よく「水のある所に霊が集まる」って言いますよね?
これは、僕が体験した不思議な話です。
僕は、神奈川のある大学に通っています。
大学は非常に広く、体育館、野球場、グラウンド、テニスコート、プール、バーベキュー場まであります。
ある日、敷地内でバーベキューをやろうという話になり、友達3人と学校に集まりました。
最初はバーベキュー場を使おうと思ったのですが、先客がいたので仕方なく、プールの脇で炭火を使って始めました。
バーベキューの区切りがついた時、ふと思ったのです。
入学して2年経ちますが、僕はそのプールが使われているのを一度も見たことがありませんでした。
プールは学校の端、木々に囲まれた所にあり、水は緑色に濁っていました。
水泳部が年に1回くらい掃除をするそうですが、その部もわざわざ市営プールを使って練習しています。
部員の友達に聞くと「水道費がかかるから」だそうです。
「このプールってヤバいんじゃないの?」などと冗談を言い始めました。
友達Kがお酒を買い出しに出かけてから、「夜中のプールの写真なんて何か写りそうで面白いかも!」と、僕はデジカメでプールの中を撮ろうと思いました。
だいぶ暗くなってきていたのでストロボを使い、入り口の鉄柵越しにシャッターを押しました。
すると…。
「バチッ!!」という大きな音と共に、カメラから火花が飛びました。
「うわ!!」目がくらんでしまいました。
僕は霊感は全く無いですし、その場にいた友達(HとT)も霊とは無縁だったので、皆「デジカメがショートでもしたのかな?」くらいしか思っていませんでした。
その直後にH君を撮ったら、何の問題もなく撮影できました。
買い出しに行っていたK君が帰って来たのでさっきの話をすると「え!?ほんとに?」と興味津々で聞いてきました。
そして「じゃ、炭火の煙で、心霊写真っぽく写してみようぜ!」と、Kをプールの鉄柵と煙をバックにして、僕が写真を撮ることになりました。
Kが鉄柵の前に立ち、ピースサインを出したとき…急に彼が「今、中から変な音がした」と言い出し怖がったので、写真を撮るのをやめてしまいました。
彼が必死に「今の、聞こえたでしょ?」と言いましたが、HとTには音は聞こえていないようでした。
僕にも「聞こえたよね?」
しかし「え?何が?」と答えました。
実は僕にも聞こえていたのですが、ハッキリ聞こえなかったので確信が持てず、聞こえないフリをしていたのです。
そして、彼は怖がったまま、また席を外しました。
HとTは再びバーベキューを始めましたが、僕はさっきの音が気になったので、一人でまた鉄柵を撮ろうとした、その時です。
「ギギギ…」
目の前、2mくらいの所、明らかに何もない場所から音がするのを聞いてしまったのです。
誰もいないプール、ましてや、鉄柵の向こうには誰もいないはずなのに…。
もちろん、Kのイタズラなどではありません。
さすがに僕も恐くなって、それ以来、夜のプールには近づいていません。
これは霊の仕業なのでしょうか?
[おとん]
ところで、何か写っていましたか?
週一で塾に通っていて、早速授業が始まりました。が、おかしいのです。
みんな先週と内容がまったく同じなのです。
自分のテキストを見ても、やった跡があるし丸付けも済んでいて、先生の言ったことまでちゃんと赤ペンで書き込んであるのです。
そこは、もう終わっていると先生や仲間に言っても、まだやってないと言われ信じてもらえません。
結局、訳がわからないまま全く同じ一週間を私は過ごしたのです。
[悠]
既視感もビックリな何とも不思議な体験でしたね。
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