この道の途中に新幹線を潜るガードがあってね、このガードに突っ込んで亡くなった奴がいたんだって。
それでね、そいつの友達がある晩そこを通りがかって「ふっ」とそいつのことを思いだしら、そいつが居たんだって、ガードの壁の所に「じっと」して。
でもね、上半身しかなかったんだって。
だってそいつバイクで転けて腰から下、…だったんだから…当然だよね。
[m.h@mbn]
亡くなった時の姿そのままに現れたようです。
すすり泣きは次の日にも起こった。
決まった時間になると、すすり泣く声が聞こえる。
そして不思議なことに、そのすすり泣きを聞くと彼女は何故かフラフラと風呂場の前に来ているのだった。
はっと我に返ると風呂場の前。
たまらない恐怖にかられた彼女は、また一目散にベッドのある部屋に戻るとまた布団をかぶって一晩を過ごした。
次の日、またすすり泣く声がする。
どういうわけか、吸い寄せられるように彼女は風呂場の前に来てしまう。
そして、はっとなると今度は風呂場のドアに手をかけていた。
きゃぁぁっ! 自分の不可解な行動と恐怖で思わず叫んだ彼女だったが次の瞬間、自分の意志とは関係なく手が勝手に風呂場のドアを開けようとしているではないか。
開けないで!! そう思ったが手はゆっくりとノブを回しはじめている。
ドアは開いた。
が、そこには何も無かった。
ただいつもの風呂場があるばかり。
彼女は風呂場の電気をつけ、浴槽の中も見てみたのだが何もなかった。
ほっとした次の瞬間だった。
シクシクシク…。
ぎょっとした。
風呂場を覗く自分のすぐ真後ろで、すすり泣く声が聞こえるではないか。
ひっ、彼女がはじけるように振り向くと、そこには自分と同じ年頃の女性が髪をバサバサに伸ばして立っていた。
女性は恨めしそうな表情をこちらに向けたまま額から血を流して立っていた。
その目は切なく悲しげな、なんともいえない視線を送っていたという。
彼女は気絶した。
気が付くと朝になっていた。
彼女は風呂場の床に倒れたまま目を覚ました。額が痛い。
ぶつけたのだろう。洗面所に立って鏡を覗く。
すると昨日見た霊と同じ所から血が出ている。
やだ、そう思った時だった。
鏡の奥に恨めしそうな視線を送る昨日の霊が映っているではないか。
その霊は、鏡ごしに彼女を見るとニッと不気味な笑みをこぼし、「私と同じ…」と言ったそうだ。
半狂乱寸前の彼女がその日のうちに引っ越したことは言うまでもない。
[レイ@qmvntjy]
夜、鏡の中を覗くのには勇気がいりますね。
「花子さんが実在した!? 何それ?」。
5分ほどで立ち直って、やはり好奇心に勝てなかった私は、友人に聞きました。
「だから、花子さんて実在したんだってば」と言い張る。
「花子さんて、トイレの花子さんだよね?」。
「そうっ!!」、力を込めて友人は言い、「実在したってどういうことよ?」身を乗り出して、聞くところによると。
花子(仮名らしい)という少女は実在して、トイレで亡くなったのも事実だというのです。
「私の祖父がね、昔学校の用務員をしていたんだけど…」と、それから始まって、長々と話し始めました。
要約すると、昔花子という少女が田舎に住んでいて、普通に楽しく過ごしていたんだけど、それは表面上だったらしいの。
両親は何も言わなかったので、花子自身や弟たち(たしか2人って言ってた)は知らなかったらしいんだけど、花子の父親は、母親に愛想を尽かしたのか外に女を作っちゃったらしい。
で、その女性と一緒になるために、父親は、妻子を捨てて出ていったらしい。
それが昼間のこと。
夕方、花子が帰ってくると、そこでは惨劇が催されていたの。
実の息子たち2人を、半狂乱と化した母親が首を絞めて…そう、殺してしまったというのだ。
自分を捨てた男の血を引いた子供が許せなかったのね。
それを目撃してしまった花子は、あわてて逃げ出したの。
母親が振り返り、花子の存在に気付いてしまったから。
花子は学校のトイレに逃げ込んだらしい。だけど…。
母親は知っていたんだって。
花子が何かあると、そのトイレの奥から3番目に入るというのを。
それで、おびき出そうとそこをうろちょろして、たまたま通りかかった友人のお爺ちゃんに「花子を知りません?」って、聞いたんだって。大声で。
たまたま花子を目撃していたそのお爺さんが、場所を教えてしまったのね。
で、礼を言うと去っていき、母親を最後に目撃したのがそれだったんだって。
それから何分かして学校で火事が発生。
焼け跡から、一人の女性と一人の少女の遺体が発見されたらしい。
友人が言うには、それが、花子さんの実話なんだそうです。
本当かどうかは半信半疑ですけど、でも、そんなことが実際起こったというのは事実のようです。
花子さんにしても、花子さんじゃないにしても、かわいそうな話です。
[かえで]
そうですね。これで、3番めの謎は解けましたか?
紀子は犬を飼っていて、たいそう可愛がっていた。
秀樹もその犬が好きで可愛がっていた。
犬は秀樹に、それはそれはよくなついていた。
ところが、ある日秀樹が東京で見知らぬ女性と過ちを犯してしまった。浮気である。
その晩のこと。
犬を散歩に連れていた紀子がちょっと目を離した隙に犬が突然走りだし、目の前を通過しようとした車に自ら飛び込んでいったのだった。
紀子は悲鳴をあげて、その犬を医者に連れていき秀樹に電話をかけた。
「すぐにこっちに来て欲しい」と。
秀樹は驚いた。
正に浮気をしていた最中だったのだから。
浮気相手の女は秀樹に本気で惚れており、それ以上深入りすれば、この遠距離恋愛が終わってもおかしくない状況だったという。
「犬が自殺なんかするわけないだろ?」。
秀樹が私に電話をかけてきたのは次の日の晩。
「きっと、俺の浮気が彼女との仲を引き裂くと悟って、呼び戻そうとして飛び込んだんだよ。俺どうしたら良いんだろう?」。
答えは「とにかく行け」。
犬は助かったそうだが、不思議な話だった。
本当に秀樹を呼び戻そうとして飛び込んで行ったのだろうか。
だとしたら秀樹は相当罪深い男である。
[レイ@qmvntjy]
何処かで聞いたような話ですが、不思議な話です。
池の中に蠢(うごめ)く黒く長い髪。
女の人が凄い形相で釣り人の糸を持ち、池の中に引きずりこもうとしているところを!
二人は鯉を池に戻すと一目散で逃げ帰ったという。
[レイ@qmvntjy]
なんとも怖い話ですね。
女性の幽霊の目撃談もかなりの数で、テレビの取材も訪れたという、とても恐いところです。
私の友人はそこに行って、腕を引っ張られたそうです。
その他、噂では、女の人が車の上に正座してついてきたとか。
[SHIGE]
怨念がこもっているのでしょう。
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