小学生の頃、父の仕事の関係で四国に住んでいました。
その頃、父の趣味で八十八ヶ所巡りに付き合わされ、その締めとして高野山へ朱印をもらいに行った時のことです。
冬の寒い日でした。その時は父は仕事でこれず、母と弟、妹、僕の4人でした。
僕たちは朱印をくれる所(何と言うのかよく分からない)に向かって歩いていました。
分かれ道を道標どおり行き、参道のような一本道を進んでいきます。
しかし、なかなか辿り着きません。
やがて、参道のような道は国道に行き当たってしまいました。
「おかしいね、道、間違えたのかな?」
母はそう言って引き返そうといいました。
僕らもそれについて引き返そうとしたとき、僕は道端にある苔むした墓のような物に気づきました。
よく見ると「島津」の文字が彫ってあります。
そして、それは上の部分が横倒しになってました。
どうやら薩摩島津家の墓か供養塔のようです。
うちの母と父は鹿児島の出身で、どちらも藩士の家柄です。(といっても半分、農民みたいな「からいも侍」って奴らしい)
島津といえば昔の主筋です。
「何かの縁かもしれないね」と母は言い、4人で横倒しになってる部分を起こしました。
そして簡単なお祈りをすると道を引き返しました。
参道の一本道をしばらく歩くと右手に建物が見えます。
そこが朱印をくれる所でした。
とても目立つ建物で気づかずに通り過ぎるなんて有り得ません。
しかも一本道を、来た方向へ引き返したのに(分かれ道の)分岐点まで、まだ戻ってないのです。
「島津さんが呼んだのかな」
母はそう言って首をかしげてました。
[ねこまる@]
世の中、色々な縁がありますね。
その日は撮影が長引いた為、友達は放送局にある「宿直室」なる所に泊る事を余儀なくされました。
そこは「出る」と評判の部屋です。
部屋の中で一人眠っていると、誰かが体を触ってきました。
その触り方というのが、握り拳で「ごりごり」と擦るような感じだったそうです。
力が入っていれば痛みも伴うのでしょうが、その「ごりごりする手」は軽くごりごりするので、くすぐったくて目が覚めてしまったそうです。
勿論あたりを見回しても誰もいません。
「気持ち良いような、くすぐったいような不思議な霊体験だった」と語っておりました。
もうひとつ。
友達は、その日もやはり遅くなり、電車が無くなったので局内に泊る事にしたそうです。
寝る前に風呂でも入ろう…と風呂場に行きました。
風呂場に入っていくと、既に一人誰かが湯船に入っています。
「お疲れ様で〜す」声を掛けましたが、返事はありません。
ま、いいか…と頭を洗い、体も洗って湯船に入りました。
すると、さっきまでいた人がいないのです。
「確かに人がいたんだけどなぁ?」不思議に思いながらも湯船を出て、脱衣所で着替えをしていると、やはりガラス越しに人が入っているのが見えます。
「ああ、これが噂の…」友達は納得したそうです。
この風呂場も「出る」と評判だったのです。
それから友達は、ちょくちょくそのお風呂を利用していたのですが…。
「また、いつものか…」って挨拶しないでいたら、お偉いさんだった事があり、あの時は幽霊よりびっくりしたよ!
そんな後日談もありました(笑)
その他にも、編集段階でスゴイ物(お化け)が見つかると、そのテープは放送せずに、ある部屋にしまっておくんだそうです。
その部屋のテープを見せてもらった友達は「心霊番組なんかで普通に放送されている物よりもっとスゴイ! あれを放送したら大変な事になる」と言っていました。
ニュースの為の現場撮影なんかでもイキナリ映っているそうです。
見たいなぁ…借りられないの?と聞いたら、「ダメダメ、門外不出なんだから!」と言われてしまいました。
う〜ん、恐るべき放送局!
[モク・レン]
お蔵入りって事ですね。
去年の12月、会社の総務・人事12名でG県にあるM温泉の旅館に行きました。
うちの会社は女性が少なく、宿は女性1部屋、男性2部屋に分かれて泊まったんです。
お約束の宴会が終わり、長老様達(ごめんなさい)が寝静まった後、私達若者は女性4名、男性2名で女性部屋にてワイ談もどきをして盛り上がっていました。
夜中の2時を過ぎた頃「明日もあるから寝よう」という事になり、男性2人は自分の部屋へと戻って行きました。
家族風呂、トイレ付きの部屋で、女性4人は2人ずつ、丁度頭をつき合わせた形で眠っています。
どれぐらい経った頃でしょうか。
私の頭の方で誰かが布団から起き上がり、ドタドタと走ってトイレに行ったんです。
「我慢できない気持ちはわからなく無いけど、もう少し静かに出来ないものかなぁ」夢うつつでそんな事を考えていました。
翌朝、私の隣で寝ていた女性と二人で朝風呂に行きました。
夕べはびっくりしましたよ。誰ですか? 走ってトイレに行ったのは?
「そうそう。誰かトイレに行ってたよねぇ」
すっごい音でした。ドタドタ〜って。
「○ちゃん(一番若い子)じゃないの? ギリギリまで我慢して『やっぱりダメだ〜』って走ったとか?」
そんな話をしながら部屋に戻り、他の二人に聞いてみると、二人とも「知らない」と言うのです。
「寝ぼけてトイレに行ったのでは?」という話も出たのですが、他の二人は音さえ聞いていません。
「じゃあ夕べ部屋に来ていた男2人の内の1人が、忘れ物をして取りに来た…?」
そんな事は無いとわかっていても、聞かずにはいられませんでした。
結果は勿論「え?行かないよ」でした。
東北の方にありますよね、座敷童子の出る宿が。何でも幸運をもたらしてくれるとか。
この場合はどうなんでしょう? ○霊の方なのかな?
音を聞いた二人と聞かない二人…。
私は今年その会社を退職してしまったんですが、今ではとても楽しい想い出です。
[ラムちゃん]
楽しい思い出なら、どちらでも良いのかもしれませんね。
座敷わらしは、岩手県二戸郡・金田一温泉『緑風荘』が有名です。
さて、今回は私が大学時代につきあっていた人の話です。
ある日、横浜に住んでいたその人の家に行ったところ、「そういえばウチの玄関には地縛霊がいるんだって」と、こともなげに言われてしまったのです。
初めは半信半疑でしたが、玄関横に部屋のあるお兄さんが「それは本当」と太鼓判を押し、その話を聞いてホントかも、と思いました。
話とは、そのお兄さんが音楽で今後、身を立てたいと、夜中に作曲したりしていた時のものです。
午前2時になると目の前に霧状のもやが、かかるそうです。
また、玄関で物音がするのはしょっちゅうだし、ヘッドホンをつけているにも関わらず、耳元で人の話し声が聞こえたり。
霊感の強い友人が来たときは「おまえ、こんな所に住んでると早死にするぞ!」とまで言われ、かなり強い霊だそうです。
また、その家には玄関だけじゃなく、お風呂場にも廊下にも霊がいるそうです。
確かに昼でも暗くて、じめっとした家でした。
一度泊まった時にお風呂に入っていたら、入り口のガラスの向こうに誰かの影が映り、てっきり彼がタオルでも持ってきてくれたのかと思ってたら…。
よく考えると人の歩いてきた音がしなかったなって…。
かなり古い家で、お風呂に行くために納戸を通らなくてはいけないんですが、その納戸が板張りでかなりきしむのです。
その時は気のせいと思って過ごしましたけど、どう考えても、あれは…。
その後、彼とは別れましたので、どうなったかは分かりませんが、彼自身は今、中部に住んでるそうなので、その家の霊の影響からは逃れてると思います。
今考えると、彼の両親は他人の私が見ても分かるくらい仲が悪かったです(どうして離婚しないのか不思議なくらい)。
親子でも他人行儀というかよそよそしくて、他人が寄り集まって住んでるんじゃないかって思うくらいの家族でした。
[さい]
色々と続けて起こると心配ですよね。
最近怖かったのは、ある日普通に夜中2時位に寝たら、夢の中に知り合いで某有名ブランドで働いてる女性が出てきました。
「最近このブランドの中で何が売れてるの?」と聞くと、彼女は「紫色の鏡よ」と言った瞬間、金縛りにあいました。
今までにない強いもので、パッと目が開いたとき男の人が見えました。
怖くなって霊感の強い友達に話したら、夢占いで調べてくれたけれど、よく分からなかったです。
この話を聞いた子が二人、その日に金縛りにあったので余計こわかったです。
[あこ]
むらさき鏡ですか…。
その頃、Aさんはちょくちょく仕事を変えていました。
私はそれを快く思っていなかったんですが、彼には変えざるを得ない理由があったんです。
それは彼がある小さな会社に勤めていた時、霊感(霊能力ですね)がとても強いと評判になりました。(こういう話は本人が話さなくても、いつの間にか広がるものです)
会社の仲間が「じゃあ、俺ん家の事を見てくれよ」と言って来ました。
その人の実家では不幸な事が続き、「何か有るのではないか」と家族で心配していたそうです。
Aさんは決して自分の力の事を自慢する人ではないのですが「困っているなら…」と霊視してあげたのです。
その時見えたのは着物を着た女の人で、多分何代か前のご先祖様のようでした。
その女の人は身に覚えのない罪で処刑され、供養もしてもらえなかったそうです。
彼はその人の周りの事や、何処に埋められているか等、細かく話しました。
「へえ〜」霊視してもらった本人も半信半疑で聞いていたそうです。
その日から暫くして、ある日Aさんが会社に行くと皆の様子が変でした。
いやに、よそよそしいのです。
不思議に思っていると、仲間の一人が理由を教えてくれました。
霊視してもらった人は何かの用事で実家に帰り、彼に聞いたことを家族に話したんだそうです。
そして家系図などで調べたところ、彼の言った女の人が実在していた事。
その人が埋められている場所は、霊視した通りの場所だった事がわかりました。
普通なら感謝されてもおかしくないんでしょうが、事もあろうにその人は彼の事を「化け物」と罵ったそうです。
事の一部始終を知っている会社の人達も気味悪がり、彼はその会社にいられなくなり、とうとう辞めてしまいました。
Aさんが話してくれたのはこの話だけだったのですが、何度も同じような目にあっていたようです。
初めは面白がっていた友達が、段々気味悪がって離れて行ったとか…。
この話をしてくれた時、彼は泣いていました。
「だから俺はお前とか、今付き合っている友達を無くしたくないんだ。俺の力の事を知っていて、それでも友達でいてくれる人達だから…」と。
私は密かに彼の力を羨ましく思っていました。
「人には無い能力があるなんて、いいなあ」と。
しかし「普通が一番良いんだよ」と、哀しそうにいつも言ってたんです。
凡人は特別な力に憧れ、当事者は凡人に憧れるんでしょうね…。
もし皆さんの周りでAさんのような人がいたら、面白半分で接しないであげて欲しいのです。
深刻ではない人もいるのでしょうが、中には彼のように本当に辛い思いをしている方もいるのですから…。
ちなみにMさんもカラスの声の話以来、あの時いた友達に「気持ち悪い人」と言われ、付き合いをやめてしまったそうです。
私は二人を尊敬しています。最高の友達だと思っています。
それは以前のような「人には無い能力があるなんて、いいなあ」という考えではなく、冷たい世間に耐えながら頑張っている二人だから…。
なんか深刻になっちゃいましたね、ごめんなさい。Aさんとは、その後、音信不通です。
それではまた、投稿させて頂きますね…。
[ラムちゃん]
なんにせよ、持つべきものは親友ですね。
それはやはり18才の夏の出来事。
私がオカルトマニアだと知った友達が「いい所に連れて行ってあげる」と車を走らせました。
夕方で、いわゆる「黄昏時(『他そ彼』と言うそうですね、元々は)」という時刻です。
到着したのは小さな森が目の前にある駐車場でした。
何、ここ?「いいから来てごらんって」え〜…。
いぶかしむ私をよそに、友達はどんどん歩いてその森の方へ行ってしまいます。
待ってよお。急いで追いかけようとすると「ぴたぴた」と足に何かが貼り付きました。
その時、私はミニスカートを履いていたんですが(おお!)足を見ても何も付いていません。
? 気にせずに友達の元へ行こうとすると、また「ぴたぴた」と足に貼り付いて来ます。
しかも、今度はまるで「行かないで」とでも言うように足を押さえるんです。
その貼り付いたモノというのは、もみじの葉っぱのようなモノでした。
「何してるの? 早くおいでよ〜」と呼ぶ友達に…。
「ダメなんだ…何かが足に貼りついてる。もみじの葉っぱみたいなモノで、『行かないで』って足を押さえてるの」
私の言葉を聞いた友達は「マ…マジ〜!?」とビビり出し、「帰ろう!」と急いで車に乗りこみました。
その人が私を連れて行こうとしたのは、なんと「お寺」だったのです。
心霊スポットでも何でもない所なんですが、「黄昏時に行くと小さなお地蔵様が沢山並んでいる所に蝋燭が灯されて、何か出そうな感じがするから連れて行こうと思った…」と。
連れて行った本人はすっごい怖がりで、まさかこんな事になるとは思っていなかったらしく「怖いよ〜怖いよ〜」としきりに言っておりましたが。
こういう場所へ興味本位で行くのは良くないですよね。
[ラムちゃん]
夜のお寺は、そっとしておきましょう。
例えるなら人間の呼吸。リズムも同じ間隔で吹きかけてくる。
本当に冷たくて、全身の震えが止まりません。
それでも金縛りにはならず、体が動くというのが更に不気味さを際立たせ、とてもではないが後ろへ振り向くなどできませんでした。
そうこうするうちに、問題の人?が私の肩に手を掛けてきた。
服の上からヒンヤリとしたものが浸透し、冗談抜きで凍えてしまいそう。
「このままでは、こんな所で凍死してしまうかもしれない!?」
笑い話かもしれませんが、その時は本当にそう思ったんです。布団の中で凍死?ができそうでした。
意を決した僕は、寝返りを打って後ろへ振り返りました。
後ろには何もいませんでした。
ただ、何かがいたらしい所が、異常なまでの冷たさで覆われていたことぐらいですね。
ちなみに、これが起きる前の日に、布団の中に何かが駆け込んでくる夢を見ていたのですが…。
ひょっとして、この事を暗示していたのでしょうか?
[ウッド]
鳥肌が、たちませんでしたか?
私がこの奇妙な体験をしたのは、18才の時です。
その頃、私は学校の寮に入っていて、その寮での話になります。
ちなみにそこは新設校で、私が第1期生になります。
日曜日の朝のこと。私は出掛ける前にお風呂に入ろうと一人でお風呂場に行きました。
うちの寮のお風呂は24時間OKなんですよ。
時間は8時頃だったでしょうか、寮生はみんな寝ており、廊下も何処もシーンと静まっていました。
天気も良かったし、日当たりも良いので風呂場は充分明るく、多分、鼻歌か何か歌って、呑気に頭を洗っていた時だと思います。
急にお風呂場の電気がパッと点いたんです。
風呂場の電気のスイッチは脱衣所にあります。
「誰か入ってくるのかな?」とガラス戸を見ると、誰もいません。
よく考えると風呂場のドアは鉄製で、開閉の時すごい音がするんです。
それに風呂場のスイッチはガラス戸の近くにあるので、電気を点けようとすると姿は絶対ガラス戸に映ります。
私が入った風呂場というのは3,4人用の小さい所で、音が聞こえない筈もないんです。
「何だ? 勝手に電気が点いたぞ。こんなに明るいのに勿体無い!」
寮生活ですっかり倹約家になった私は、しっかりと電気消しに行ったのでした。
恐れを知らぬ18才の自分に…脱帽。
そういえばこの体験をする前に、今までの人生の中でたった一度の金縛りを経験した事があります。
私は高校の時も寮に入っていたのですが、そこにも色々と怖い話はありました。
しかも先輩の実体験…体験した朝に聞いたという超レアな話。
それは置いといて、高校3年の時です。
寮生は朝、6時に起きてラジオ体操をして、掃除をしてから朝食になるんですが、うちの学校は朝の始まりが遅く、朝食後も登校まで1時間ほど時間があるんですよ。
私はいつもその時間を睡眠に当てておりました。
寮の部屋というのは、2段ベッドが向かい合わせになっていて、それぞれ自分のベッドの周りにカーテンを敷き、個室状態にしてあります。
その日も心地よく眠っていたんですが、誰かが向かいのベッドから飛び降りる音で目が覚めてしまいました。
誰だよ〜飛び降りるヤツは!
貴重な睡眠時間を邪魔され怒って起きようとした時、カーテンの上の隙間から誰かの眼が覗いているのが見えました。
どうも男の人のようです。
「何で?」と思っていたら、その人が呪文のようなものを唱え始めました。
その後、その眼が「にやっ」と笑い、黒い影のような物が私の体の中にスッと入って来たかと思うと次の瞬間、凄い耳鳴りと共に金縛りにかかったのです。
「これが噂の金縛りか〜。足動かして見よ、あ、動かない。
指は? あ、こっちも動かない。すっげ〜本当に体が動かないわ」
何とも呑気な金縛りです。
「こんなすごい事、早く学校に行ってみんなに話さなきゃ! でも、体は動かないし…せめて口だけでも動けば良いんだけどなあ…」
そう思い、口を動かそうとしました。何回かやって、やっと口が動き、それと同時に金縛りも解けたんですが、体中がジンジン痺れています。
しかしノーテンキにも「ねえねえ、今すっごい体験しちゃった〜!」
早速、部屋の中にいた後輩に話を聞かせて「先輩、怖すぎます!」と後輩達をビビらせ、「クラスの友達にも早く教えなくっちゃな〜」と意気揚揚と学校へ行ったのでした。
この後ですかね、色々体験するようになったのは。
しかし肝が太いといいますか、ノーテンキといいますか…我ながら呆れたヤツだと思います。
半年後、Aさんと知り合い、この話をしたところ「それって結構ヤバいヤツかも知れない…。お前、良く無事だったよな…」と感心されてしまいました。
きっと霊の方でも呆れて出ていったのかもしれません。
こんな私だから、Aさんも気を許して色々話してくれたんでしょうね…。
[ラムちゃん]
にやっ、でしたか…。
除霊から数ヶ月経った夏、彼女は学校が夏休みで、家でゴロゴロしていました。
すると近所の家が騒がしいので「何だろう」と外へ出てみると、近所に住む小学生の子供が友達と川で遊んでいて行方不明になったというのです。
そして暫く経った頃、「お願いだから来て欲しい」と、その子供の家の人が彼女を呼びに来たのです。
訳もわからず言われるままにその子の家に着くと、霊能者の方が来ていて「この人です!」と言われました。
「?」 彼女が状況を飲み込めずにいると、霊能者は「あなたの力が必要なの。私に力を貸して欲しい」と頼んできました。
理由を聞くと、その子の体がどうしても見つからないので、家族が霊能者に頼んだそうですが、霊能者の力だけではどうしても見えないそうなんです。
とてつもなく凄い怨念が、その子を包んでいる…、と。
その時、霊能者が「近所に凄い力を持った人がいる。高校生くらいのお嬢さんで、その人の力と私の力を合わせれば勝てるかもしれない」と言ったのです。
その子の家族が「高校生って言うと、Mさん家のお嬢さんだ!」と呼びに来たのでした。
彼女は半信半疑で引き受けました。
そして霊能者に言われるまま、手を握って力を貸していたところ「見えました!蛇が憑いています。蛇に関する物はありませんか?」霊能者が言いました。
「蛇…?あ、そう言えば…」家族に連れられてガレージに行くと、そこには一升瓶に詰められたマムシ酒が大量にあったそうです。
その家のご主人は、マムシ酒を作るのが趣味で、近くの山に行ってはマムシを捕まえてきて一升瓶に入れ、焼酎に漬けてコレクションしていたのです。
「すぐに火を焚いて下さい!」その言葉で庭に火が焚かれ、霊能者は、その中にマムシ酒を1本1本投げ入れていきました。
そして最後の1本を火の中に入れ終わった時、警察から「見つかったぞ!」と連絡が入りました。
急いでその現場に駆けつけると、子供の体には藻がまるで蛇のように何本も巻き付いていたそうです。
無事、見つかった場所は、行方不明になった所からずいぶん下流で、元々水が少ない川のうえ、夏で水かさが減っている筈なのに何故こんな所まで流れたのか、警察も首を傾げていたそうです。
そしてマムシ酒の事は、捕まえたマムシの中に卵を身篭っていたものがおり、殺された事を恨んでその家の子供を…との事でした。
全てが終わった後、Mさんは霊能者に「あなたがいてくれて本当に良かった。私一人の力ではどうにもならなかった。あなたの力はとても強い。少し修行をすれば、すごい霊能者になれる。私の所に修行に来ないか」と言われたそうです。
が、まだ高校生だった彼女は自分の力が怖くて断ったそうです。
余談ですが、Mさんは龍神が守護霊で、Aさんの守護霊はお地蔵様なんだそうです。
Aさんは叔父さんが霊能者で「私のあとを継いで欲しい」と言われています。
不思議な事にAさんの親戚でこの様な力を持っているのはその二人だけで、あとの人は霊感の「れの字」も無いそうなんですよ。
だから家族にも力の事は話していない…と言っていました。
次回は私自身の体験談を話してみたいと思います。
[ラムちゃん]
ご自身の体験談、お待ちしております。
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