不思議小話
第20部


  1. 落ちているお守りを拾うと身の上に良くない事が起こるらしい。
    「これ落ちてたー!」と拾ったお守りを母に見せようとして、弟はその指を戸口に挟んで大怪我をした…。
    [レイ@qmvntjy]
    櫛もそうですね。

  2. 3歳の時に扁桃腺を患い高熱を出した。
    母が「ちゃんと寝てるのよ」と言って買い物に出かけて行った。

    出かけた後、私は壁に着いているはずの時計が真上にあることに気づいた。
    天井に時計?、と思っていたら今度は身体がぐるぐると回り始め、外にいる母が買い物をしている姿を見た。
    みかんを買ってる。
    私はみかんが好きだ。
    早く帰って来ないかな…。
    そう思って数分後に母は帰ってきた。

    「みかん買ってきたわよ」。
    「…うん」。
    そういうと私はにっこり笑った。
    [レイ@qmvntjy]
    どうやって母の姿が見えたのでしょうか。

  3. 父が生まれた時、おばあちゃんのお乳が出なくて死にかけた。
    一升瓶に米をいっぱい入れて、土の中に逆さに埋めると乳が出るらしいという噂を聞いて、おばあちゃんはその通りにした。
    今、父は生きている。
    [レイ@qmvntjy]
    おまじないの一種でしょうか。

  4. 青森県八戸の工業大学に通っていた従兄弟から聞いた話。
    現地では有名らしいが、そこにはC山荘という小屋があるらしい。

    そのC山荘は海と山に1件ずつ建っていて、海にあるC山荘を夜見に行って窓の明かりを見ると、必ず帰りに事故に遭うらしい。
    そして、それを確かめに行った従兄弟の友達は、危うく帰りに崖から落ちるかと思った程の事故にあったそうな…。
    [レイ@qmvntjy]
    何ゆえの事故でしょうか。

  5. 叔母がガンで亡くなった。その前のこと。
    叔母は最初6人部屋に入っていた。
    皆、ガンを患う患者だったが、病体が悪化すると個人部屋に移される。
    6人部屋の中で亡くなると、他の患者さんが不安がるからだろう。
    そして、叔母の病状が悪化し、やはり個人部屋に移された時のこと。

    「この部屋にはいたくない! 返して」と叔母が哀願。
    事情を聞くと前に生きていた患者さんたちが、夜な夜な迎えに来るのだという。
    あまりの怖がり方に叔母は、また6人部屋に舞い戻り。
    それからしばらくして更に病状が悪化。
    また個人部屋に移されることに…。
    しかし、その時はもう「いやだ」とは言わなかったそうだ。

    その部屋で叔母は、まだ若かった命を終えた。
    人には死期を悟るということがあるのだろうか?
    最初に「いやだ」と拒んでから実際に死を迎えるまでは、数ヶ月があったように思う。
    拒んでいた時は、まだ叔母は死期ではなかったのだ。
    でも、もしあのまま個人部屋にいたら、叔母は死期が来る前に本当に「お迎え」に連れて行かれてしまっていたのだろうか?

    迷信かわからないが、死んだ人の写真を仏壇の真上に飾ると「誘われる」という言い伝えがある。
    叔母が死んだ時、叔父はそんなことはお構い無しに、仏壇の上に「叔母の写真」を乗せていた。
    従兄弟(叔母の娘)が亡くなったのは、その1年後のことである。

    死んだ人が喜んでいる時は線香の火が勢いよく燃えるのだという。
    そして、私が叔母と従兄弟に線香をあげようとするのだが、いつもマッチの火がつかない…(T T)
    母がマッチをすると一回で火がつくのだが…?
    [レイ@qmvntjy]
    なにか妬まれているのでしょうか。

  6. うちのマンションは一つの廊下に8戸の家が入っている。
    うちは5号室だった。

    ある日、8号室の奥さんがノイローゼにかかった。
    昼間にも外でネグリジェ姿でぼんやりと立っている。
    そのうち7号室のおじさんが突然心不全で亡くなった。
    あまりにも突然の死に驚いていると、更に隣りの6号室のおじさんが今度は交通事故で亡くなった。

    それから何ヶ月か経ち、5号室に住んでいたうちは、突然引っ越した。
    それからしばらくして、4号室のおばさんが糖尿病で亡くなったと聞かされた。
    うちは未だ元気である。
    [レイ@qmvntjy]
    元気で何よりですね。

  7. うちは昔、12階建てのマンションだった。
    12階に住んでいたので家に帰るときは必ずエレベーターに乗る。

    ある日、母とエレベーターに乗ったのだが突然5階で止まり戸が開いた。
    するとそこには、ボロボロの服を着た視線の定まらない男性が一人ぼーっと立っていた。
    顔がケロイドでただれたように赤くなっている。
    「ひっ」と思い、そのままエレベーターの閉ボタンも押さずに時が流れた。
    男はエレベーターに乗る気配も無く、ただ佇んでいる。

    やがてエレベーターのドアはひとりでに閉まり、12階に着いた。
    「なんか気味悪かったなァ、さっきの人…」私がぼそっと言うと、母は首をかしげて「どの人?」と言う。
    私は母をまじまじと見つめた。
    「だって、さっき止まったじゃない、5階でエレベーターが…」。
    「何言ってるの? 止まってないわよ」。
    「え…?」。
    確かに止ったのに…。
    [レイ@qmvntjy]
    白昼夢だったのでしょうか。でも妙にリアルですね。

  8. 小学3年生の時。
    夜中にふと目が覚めると、母が私の部屋で鏡を覗き込みながら盛んに髪をとかしていた。
    時計は夜中の正に2時。
    「お母さん。何やってるの?」、聞いても母は無視。
    とにかく必死で髪をすいている。

    部屋の中は電気がついているわけでもないのにぼんやりと明るく、部屋の中全体が見渡せる。
    ぼうーっと明るいのだ。
    「お母さん」。「…」。
    「お母さん! 何やってるのっ」。
    ついに叫び声でやっと母は私に気づいた様子。

    ところが、普通の人は他人から呼ばれたら首だけ「何?」ってこっちに向くでしょ。
    向かないんだな…これが…(T T)
    身体全体をこっちに向けて、その後すぅーって下から消えてしまったの。
    「えっ!?」って思って、ハッとすると辺りは真っ暗。
    そりゃそうなのよね。夜中に電気つけなきゃ真っ暗よ。
    もうびっくりしたのなんのって、慌てて「お母さん!お母さんっ!」って叫んだわよ。

    そしたら廊下の向こうの部屋で、母が「なにぃー…もう寝なさい」とか言ってる(T T)
    「あぁ。生きてたのね」と納得して安心して寝たことがあったけど、人はあれを「生き霊」と呼ぶのね。
    それにしても人騒がせな母の幽体離脱であった…。
    ちなみに母は覚えてないらしい…。
    そんなの意識あった方が怖いか。
    [レイ@qmvntjy]
    必死に髪をとかしている姿。なんか怖い。

  9. 子供の頃、よく不思議な影を見た。
    それは明らかに廊下からやってくる。
    むかし住んでたマンションは、台所と廊下が曇り窓で仕切られていたが、その窓の向こうからその影はやってくる。

    最初は夜中に廊下を歩く人の影が映ってるんだと思っていたけど、何故かその影は家の中をうろうろと歩き回る。
    曇りガラスの向こうで立ち止まったと思ったら、もう家の中にスゥーっと入ってきてうろうろと動き回っている。
    それが時には2,3人で歩き回ったりする。

    「誰?」と話しかけても返事がない。怖さも感じない。
    ただ、その影はうろうろと歩き回り、そのうちスゥーっと廊下の外に帰っていく。そんなのをよーく見た。
    不思議だった。
    あれは何だったのだろう?
    [レイ@qmvntjy]
    何か親しげな影ですね。

  10. 私には本当はどっちかわかんないけど、妹か弟がいたみたい。
    母が「年子は大変だから」って堕ろしちゃったのね。
    私が20歳の時だったか、4歳年下の弟が真剣な顔して母に「俺に隠し事があるだろう!」って突然わめき出したのよ。
    よくよく話を聞いてみたら、

    毎晩、弟が同じ夢を見るんだって。
    大きな岩山が目の前に、そびえ立っていて、霧のようなのがかかってるんだって。
    そこがパーって二つに分かれて、間から少女が現れるの。
    そんで「私が死んだのは貴方のせいよ」って訴えるらしい。
    そこで目が覚めるんだって。

    それを聞いて母が20年も隠していた事実を打ち明けたのね。
    びっくりしたのなんのって。
    さて、その水子と年子だったのは実は私なんだけど、実際に訴えて出てこられたのは4歳下の弟だったの。

    よく聞くの。
    「家族への霊障は第2子に出る」って…。
    次男次女の皆さん、御用心です。
    [レイ@qmvntjy]
    早世した兄弟が自分の存在をアピールした事例ですね。第2子って…。


[HOME][目次] [19][21]

Copyright (c)1997 kibitaro & web surfer
Since 09/13/1996, Last Updated 08/09/1997