まず、このロッジでは霊の出やすそうな所が随所にあり、また、かなり前に従業員の病死騒ぎまであったそうです。
例えば、洗面所で合わせ鏡になっている所があったりします。
しかも不思議なことに、私が指摘するまで誰も不思議に思わなかったそうですから。
それでは、怪談話をざっとあげてみます。
その1.そんな念仏きかぬは
バイト仲間のちくちゃん。彼は通年バイトなので夏頃は客室を一つ、従業員用に使わせてもらうのです。
冬季シーズン中は、地下の大浴場の隣が従業員用の部屋になります。
その客室で、TVゲームに夢中になっていると座椅子代わりに使っているボディーソニックにゲーム以外の雑音が入るそうです。
彼自身霊感が強いらしく「これは、やばい」と思ってゲームもそこそこに、布団に入ったそうです。
そしたら、灯りを消してしばらくして人の足だけが見えたそうです。
そこで彼は、慌てず般若心経を唱えたそうですが、そしたら、耳の奥の方で「貴様のような程度の低い者の念仏など通じぬは」と、もの凄い低い声で言われたそうです。
彼はその声を聞いて失神し、気が付けば朝だったらしいです。
でも、彼が偉いのはそんな事がありながらも、ロッジのオーナーに部屋の交換を言わずにその部屋を使い続けたことです。
その2.足音
これは私が聞いたものです。
シーズン前にちくちゃんは名古屋の実家へマイカーを片付けに、いーさくちゃんは東京の実家へシーズン中の荷物を取りに。
オーナー一家は釣りと温泉旅行を兼ねて富山あたりに出てしまい、ロッジには私ともう一人、まさはるさんの二人だけになる夜がありました。
まさはるさんは2階の客室で、私は地下の従業員部屋で眠っていました。
すると夜中に子供の歩幅のような短い走る足音が1階の方から聞こえてきたのです。
もちろんお客さんなどまだ一組も来ていません。まして子供など、オーナーの子供以外ここにはいません。
その子達も、その夜はオーナーと一緒に富山に行っていません。
あれはいったい何の足音だったのでしょう。
たしかに子供が何人か、かなりの数が走り回っている足音でした。
その3.スリッパ泥棒
これは、以前のバイトが経験した話です。
従業員室隣のトイレで夜中に大の方をしていると、ドアノブをガチャガチャする奴がいます。
従業員同士は結構学生の合宿感覚で悪戯のやり合いなんかもありましたので、バイト仲間がこんな夜中までふざけているものと思ったらしいのです。
ドア越しにひつこくガチャガチャやってくるのを怒りながらも用を足し終えた彼はトイレを出たそうです。
するとトイレまで履いてきた青いスリッパが無いのです。
悪戯の仕上げに誰かがスリッパを持っていったのだと思って頭にきた彼は、従業員の部屋を二つとも見に行ったのです。
しかし、仲間は昼間の疲れから全員高いびきで完全に熟睡していたそうです。
その時、彼はトイレから出たときに聞いた音を思い出したそうです、スリッパのペタペタという音が1階への階段を慌てて上っていく足音を。
このスリッパ泥棒もいったい誰だったのか不明です。
その4.起こしてくれたのはいったい誰
いーさくちゃんは、お客さんの夕食の準備をするため3時半に厨房に行く当番でした。
が、従業員部屋で昼間仮眠をとっていると、つい寝過ごしてしまい、起きたのは夕方の5時だったそうです。
慌てて厨房に走ってきた彼が、私たちに言うには「起こしてくれてありがとう」なのですが、バイト仲間全員が夕方の忙しさの中、彼が遅刻していることすら気づいていませんでした。
ましてや起こしに行っている余裕など皆無です。
でも彼が言うにはベットで寝ていると「いーさくちゃん、いーさくちゃん起きろよ時間だよ」って体をゆすられて目覚めたそうです。
本人はてっきり誰かがオーナーに見つかる前に気を使って起こしに来てくれたのだと思って礼を言ったそうです。
でも、誰も起こしに行っていません。
いったい誰が…。彼は幽霊に名前まで覚えられてしまったのでしょうか。
その5.生霊?
ロッジでのバイトは、昼の1時から5時頃まではお客さんはスキーに出てしまい、する事が無いので自由時間となります。
朝が早いので仮眠をとる者や、自分の板を持って山へ行く者など人それぞれです。
その中で、まさはるさんがオーナーの子供の男の子と2階の廊下で、ダンボールを使って遊んでいる姿をかなりの数のバイトが見ていました。
しかし、その同じ時刻、まさはるさんは白馬の駅までお客さんを迎えに出ていたのです。
バイトの数人は2階で遊ぶ姿とお客さんを連れて帰ってきた姿を、ほぼ同時に見ています。
一緒に遊んでいた子供に聞くと、本物が帰ってきたのと同じ頃、一緒に遊んでいたまさはるさんは、どこかの部屋に消えたまま二度と戻ってこなかったそうです。
途中で放り出された子供が怒りながら1階に降りてきて、これが現実のことと皆が思い始めたのです。
子供が言うには、いつものまさはるさんよりは、少し不機嫌なのか言葉数が少なかったそうです。
当のオリジナル?の方は、別段体調に変化は無かったそうです。
これも説明不能です。
その6.おかるの穴
白馬を通る国道から栂池方面に上ってくる道の途中に「おかるの穴」と地元の人たちが呼ぶ所があります。
ここを夜中に通過すると、リヤシートに霊が乗っていることがあるそうです。
[(~_~)にこほん]
地下室って結構、不思議な話がありますね。
何個かコーナーを抜けると突然道が悪路にかわり、全員が一時停止しました。
黒いバイクがいないので、先頭を走っていた友人に尋ねると「何、言ってんだよ。そんなバイクは見てないぞ」との答え。
私は「こいつは、なに言ってるんだ。確かに黒いバイクが…」と全員に聞きましたが、誰も見ていないとのことでした。
不思議な気持ちのまま悪路をスローペースで10分程走ったところで、また全員がストップしていました。
なんとそこには、先ほど私の見た黒いバイクがボロボロの状態で木に突き刺さっていたのです。
私が見たバイクは確かにこれだと言うと、友人たちは真っ青になり、その場から一目散に逃げだしました。
私の見た物は、事故死したライダーの亡霊だったのでしょうか。
[F.N@infoweb]
人知れず放置されている事故車。存在を誇示したのでしょうか。
海岸のすぐそばの松の木の下にテントを張ったんですが、当然聞こえるはずの波音が全く聞こえず、時折「ザバッ」という何かが海から上がってきたような音がしました。
また、テントに入りたがらなくなったり(何だか気持ち悪い感じがしたんだそうです)、夜中にテントの外から「…すいません。すいません。xxxxx…」と声が聞こえたり。
テントは二つ張ったのですが、向こうのテントでの話が食い違っていたり。
結構有名な観光地なんですよ、そこ。「軍艦島」がある場所です。
「見付け島」ともいいますが、アレって結構不気味に感じました。
王理は「悪霊島ってこんな感じかなぁ」って思いました。
その時撮った写真に不思議な写真がありましたが今は行方不明です。
一緒に行った男の子、現地でやってた鬼(?)の祭り、不気味なヘビのようなものが、重なって写ってました。
知り合いの人にこの話しをしたところ、その人も同じ場所で不思議な体験をしたそうです。
なんでも、女の子が二人ベンチに座っていて、ナンパしようと近寄ったらいなくなっていたとか。
今でもみんなで集まると、この話で盛り上がってしまいます。
[王理@]
海岸で張るテント。山とは違う独特な雰囲気がありますね。
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