不思議小話
第9部


  1. 2月に掲載された、よしりんさんへ

    私も時計では奇妙な体験をしたことがあります。
    5年以上前のことになってしまうのですが、隣の部屋に電池の完全に切れた時計を放置してあったんです。
    ある時、用事があって、その部屋へ入りました。
    すると、置いてあった時計が触ってもいないのに、針がグルグルといきなりまわり始めたのです。
    長針と短針ともに動いていました。
    部屋に入る前は、うんともすんともいっていなかったのに動いてたんです。
    気味悪くなって、思わず電池を抜いたら止まったんですが、一体なんだったのか不思議です。
    その後、電池の残量を調べましたけど、ゼロでした。
    [麗子@gakushuin]
    「端子の接触不良だよね」って思った人はもう一度、この話を良く読んでみましょう。

  2. 今から10年くらい前の話です。
    その頃私は車に凝っていて、よく奥多摩へ走りに行ってました。
    その日、友達を1人乗せて夜の12時ごろ出発しました。
    その夜は小雨が降っていて「こりゃードリフト合戦だ〜」なんていきまいてカッ飛んでいました。

    奥多摩湖を過ぎて山梨に入り、ぐんぐん山道を上っていったところ、目の前にカッパを着た車イスの人たちが山道を上ってるんです。
    街灯もないところで。
    走ったことのある人は解ると思いますが、あの道は山梨に入って暫く行くと「おいらん淵」という因縁のある場所があります。
    そして、あの手前や先にもほとんどといっていいくらい民家なんてナインです。
    あるのは峠の茶屋くらいなモンで、夜中の2時に車椅子を押して上がっていくようなとこじゃないんです。
    それも真っ暗な雨の中。

    まあ、その時は友達と「なんだよ〜。びっくりすんな〜」とか言いながら通過しました。
    その時はなんて事はなかったんですが、今度は相模湖へ抜ける道へ向かっていったところ、またさっきの車椅子の人達がいるんです!
    そんなはずはなく、さっき見たとこから30分は走ってきてるんですよ!?
    やはりさっき見たのと同じ黒いカッパと紺のカッパの2人。
    二人とも首をうなだれてトボトボ歩いてる。
    顔を見てやろうと減速して、斜め前方3m位まで近寄ったんですが、顔のとこだけ真っ黒で全然見えない。
    二人とも…。ライトがついてるのに…。
    こりゃヤベ〜と直観的に思い、すぐその場を離れました。
    ところがその直後、車椅子に座ってた紺のカッパを着た人が目の前に飛び出してきたんですよ!!
    ふらふらと歩いて!
    危うく轢くところだったんですが、何とか避けることができて、ふとバックミラーを見たら、もういない…。
    友達はとなりで震えてました。
    もちろんブッ飛んで帰りました。

    おいらん淵でも不思議なことがありました。
    違う日ですが、友達6人で深夜ドライブに出掛けた時のこと。
    ちょうど一人がカメラを持ってて「何か写るかな〜」なんて撮りまくってました。
    その時は特になにもなく、帰ってきて現像してもらったやつを見たら、なんと!!
    ある一つのものだけ写ってないんです。
    おいらん淵には由来を書いた看板と、お経を書いた塔が立ってるんですが、そのお経の塔だけ写ってない!
    お経だから何かあると思ってたんですが、塔の前で撮ったやつが、真っ黒な闇しか写ってない。
    フラッシュもたいて撮ったんですが…。
    ほかの看板とか、周りの風景はちゃんと写ってる。
    やはり何かあるんですね〜。あそこには。
    おいらん淵の由来は、心霊スポット系の本に載ってると思うので、ここでは書きませんが、かなりやばいとこです。
    冷やかしはやめたほうがいいと思います。
    あの有名な「ぎぼ」さんも嫌がるとこらしいです。

    今日はこんなとこで…。
    まだ一杯体験がありますので、また送ります。
    大したことなかったかな?
    それでわ(~_~)
    [T.N@big]
    理不尽な亡くなりかたでは浮かばれませんね。私は何故か女工哀史が頭に浮かんできてしまいます。

  3. 僕は、よく金縛りになります。
    一番怖かったのは、目を開けると女の人が目の前にいたことです。
    その女の人は、顔面血だらけでした。
    あー怖かった。
    [森塩味@202236078]
    その人の腕は何処にありましたか?

  4. こんにちは、おさるです。
    今日は人魂の話をします。
    母が小学3年生くらいの時に体験した話です。(今、45歳です)
    ある夏の夕方、屋敷畑から南西の空を何気なく見上げると、西方から直径20センチあまりの赤い人魂が、すーっと尾をひいて、南の家の屋根に消えていったそうです。
    母と一緒にいた2人の大人の話によると、その南西の方角には危篤状態の病人がいて、南の家はその人の兄弟が住んでいたので、最後のお別れに来たのだろうとのことでした。
    翌日、その方は亡くなったそうです。
    母は「本当にお別れにきたんだなあ」と子供心に思ったそうです。
    [おさる@so-net]
    カラス,黒猫,人魂は不吉を暗示するモノですね。
    人魂=プラズマ説がありますが、自然界(条件の整った実験施設以外の普通の場所)で見てみたいものです。

  5. これは、ある友達Sから聞いた話である。
    Sの先輩は、隣の町までバイトにいっていた。
    その街に行くためには、小さな山を越えなければならない。
    いつもと同じようにバイクで、その山を越え家に帰ろうとしていた。
    しかしその日に限って、どうもバイクの調子がよくない。
    でもそんなことは気にもせず走り始めた。

    いつものように山道を走っていた。山の頂上あたりだった。
    そこになんと、女の子が倒れてる。
    「たすけて、たすけて…」と苦しそうな女の子。
    しかしそんな山の中、先輩は、気味悪くなって、そのまま行こうとしたその時、その女の子が四つんばいのまま追ってくる。
    加速して必死に逃げた。
    そして山の麓まで来ると女の子は、追ってこなくなった。
    ふりかえると女の子が「お ぼ え て ろ」。

    その後、先輩は事故にあって入院している。
    人が苦しんでいたら、あなたは、どうします?
    [はげとも@meisei-u]
    怪しい人物をみかけたら、格好を良く観察しましょう。濡れていたとか季節はずれの服装とか。
    セリフ型の怪談に似てますね(^^;

  6. こんにちは。初めて投稿します。
    あれは1年程前のことです。
    その日私はなかなか寝付けなくて寝返りばかりうっていました。
    しばらくすると、体に急に重みを感じました。
    例えて言うなら、1トンぐらいの物がじわじわと体に乗ってくる感じです。
    そのまま身動きがとれないでいると、今度は首を締め付けられているような気がして、恐る恐る目を開けてみると、全然知らないお爺さんが私の上に乗っていました。
    物凄い形相で私を睨んでいて、恐かったのですが、ずっと動けずにいたために逃げ出すこともできず、ただじっと向こうが行ってくれるのを待つより他ありませんでした。
    …むっちゃ恐かったー。
    [夢見る少女じゃいられない@mie-u]
    体の圧迫感と首絞めと睨みの三拍子そろえば…ですね。

  7. こんばんは。初掲載ありがとうございました。
    私には霊感があるようで、呼んでしまったり、話し掛けられたりという事はしばしば。
    あの金縛りの話は、金縛りの中で一番の恐かったものです。
    これは大学1年の時の話です(今、私は4年です)。
    サークルの関係で、雑司が谷霊園に訪れた時のことです。
    時間はたしか4時頃(4時から5時が一番みやすい。深夜2時から3時頃も)。

    夏目漱石か森鴎外のどちらかだったと思うのですが、そのお墓を見たいという人がいて、一緒についていかざるをえない状況になってしまったのです。
    霊園内に一歩入った時点で、鳥肌が立ったのを覚えています。
    その霊園の西側に歩いていって、あと1ブロックをまっすぐ進んで左にいった所が目当ての場所というときに、ふと私は右側を見てしまいました。
    すると、そこには石柱と鉄管で囲まれた古いお墓がありました。
    おそらく、江戸時代よりは前の時代のお墓を取り囲むその石柱の後ろ、墓の背後に、ぼんやりとした何か黒いもの(直径は30センチ弱だった)があるのを見つけて、私は目をこらしました。
    それが何か気付いて、私は硬直しました。
    それは、血の滴った生首でした。
    その首は、戦国の武者のように、髪はざんばらで、なぜかそのお墓を睨んでいました。
    横顔だったのですが、左の額から血が流れていたのをはっきりと見ました。
    あまりのことに動けなくなっていると、その顔がこちらを向いて、かーっと口を開きました。
    その顔がいまだに忘れられません。
    左だけではなく、右の頬にも切り付けられたような跡が斜めにあって、血を流していました。
    生首の切り口もざくざくで、今、切られたように鮮血が石柱に滴っていました。
    サークルの人が「早くこいよ」と声をかけてくれたので、その顔は消え、私も動けるようになりました。
    何もいわずに私はとにかく走ってその場から離れました。
    声をかけてくれる人がいて良かった、と心底思いました。

    霊が見える場所をお探しの方がいたようですが、「青山墓地」は霊感がない人でも見やすいようです。
    あと、「碓氷峠」の頂上付近はよくでます。
    車でないと行けない所ですが、追いかけられますので気をつけて。
    ついてこようとした時の対処法は、霊がついてきたら(悪寒が走ったり、吐き気がしたらその時はもう霊が側にいます)、とにかく窓は開けないで、事故らないようにスピードをあげてその場を去ることです。
    [麗子@gakushuin]
    夜の墓場は、マナーとして行かないほうが良いですね。ろくなめにあいませんから。
    世の中、常識では説明がつかないことって、あるものです。ここでは、不思議を扱っていますが…。
    科学的に有り得ないなんて、本人にとっては心外でしょう。怖い思い出は、いつまでも記憶に残りますからね。

  8. はじめまして。いつも涼しく読ませていただいています。
    私が中学生のとき、1ヶ月くらいの間だったと思いますが、毎晩決まって深夜2:45に金縛りにあっていました。
    あれが霊的な物だったのかはわかりませんけど(たぶん違うと思いますけど)、動けなくなる前のあの耳鳴りと、「ああ、来たな」っていう感じが忘れられません。
    どうせお化けじゃないだろうと思ってはいたけれど、やはり怖くて目は開けられませんでした。
    [おさる@so-net]
    医学的に説明がつくとしても、全ての体験をその場で分析しているわけではないので、全くの謎ですね。
    決まった時間ということは、起きていれば説明がつくのかもしれないのだけれど。
    話がそれますが、私は夜、いつ寝ても毎朝決まった時間5:20±5に目が覚めます。体内時計ってあるのかな。

  9. あれは、私が中学生のときの修学旅行での出来事です。
    それぞれが、部屋割りされた部屋に着き、副委員長だった私はみんなに先立って部屋の戸を開けました。
    一歩入った途端、私は部屋の右隅に「何かいる!」と感じました。
    しかし、他の人達には見えてない様で、皆どんどんと入って行きます。
    私は平静を装って部屋の右隅を見ました。
    するとそこには、まるで人間がうずくまったような真っ黒なかたまりが…。
    それは半分壁にめりこんだ様な形でした。
    もちろん私はそんな処に、いたくありませんでしたが、他の人に見えない物に騒いでもしょうがありません。
    結局私は、その「物体」から一番遠い所に寝る場所をとり、そこで2日間過ごしました。
    ちなみに1日目の夜、ふと目を覚ますと、上の段のベットから無数の素足が垂れ下がっていました。
    その時は夢かと思いそのまま寝てしまったのですが、次の朝、日頃から霊感の強さで有名な友達のI子が「ねえ‥足‥見なかった?」と私に聞いてきました。
    その瞬間、私は昨日の夜のことを思い出して背筋がゾーっとしていくのを感じました。
    いったいあれは何だったのでしょう…?
    [パタマオ@hokusei]
    手ではなく足とは、珍しい話ですね。

  10. 夜の街を歩いていると、まるで地響きのように地中から叫び声が聞こえた。
    私は不安になり、あたりを見回した。
    しかし、周りには人の気配がない。 ただ、人間のものではないニオイを感じた。
    私はマンホールを開けた。
    するとそこには!! どぶ川があった。
    すると川の上流のほうから、人形のような人間が歩いてきた。
    それは私に「儲かってるかー?」。
    そこで驚いた私は「ぼちぼちでんなぁー」と答え、彼と一緒に闇へ消えていった。

    エピローグ: この話を聞いた者は「マンホールの方に感じたニオイって何?」っと思ってはいけません。(笑)
    [tomo@meisei-u]


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