こんな深夜の高速道路に女の子が?何を言ってるの?と、言いたかったのですが、ウソをついてる様子も冗談さも感じられません。
ただならぬ雰囲気で、怖さが伝染して来るようでした。
懸命に聞き出すと、普段はよく喋る主人がいやそうに、ポツポツとやっと教えてくれました。
バックミラーを何気なく見たそうなんですが(意味も無く目がいったらしい)、私達の車と、後続車の大きいトラックの間を、小さな女の子がスキップしながら横切ったそうなんです。
白いブラウスに赤いスカート、ランドセルまではっきり見えたそうです。
その時、車は時速80kmは出ていて、後続車との間を子供がスキップして横切るなんてことは考えられません。
私が見たわけではないのですが、きっと本当に見たのだろう、ということが伝わって、ゾッッ…としちゃいました。
[みけ]
横切るモノ。いったい何だったのでしょう…。
高校生の頃、いつものように横向きで寝ていた私は、ふっと誰かに上から触られた感触で目が覚めました。
丁度、上を向いている側の、右の二の腕のあたりです。
途端に、その触られている感触がぐん!と強くなり、上からぐぐっと押し付けられたように感じました。
「ひゃっ!」と思い、身体を動かそうとした途端、全く動かないことに気付きました。
そのまま「何か」にぐいぐい押されて、それが本当だと証明するかのようにベットのスプリングがきしむ音まで聞こえて…もう怖くて怖くてどうすればいい??とパニックに陥りそうに…。
でも、何故か負けたくないという妙な根性がわいてきて、どうにかして目を開けようと試みました。
そして、なんとか目が開いたのですが、何も見えない…真っ暗なんです。
いつもなら見えるはずのカーテンと、それに透けて見える窓枠(星や月明かりで外の方がかすかに明るいんです)が全く見えない…。
何で?と思っていると、次第に何かが見え始めたんです。
私の視点は窓の辺りをさまよっていたのですが、見えるものはやけに近いのです。
その為に何も見えなかったのでしょうか。
私が見たものというのは、目の前10cmもない所にある、着物の模様でした。
黒地(紺?)に白い抜き柄の、小花を散らしたような模様と川の流れのような模様。
「うっそっでっしょー!!」と途端に目をつむり、早くどっか行ってくれ!と願いながら恐怖に耐えていると、フッと少し軽くなったんです。
今なら声が出るかも、と思って「天才たけしの、元気が出るテレビ〜〜〜!!」と大声で叫びました。
狂ったわけではありません。何か明るいくだらない事を言った方が、悪いものが退散するのでは、という私なりの工夫です。
すると、金縛りがふっと解け、隣の部屋から母親の「何を寝ぼけてるの…寝なさいっ」という現実的な声が聞こえてきました。
そして、ベットに入ったまま「すぐ来てくれ、怖い目にあったんだ」と訴えましたが、全く相手にされず、それでもベットを抜け出すほどの勇気も出ず、そのまま一人さみしく眠りにつきました。
翌朝、お札をもらいにいくと大騒ぎをしたのですが、親にバカにされ、学校で話しても友人達にただ笑われて(元気が出るテレビと叫んだのはまずかったか?)。
結局、夕方にはもうどうでもいいや、と恐怖感もすっかり薄らいでしまいました。
でも、あの時感じた恐怖は、絶対本物だったと信じています。
あれから、こういう話をする人の言葉は、決してウソとは思わなくなりました。
自分はただ笑い者になったけど…うう(泣)。
[みけ]
着物の主とはいったい…。
ある夏の日、お父さんと息子二人(前の主人含む)が山へハイキングへ行った日のこと。
うとうとと、お昼寝をしていたお母さんは夢を見たそうです。
それは、息子と御主人が帰って来る夢で、ただ普通じゃないことに、何故か押し入れの内側から帰って来るという夢でした。
何故か、とてつもなく不吉な気がしたお母さんは『何してんねん!そんな所から帰ってきたらあかん!!』と言って、押し入れをピシャリと閉め、追い返したそうです。
その夢から覚めて、なんとなく不安げに帰りを待っていると、無事、お父さんと息子たちは帰ってきたそうです。
そして、その夢を見た頃に息子が危ない目にあったということを知ったそうです。
山の細い崖に面した道を歩いていて、次男が崖に落ち、中腹でなんとか引っかかって助かったということなんです。
注意深く助けて事無きを得たそうですが、このお母さんは霊感が強いのか、他にも抽象的な予知夢を見てらして、とても興味深くお話を聞かせて頂きました。
また、お話しさせて下さい。ではでは。
[T.C@]
お話し、お待ちしております。
その日は親戚の家が改築をするというので、家族全員でその家の引越しの手伝いをしに行きました。
引越し業をしている父の指示のおかげで、作業はテキパキ順調に進んでいました。
荷物をほぼ運び終え、要らない物と要る物とを分ける作業をしていると、ふと、すりガラスの向こうに少し太ったおばあちゃんみたいな人がいるのが見えました。
私は母に「俺達以外にも手伝いに来ている人がいたの?」と聞くと
「さあ?知らないわよ。姉さん(母方の姉)知ってる?」
「ううん。手伝いに来ているのはあなたたちだけよ」
「あれ?おかしいな。あそこにちょっと太ったおばあちゃんみたいな人がいたんだけど…」と言うと、二人は互いに顔を見合わせ直ぐにその部屋に行きました。
しかしそこには誰もいません。
「ありゃ?確かにいたんだけどな?」
すると母が古ぼけた写真を見せてくれました。それは私が生まれる前に亡くなった祖母の写真でした。
「こんな感じの人じゃなかった?」
「うん、こんな感じやった」
「姉さん、母さんが来てくれてたんだね」
「この家も今日が最期だからね…」
その後しばらくして作業は再開し、何とかその日の内に終了しました。
私自身、何故家族の中で自分だけこのような体験をするのかは知りません。
でも、その日は、もしかしたら兄弟の中で自分一人だけ遅く生まれて、顔を見れなかった孫に会いに来てくれたのかもしれません。
[tr2]
家とともに、思い出も消えていきますね…。
日中の練習を終え、食事も終わり、みんなとロビーで話していたのですが、少々疲れていた私は、先に部屋に戻って休むことにしました。
部屋はツインを2室とってあり、手前の部屋に入り、寝支度も早々にベッドにもぐり込みました。
時刻はたしか10時半頃だったでしょうか。
すぐ眠れると思っていたのですが、どういうわけかなかなか寝付けません。
そうこうしてるうちに、金縛りに遭ってしまいました。
金縛りは初めてではなかったのですが、旅先のことですし、また隣のベッドも無人です。
心細くなり、目をつぶったままあせっていますと、ふと自分が部屋をさまよっているのに気づきました。
しかし相変わらず金縛りは続いていますし、目もつぶったままです。
つまり自分の意識だけが、体と離れて何者かに操られているような感じなのです。
どうやら何かを探しているらしく、ベッドの下を覗き込んだりし始めました。
それでも見つけられずにいると、今度は音が聞こえてきたのです。
最初は耳鳴りの様なものでしたが、次第にそれは男の声であることが分かってきました。
「…赤い…本…机…上…」
ようやく言葉が聞き取れたと思った次の瞬間、ものすごい大声で「赤い本は机の上だ!」と怒鳴られました。
びっくりして目を開けると、天井にまで届きそうな大きな男の顔が、ベッドの足元からこちらをじっと見つめているではありませんか。
いつの間にか金縛りが解けていた私は、声も出せず一目散に部屋の外へ飛び出し、仲間のいるロビーへと走っていきました。
「悪いが部屋を代わってくれ」
状況を説明するとみんな怖がると思い、とにかく無理矢理に隣の部屋に代えてもらったのです。
しかしその後は問題の部屋でも何も起こらなかったらしく、また私も隣の部屋で眠ることができました。
翌朝、気分が戻った私は昨日の言葉を思い出し、元の部屋へ行ってみることにしました。
そういえば、私の意識はベッドの周りだけを探してて、他の所はろくに探してなかったからです。
すると、ベッドとは逆の部屋の隅に小さなテーブルがあり、その上に赤い本が置いてあるじゃないですか。
「あの本、お前の?」仲間に聞いても、みんな違うと言います。
意を決して私は本を手に取りました。
その赤い本は、古びた聖書でした。
それもよくホテルに置いてあるようなやつではなく、何年も読み込んだ、かなりの年代物だったのです。
結局その本はそのままにして帰りました。
なぜそんな所にそんな本があったのか、またなぜ私がそれを探していたのかは、未だに分かりません。
また、後にも先にも私がクリスチャンだったことも、ありません。
[てじ]
聖書と男の関係とは、いったい…。
思い出したくないのと迷惑がかかる人があるので詳しく書きませんが、その事故が起こる直前、兄は仕事を終え、数分後には事故が起こる場所を目指して彼女と歩いていました。
ところが、どうしても先に進めなかったといいます。
靴紐が、ほどけるのです。一度や二度ではなく、何10回も。何度きつく結び直してもほどけたそうです。
兄が時間どおりにその場所についていたら、まず確実に事故に遭って死んでいたはずです。
私は、その時、先年亡くなった祖父のことを思い出しました。
[もとみや]
…。
床について寝返りをしようと、体を少し右に傾けようとした瞬間、キーンと耳鳴りがして体が硬直しました。
眼は少し開けてた様な気がします。
右の枕元に気配があり、手か何かで顔というか口のあたりを覆われていました。
その時の部屋中は何となく、もやがかかっているような、夢と現実の狭間のような感じでした。
声も出ず息も苦しくなってきたので、このままじゃやばいと思い「南無阿弥陀仏…」と何回か念じました。
すると、そのうちいつの間にか金縛りも解けて元に戻りました。
その後は直ぐに眠ってしまいました。
ちなみにそれ以降は金縛りには遭っていません。
[りきお]
口を覆っていたのは、いったい…。
ある道路のインターにある右手を上げた女の子の銅像…。
これをみんなは手振り地蔵と呼んでいたの。
その地蔵はね、よく見ると手を振っているっていうのが有名だよねー。
でもね、まだあるんだよ。
夜にそのインターに行くよねー、その地蔵を見に行こうとするアホなヤツ。
でも勇気がなくて車から降りられないで、その地蔵の周りを1周ぐるんと回るんだ。
でもね、何周しても地蔵の背中を誰も見れないんだって。コレが地元で有名な話。
今は手振り地蔵、壊されちゃってもうないけどねー。
そのインターに行くと、まだその台座だけは残っています、はい。
[ニーヤ]
人の形をした像って、なぜか肝試しと結びついてしまいますね。
夕方、犬の散歩を終えた私は、いつものように犬の足を洗い、拭いてリビングへ戻ろうとしたのです。
いつもだと犬が自分でタオルをくわえて私より先にリビングへ行くのですが、昨日は鼻をヒクヒクさせていて、足を洗ったお風呂場から出ないのです。
考え過ぎかもしれませんが、誰かのいる気配に怯えて鼻をひくつかせて、お風呂場から出られないといった感じに思えたのです。
でも! 警報装置はセットして出かけたし、帰宅した時も装置はセットされたままだったので、家の中に誰かがいるということは絶対にないはず!
少なくとも泥棒のような人間は…。
それじゃあ何? といろいろ想像して私も恐くなってしまい、しばらくお風呂場にいたのですが、意を決してリビングへ向かい、えいっと電気をつけたのです。
勿論だ〜れもいませんでした。
犬はその様子を、お風呂場からリビングの途中にある洗面コーナーから恐る恐るといった感じで覗いているのです。
そして電気がついて安心したのか? やっとこちらにやって来ました。
しばらくはリビングでもまだ、鼻をヒクヒクさせていましたが、TVをつけるとやっと、いつもの犬に戻りました。
一体どうしたのでしょう??
犬なんだから、そんなに恐がらないでよ! こっちが恐いったら…。
ビビッた話を、もう一つ。
その日は主人が出張で泊まりだったので、眠くなった私は犬と一緒に2階へ上がりました。
もちろんいつものように、コップ1杯の水を飲んで、コンタクトをはずし、テレビを消して、警報装置をセットし、部屋と廊下の電気を消して…。
主人がいない夜は、ちょっと恐いので犬の寝ている廊下のドアを開けて寝るのが私の癖なのです。
たとえ犬でも、いないより、いてくれた方が心強いんですよ。
このドアを開けていなければ、もしかしたら気付かなかったのかもしれませんが、どのくらい経ったでしょうか。
ウトウトし始めた頃に下から人の声がするのです。
家は閑静な住宅街にあり夜中にうるさいということは一度もありませんが、その日はたまたま近所に来客があったのかもと思い、はじめは気にしていなかったのです。
でも、なんだか外から聞こえるというより家の中から、その声が聞こえているような気がしてきてハッとし、眠気も吹き飛んでしまいました。
どうして? 誰の声? 私と犬しかいないのに! とヒヤ〜っとした気分を味わっていたのですが、冷静になってみるとテレビ番組の声みたいなんです。時々笑い声もするし。
でも、とっても恐かった私は犬を起こし、一緒に下へ降りてみました。
案の定、その声の主はテレビでした。でも、リモコンで確かに消したのです。
それは間違いありません。ウトウトするまで静かだったんですから。
だから、オンタイマーを間違えて押してしまったんだ、と思い込むことに決めました。オンタイマーが作動して、その時間にテレビのスイッチが入ったんだ、と。
そう思えば私のドジということで、ぜ〜んぜん恐くないじゃないですかぁ。
まるで夜中にシャーってテレビがついて、誰かと話しをしちゃう女の子がでてくる、あの映画みたいでしょ?
あの映画何ていうタイトルでしたっけ? エクソシストじゃなくて、○○現象とかって言いますよね?
物が動いたり、ラップ音がしたり…っていう現象。ド・忘れしちゃいました。
スミマセン、お間抜けなラストで。
ちなみにこの時の犬の様子は、鼻をヒクヒクさせることも、何かに怯える様子も全くありませんでした。
それが救いでした。やっぱりただの私のドジですね。
[まき]
『ポルターガイスト』でしたか? 家電に便利な機能が増えた分…。
で、ここの駅は以前にも書いた駅なんですが、とにかく人が少ないんです。
僕が利用する時間帯が悪いのもあるんですが、ローカルなもので…。
でも駅自体はキレイなんですよ。そこそこ広いし。
まあ、それでトイレは券売機のすぐ横にあるんです。
しかし、何で駅とかのあーゆう大きいトイレってコワイとゆーか、寂しいってゆーか、ガランとして不気味なんでしょうねっ。
僕がそーゆう話を聞き過ぎて、変な先入観を持っちゃっているだけなのかもしれないんですが、でも何かそんな感じしません?
それにトイレってコワイ話とか多いし、水場には出やすいとかいいますしね。
そして何より一番恐ろしいのが紙が無かったとき。あれはめちゃくちゃ恐ろしいですねぇ。
まさにココロの底から戦慄しちゃいます。この後どうすりゃいいんだって感じで。
だから余計にコワクなっちゃうんですよ。一人で入ると。
っと、話を戻しますね。
で、あんまり外ではしたくなかったんですがその日はもう…っていう感じだったんでトイレへ駆け込みました。
案の定、誰もいませんでしたから紙のちゃんとある所を確かめて、手前から2番目のボックスに入りました。
何とか間に合ったのでホッと胸を撫で下ろしていると、コツコツコツと誰かが足音を立てながらやってきました。
そして、僕の入っているトコのドアをコンコンコンとノックしたんです。
んだよ、何で他が空いてんの見て分かるのに、いちいちノックするんだよって思いましたが、僕はコンコンコンとドアを叩いて返事をしました。
するとその足音は仕方ないっていった風に僕の前のボックス(つまり入り口から見て3番目、奥から2番目です)へ入っていきました。
ガチャッというドアの閉まる音がして辺りに静寂が戻りましたが、僕はまだ…だったので頑張ってました。
しばらく頑張っていると前のボックスの隙間からモワモワと煙が。何だ?コイツ、タバコ喫ってるのか?
僕は極端な嫌煙家だったんで途端に不愉快になりましたが、ようやく用を足し終えたので舌打ちしながらも出ました。
そこで変なことに気が付いたんです。
前のボックスはドアが開いていて誰もいないんです。念のため後ろのボックスを見ましたがいませんでした。
っていうかそのトイレには僕しかいなかったんです。
出て行ったにしてはドアの開く音や足音が聞こえませんでした。響きますからねトイレは。
それに僕が出るときまだ隙間から煙が噴き出してきていましたから、アイツはまだいたはずなのに。
でも、僕の入っていたボックスにはあれだけ煙が立ちこめていたのに、その影も形もありません。
まあ、もともと煙には影も形もありませんが痕跡がないんです。
とにかく僕は急いで手を洗ってトイレから出ました。
そして、帰り道でふっと気がついたんです。
あの煙ってタバコというより線香の匂いに近いような…。
何だったんでしょうね、あれ?
[Anubis HomePage]
煙人間だったのでしょうか。(^^;
Copyright (c)1999 kibitaro & web surfer
Since 09/13/1996, Last Updated 07/22/1999