
原文などを丸々載せて、出自を明記するだけの場合は転載である。
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