学校の七不思議
第13章


  1. 私が小学2年生頃の話です。
    小学校は墓地の跡地に建てられた木造の校舎でしたが、当時理科室の標本棚に本物の頭蓋骨が飾ってありました。
    茶色で小ぶりのそれは、床下から出てきたということで、埋葬されるまでの数ヶ月間ガラスケースに飾ってというより、しまって?ありました。

    こともあろうに当時の担任が、幼い私ともう一人を怖がらせようとして、その頭蓋骨を私の頭に噛みつかせたことがあります。
    幼いながらも「なんて不届きな!」と腹を立てたことを覚えています。
    それとはあまり関係ないと思うのですが、そんな学校でのトイレの話です。

    電気もつかない木造のトイレでしたが、嬉しいことにその年に水洗トイレになっていました。
    ある夕方、薄暗い中で用を足して、さあ水を流そうとしたときです。
    和式トイレの水がたまる部分の底から、なんだかポコポコと何かが湧き出してくるのが目につきました。
    「???」と近くに寄ってよーく見ると、暗い中でしたがそれが赤い色をしていることがわかりました。

    信じられなくてじっと見ているうちに、トイレの水が真っ赤(暗かったので黒っぽく見えましたが)になってしまいました。
    これは後で話したのでは信じてもらえないと思い、何故か冷静に友人を呼び確認させた後、有無を言わせず水を流しましたが、あれは今でも不思議です。
    (まさか、○△□ということはないでしょうしね。<オフレコ)
    [てんこ]
    そうですね、低学年ですからね。<オフレコ部分への返事(^^;

  2. 神奈川県の某県立高校で、ある文化部に所属していた僕は、毎年夏恒例の校内での泊まり込み合宿に参加していました。
    当日泊まり込んだ部員は10人程でした。

    午前0時を過ぎた頃、4,5人で部室を抜けて反対側の校舎の階段から屋上へ抜けて、そこで携帯コンロを使って夕食を作り、食べながら歓談していました。
    鍵は屋上を使う予定だったので預かってました。
    その仲間の一人で普段から霊感が強いといわれている子が「あそことあそこに見える」などと屋上から見えるグラウンドを指さしながら言いました。
    他の人は何も見えないようです。

    学校は結構山奥にあり、僕の目にも遠くに街の光が見えるだけで、辺りは真っ暗です。
    食事も終わり後片づけをして、屋上を立ち去りました。
    屋上のドアに鍵をかけ、階段を下りて4階に着いたときです。
    「何か聞こえない?」誰かがそう言いました。
    みんなで息をひそませると、確かに「ひたひたひた」という誰かが歩いてる音がします。
    「うん、確かに聞こえる。でもどこから?」と話していると…。
    急に上の階から何十人という単位の人間が一斉に階段を駆け下りてくるような音が聞こえるじゃないですか。
    僕らは全員驚いて、一気に1階まで駆け下りました。

    「何、今の?」「部室に残ってる奴らじゃない?」「でも4,5人じゃあんな音出ないでしょう?」
    校舎には基本的に無人警備が入ってますが、当日は僕らが使う予定のルートだけ警備を外してもらってました。
    外部の人間が大勢入ってくるとは考えられません。
    「それに音が聞こえた上の階って、鍵をかけた屋上でしょう?」「……」
    あの音は何だったのでしょう。
    [まえ@ndnbjm]
    ズダダダッーと来たのですね? 階段を踏み外さなくて良かったですね。

  3. 初めまして。これは、現在26才の私が小学5年生の時の、学校中が大騒ぎになった体験談です。
    舞台となった学校は福島県郡山市立○宮小学校。

    ある日の昼下がり、そう4時限目が終了した後の給食時間の時でした。
    突然、校内放送が流れました。
    「え〜臨時放送を流します。先ほどから北校舎の3階附近で、風変わりな女の子が徘徊しています。
    もし見かけても、かかわり合いにならないよう注意してください」
    この放送は今でもはっきりと覚えています。

    こんな放送が流れて来て、僕らは皆キョトンとしてしまいました。
    「なんだ?今の放送?」と友人達と、今の放送について様々な憶測を話し合っていた矢先、先生方が教室に入って来ました。
    そして、突然ホームルームが始まり、今流れて来た放送についての説明が始まりました。

    その説明によると、北校舎の3階附近で明らかに学校の生徒とは思えない女の子が徘徊していて、それをいろんな生徒が目撃して混乱しているからとの事でした。
    そして、先生までが目撃するに至り校内放送にまで発展したのです。
    なぜ、そこまで騒がれたのかは、先生が目撃した時に後を追っていっても必ず見失ってしまうからだそうです。
    そこまで聞かされて、教室は大騒ぎになりました。
    それから先生方は、校内の見回りをするので皆は給食を食べるように、と言い行ってしまいました。

    その時です、級友が「あれを見て!!」と教室の外を指差しました。
    すると廊下の窓越しに、北校舎の3階のトイレ窓から身を乗り出している女の子が見えました。
    その様子は、今にもそこから落ちそうに見える危なっかしいものでした。
    廊下で先生もそれに気付き「皆!教室を出るなよ!!」と言いに戻って、走って行ってしまいました。

    しばらくして女の子は窓から離れて見えなくなり、すぐに先生が窓に見えました。
    しかし、どうも様子がおかしく納得のいかない感じが見てとれました。
    しばらくして戻ってくると、誰もいなくなっていたと言うのです。
    クラスのみんなは、入れ替わりに先生の姿が見えたと口々に言うと、先生は青くなって職員室に行ってしまいました。

    その後、全校は放課後まで大騒ぎしていました。
    次の日、臨時で全校集会が行われ、悪戯に騒がないようにとの校長先生のスピーチが有りました。
    女の子が現れたのは、その日だけで二度と現れませんでした。

    今もって、あの女の子が誰で、なぜあの日現れたのかは分かりません。
    [T.K@]
    複数の人達が見ていたわけですからねぇ。なんとも不思議な事件でしたね。

  4. 初めて投稿します。
    私は、今は大学の都合で東北に住んでいますが、生まれてからずっと函館に住んでいました。
    あの街はかなりそういった話が多いのですが、今回は私が小学生のころに友人が体験した話を。

    その日、私たちの小学校では宿泊研修が行われていました。
    場所は、函館山の麓に位置する旧ロシア領事館で、当時は道南青年の家といって、宿泊研修用の施設でした。
    そのうちの一室。2階角部屋の、確か9号室か11号室だったか。
    その窓からは隣接するお寺の墓地が見え、また建物自体がかなり古いこともあり、薄気味悪い印象を持ちました。

    色々なレクリエーションを終えて、その夜遅く3時ごろ。
    見回りに来た先生が、私の班のメンバーが一人足りないというので探しにいったところ、その部屋の椅子に一人で腰掛けていました。
    どうしたのかと聞くと、「この部屋の人に此処にいてと頼まれた」というのです。
    何の事だか分からないまま辺りを見ると、その部屋の人たちがベッドのなかで固まっているのです。
    狭い二段寝台に二人から三人が、ぴったりくっついて震えていました。
    「何があったの?」と聞くと、友人たちは怯えながらも自分たちが見たものを話してくれました。
    その内容はこうです。

    その夜、就寝時刻はとっくに過ぎていたものの、ほとんど初めて学校の友人と一日一緒に過ごすというので、彼女たちは眠る気などなかったようです。
    夜がふけて、明かりを落としつつ、トランプや噂話で盛り上がっていた頃、急に電気スタンドの調子が悪くなりました。
    おかしいと思っている間に、今度は部屋のドアの上にある窓(手前に引いて開けるやつ)が勝手に閉まったというのです。
    さすがに好奇心旺盛な年頃だとはいえ無気味になり、それぞれベッドに入って眠ろうとした時です。

    誰かが窓を指差して悲鳴を上げました。「人がいる!」
    それは、かなり大きな窓全体に映るほどの、人間の上半身の影絵だったそうです。
    うっすらと青みがかったそれは、凍り付いたままの彼女たちの前で薄れて消えていったそうです。

    後になって、別の小学校だった友人にこの話しをしたところ、「それは有名な話で、あそこの職員も生徒たちにその話をする」と言われました。
    しかし、私たちの時にはそんな話は聞かされませんでした。
    その友人がそこに泊まったのは、私たちが宿泊研修を行った日より後だったそうです。
    ひょっとすると、彼女たちが何かを見たために、私たちより後に泊まる人たちには、前もってその話が語られるようになったのではないだろうか。
    そんな風に考えたりもします。

    ちなみに、この旧ロシア領事館は今は宿泊することは出来ません。
    [諒@gato]
    せっかくの夜の楽しいひとときなのに…。

  5. はじめまして。私が通っていた奈良の短期大学でのお話しです。

    私の友達には寮生が多く、その寮の屋上で犬の霊が走り回るという話をよく聞きました。
    他にも色々あったらしい?のですが、この犬の話だけが妙にリアルに感じられました。
    というのも、その寮の隣が犬の処分場だったからです。

    いつも犬の悲しげな泣き声が聞こえていたし、毎週水曜日にはそこの施設にある煙突から黒い煙が上がっており、供養塔も建っていました。
    何だか、とても可哀相な気になったのを覚えています。

    でも、その寮には犬が1匹飼われていたのですが、全く無関心な犬でした。
    [南人@DION]
    生き物がモノとして扱われることのないよう願っております。

  6. ある大学の一人6畳の部屋が幾つか並んだ、かなり古い2階建ての学生寮での話だそうです。
    蒸し暑い夏の夜、1階の一番奥に住んでいる学生が「ギャーッ!」と叫びながら、バタバタと一番入り口に近い友達の部屋へ駆け込んできました。

    どうしたのかと聞く暇もなく、奥から二番目の部屋からも「ギャーッ!」と悲鳴が。
    そして三番目、四番目と、悲鳴と慌てふためくような音が近づいてきます。
    とうとう隣の部屋のギャーッバタバタが聞こえたと思ったら!

    …ガチャッ、ガチャッ、ガチャッと、壁から髪を振り乱した鎧武者が現れ、部屋を横断し逆側の壁を抜けていったそうです。
    [?@exin37]
    ギャーッの結末はいかに。

  7. こんにちは、はじめまして。
    これは僕が通っていた小学校の話です。

    埼玉県内にあるその小学校は、100年以上の歴史をもっていて、現在までに何回か建てかえられています。
    その昔、建てかえたときに校内にあった古井戸を御祓いせずに埋めて、その上に新校舎を建てたそうです。
    その結果、毎年のように教職員が事故や病気で亡くなり、生徒の間でも怪我が多発したとか。
    その事態に学校側は、古井戸を何もせずに埋めたことに対し、石碑を建て供養することで対処し、その後は、そういうことは止んだそうです。

    ここからは実体験です。
    その石碑は校庭の隅にありました。
    サッカーをやっていると、よくボールが石碑に直撃し、恐怖におののき両手を合わせて真剣に心から謝ったことを今でも覚えています。
    また、この石碑にまつわることを、信じなかったり馬鹿にしたりすると、盲腸になるという噂があり、現にそれにかかり入院した先生がいました。
    古井戸には七福神のひとつ、弁財天が宿るそうです。
    [あきら]
    古きを重んじることも、ある意味では大切なことですね。


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