小坪トンネルの話が沢山あったので思い出したのですが、久里浜というと今は廃病院になってる所があるんです。
そこは有名な幽霊スポットで、夜な夜な誰かしら肝だめしに現われるという場所です。
結構頑丈なフェンスで覆われていて、普通なら入れないのです。
そこにはレントゲン写真やらカルテやら、挙句の果てには標本まで放置してあります。
有名な噂なのですが、そこのカルテやレントゲンを持ち帰ると、電話がかかってくるんです。
「○○病院ですけど、カルテを返してください」って。
もうそこには誰もいないんですよ?
そこに、ある秋の夜に仲間と行くことになりました。
原付にニケツして、大体6台ぐらいで行ったと思います。
しかし、もうすぐで着くという頃、とあるトンネルの途中で一台が壊れてしまったのです。
それは小坪トンネルではないですが。
久里浜にある火力発電所のすぐ近くの、三つ連なったトンネルです。
私が乗っていた原付のすぐ後ろが、ついてこないんです。
おかしいな、と思って引き返してもらったんです。
そうしたら、その壊れた原付に乗ってた仲間が、青い顔して一人でトンネルとトンネルの間に座り込んでる。
「どうした?」って聞いたら、「原付がいきなり動かなくなって、今先輩がガソスタに行ってる」って。
そのすぐ前にガソリン入れたばっかりなんですよ? しかも、その前日に直したばっかりなんですよ??
やっぱりその原付は直らなく、しょうがないので放置して、後で取りに戻ろうということになりました。
でも、それだけでは終わらなかったんです。
今度は、そのすぐ手前の、やっと車が一台通れるだけのトンネルに差し掛かりました。
そこも「バケトン」と呼ばれていて、出るらしいんです。
一番前を走っていた先輩が、異常に早く走っていくんです。
あとで「どうしたんですか?」って聞いたら、「急に白っぽいモノが降りてきて、ライトが消えた」って。
朝方に行ったのですが、まだ暗く、私はとてもその時に病院には入れませんでした。
帰る時も、警察に見つかるのも覚悟で、朝になって明るくなりきってから帰ったんです。
行きと同じ道を通らなくてはなりませんから。
…それから、その病院には行ってません。
今、友達がそのすぐ近くの病院に入院しているので、ちょっと心配です。
[みき@横須賀]
その後、原付を取りに行った時、何か起こりましたか?
今から約10年前、Mは別の友人Aの車の助手席に乗り、小坪トンネルを通過中、ドスン!という車の屋根に何か落ちてきたような衝撃を覚えたそうです。
トンネルの怪談話を知っていた二人は、車を止めずそのまま走り続けました。
ドスン!の2,3秒後、Aが誰かが車の後ろに掴まっていると叫びました。
Mは後ろへ振り返りましたが、特に何もありません。
「何にもないよ?後ろ見てみな」言われるがまま、Aは運転しながら振り向くと、あれっ本当だ…ワッ、でもルームミラーには映ってるよー!!
Mがルームミラーを覗き込むと、確かに車の後部ガラスに、おじさん?が、しがみついていたのです。
そのおじさんはミラー越しにしか見えなくて、トンネルを出るまでジッと睨んでいたそうです。
トンネルを出るとフッといなくなっちゃったとのこと。
二人は、つくづくトンネル内で車を止めなくて良かったと感じたそうです。
約7年前、その日は9月で夜11時頃だったと思います。
台風が近づいていたため、かなりの大雨でしたが、季節がら蒸し暑かったのを覚えています。
当時交際していた女性とドライブをしていた私は、逗子から鎌倉方面へ抜けようと小坪トンネルへ向かう道を走っていました。
当然、私はトンネルの話を知っていたのですが、今までそこで特に変わった体験もなく、また同乗の女性は地方出身者でそのことを知らなかったため、何も言わずに中を通過しようと思ってました。
トンネルに入る直前、突然体中が緊張し理由もなく「ヤバイ」という気持ちに駆られ、ものすごい恐怖感に襲われました。同時に助手席の彼女が「キャー!!」と絶叫。
慌ててトンネルの手前で脇道に逃げてしまいました。
その後、金沢霊園前を経由して東京に帰ったのですが、トンネル前から金沢霊園に至る約10分間、私と彼女は原因不明の頭痛に襲われました。
後で彼女に「なんで叫んだの?」と聞くと、「分からないけど、すごく怖くなって思わず声が出た…」とのこと。
霊感の強い人だったら何か見えていたのかもしれませんね。
これは人から聞いた話ですが…。
夜中バケトンを4人が乗った車が通りました。心霊スポットを面白半分で見に来たらしく。
そして助手席の女の子は怖くなって目を伏せていて見なかったそうですが、他の3人はトンネルの上から降ってくる沢山の顔を見たそうです。
その3人は気がおかしくなり一生治らなくなり、目を伏せていた女の子は3人の恐怖で叫ぶ声が耳から離れなくなり自らの命を…、という話を聞きました。
もう1つは…、友達が実際体験した話です。
バケトンの近くに不自然な門があり、その門の中に入りました。
石段がありますが、ずっと上まで続いているわけでもなく途中までしかありません。
その階段を数えながら(本人はなんで数えたのかは分からないそう)上りました。
下りるときも数えましたが上るときと下りるときの段数が違うのです。
上るときは13段、下りるときは14段…だそうです。
それは首吊りの処刑階段だったのです。
[たまちゃん@]
ところで2階家の階段数。13段が多いって本当ですか?
・小坪トンネルの体験
ある意味全国的に有名になったスポットですね。ここ2,3年行ってないんですが、10年位前には夏になると必ず涼?を求めて友人らと肝試しにいったものです。
その時も、8月の初め頃だったと思います。友人5人と遊び感覚で行ったときのことです。
最初は馬鹿騒ぎ状態だった車の中も、現地が近づくにつれ静かになり、到着したときには全員が緊張したように押し黙っていました。
話が少しそれますが、小坪トンネルは新・旧二つのトンネルがあって、いわゆる「出る」と言われているのは旧の方です。
でも、そう言われているだけでどっちも同じです、でます。
今回が初めてというわけじゃなかったんですが、この時ばかりは、妙な感じが車内に漂っていました。
車を運転している友人T(彼は多少、霊感がある)が、「今日は、何かやな感じだな」と言いつつトンネル手前で車を止め「引き返そうか?」と言ったのです。
そうはいったものの、せっかく?来たんだから、いつものコース(歩いてトンネルを往復、途中にあるトンネル上に出られる階段を昇る)を一周して帰ろうということになり、5人で歩きはじめたのです。
しかし、旧トンネルを抜けた辺りで、女の子が気分が悪いというので、あまり行きたくないと言い出したもう一人の友人と一緒に、先に車へ帰らせました。
その時は、さほど気にせず、残った3人で奥へと入っていったのです。
別に何かあるわけでもなく、恐怖心も殆ど無くなってきた頃、Tがいきなり「戻ろう!」とかなり強く言ったのです。
訳を聞いても話そうとせず、ただ来た道を早歩きで戻り始めたのです。
私ともう一人の友人は、とりあえずTのあとについていったのです。
訳は解りませんが、二人ともTの霊感のことは知っていたので、何かあったんだろうと思いつつ、車の所まで戻りました。
すると、Tは何も言わずに車に乗り込み、素早く発進させました。
2,3km走った所で、「何か見たんか?」とTに尋ねると、「トンネルの出口のとこに人がいた」と言いました。
それは白い服の女性で、壁の中から出てきたというのです。
もちろん私ともう一人の友人には見えませんでしたが、車で待っていた二人の友人は見たそうです。
トンネルから出てきたとき、四人だったと。
・小坪トンネルの体験 その2
上の体験から2,3年後のことです。
当時私は、新しく買ったバイクを乗り回したくて仕方がなく、夜毎、走り回っていました(族じゃありませんよ、念のため)。
夏の湘南とはいえ、夜中の2,3時ごろにはあまり人気もなく気持ちよく走っておりました。
鎌倉辺りにきたとき「そういやあ、小坪に一人で行った事って無かったなあ」などと、いま思えば浅はかな考えが頭に浮かんだのです。
そのままトンネルへと方向を定めたのです。
さすがに真夜中とあって、人っ子一人おりません。
旧トンネルが誘うように口を開けていました。
手前まで来て、一度バイクを止め「どうせ、俺にゃあ見えんからなあ」と自分に言い聞かせるようにぼやいた後、バイクをスタートさせました。
とはいっても徐行する気などありません。
100km近くまで一気に加速させ、あっという間に通り抜けてしまいました。
出た辺りでまた停車させ振り向きましたが、何も起きません。
その時は急いで通り抜けたことに我ながら臆病だなあと思い「やっぱ、何ともないや」と苦笑しました。
新しい方は大丈夫、何ともないだろうとUターンして、40kmほどの速度で呑気に戻り始めました。
この頃は、出るのは旧トンネルだけと思ってました。
片道に2つあるトンネルの一本目を過ぎる所で、信号に引っ掛かり止まっていると、いきなりどおっと風が強く、後ろから吹き付けてきたのです。
あまりの強さによろめいてしまい、両足でバイクを支えて体をたて直すと、ドスンとリヤシートに何かが飛び乗ったような感じが襲いました。
その時は反射的に振り返ったのですが、後ろには何もいませんでした。
しかし場所が場所なだけに半分パニック状態になり、信号も確かめずにバイクを発進させました。
そのまま二本目のトンネルを抜けるまで、時間にして5秒ほど、はっきりと背中に何かの感触がありました。
トンネルを抜け切るとフッと後ろが軽くなり、チラと見たミラーに長い髪の毛が映っていました。
その体験後、これといったトラブルもなかったので、多分からかわれたんだろうと私は思っています。
少し前、TVのリサーチで、ここのトンネルを検証していましたが、すべて解決できてるとは思えません。
他にも体験談があるのですが、また後日。
長文になってしまい申し訳ありません。
[天地無用@web3]
いえいえ<長文。リヤシートに乗ると車体が沈むんですよね。
何回行こうとしても辿り着けないのはナゼ?
そばに行こうとするだけで必ず体に変調をきたすのはナゼ?
ちなみに三回いこうとして三回とも側に寄せ付けてくれなかった…。
一度目 無性に吐きたくなってきた
二度目 目の前にトンネルの入り口が見えたのに手前で突然頭が割れそうになるほどの頭痛が襲ってきて引き返す
三度目 右の背中になにか刺さっているかのような鈍痛
トンネルの側から離れると「痛みなど何だったの?」というように治ってしまう。
なぜ?
[いち子@odn]
何故か火葬場とか跡地とかいうと、不思議な話が多いですね。私の家の近所には、それがあるのですが…。
この土地の因縁話を御存知の方、いらっしゃいませんか?
トンネルが見える位の所に来た時、左側トンネルの入り口に大きな馬に乗った鎧を着た武者が見えたそうです。
その武者は首から上が無く、手に長い槍の様な物を持って、こちらを向いて何かを待っている様だったといいます。
先輩は驚いて、他の道から帰ろうと来た道を戻ったのですが、かなり遠回りになるし錯覚かも知れないと思い直し、今度は右側のトンネルに近づくと何もいないので、急いでトンネルを抜けようとしました。
トンネルの中に入った途端、生臭い空気に包まれ、ふと後ろを向くと、さっきの武者が馬に乗って追いかけて来ました。
急いで自転車を走らせ、トンネルを抜けた所で転んでしまいました。
車道に投げ出された先輩の前から来た自動車が、急ブレーキで先輩の頭の近くで止まったそうです。
振り向くとそこには何も無かったかの様にいつものトンネルがあり、自動車の運転手に「顔面蒼白だけど何かあったのか?」と聞かれたそうです。
それ以来、先輩は引越して、二度とあのトンネルは通らないと言っています。
[かず@大阪]
轢かれなくて良かったですね。
その家の外観は木造の平屋建てですが、実は地下室があります。
地下室に下る階段は鉄格子で頑丈に封じられ、階段の途中から下は大量の小石で埋められています。
友達と何度かそこに行きましたが、行く度に人形の配置が変っています。
一度、天井から首吊りの様に吊るされている人形が、風もないのにクルクル回っていた事がありました。
[かず@大阪]
人形の存在理由。何なんでしょう。
真夜中なので周りに人影は無く、前に車が1台走っているだけでした。
道路の両端が畑になっている所に差しかかった辺りで霧が濃くなり、スピードを緩めました。
その時、前を走っていた車が急ブレーキをかけたかと思うと、いきなりタイヤを軋ませながらUターンをして、自分の横を猛スピードで今来た方へ戻って行きました。
なんだろう?と少し不信に思いながらも彼は車を走らせました。
前の車がUターンした辺りで、彼も急ブレーキをかけました。
そこには交通事故にでもあったかの様な、服がボロボロの男性が道路の真ん中にフラフラと立っていて、こちらを見ています。
その顔は半分腐ったように崩れかけ、眼球は完全に窪んでいて真っ黒だったそうです。
焦った彼も前の車と同じ様にUターンをして、大回りをして自分の家に帰ったそうです。
僕は彼からこの話を聞いた時は信じていませんでしたが…。
しばらく経ったある日、僕は床屋に行きました。
後から来た男性が椅子に座るなり、店員に話しかけました。
この前、あそこの道でゾンビみたいなの見ちゃったんだよ。
詳しく聞いてみると、彼と同じ場所で、やはり霧がかかっている深夜だったそうです。
それ以来、その道は通らない様にしています。
[かず@大阪]
嫌なものを見てしまいましたね。
夜11時過ぎ、鎌倉駅で電車を降り、海沿いに歩いていくと、ありましたありました、例のトンネルが。
トンネルの前に立ってるだけで背筋が凍るような感じです。
一緒にきた3人は、もうビビッてました。
私自身も「夏なのに何でここだけこんなに寒いんだ」と言いだす始末でした。
それでも、せっかくここまで来たんだから、いまさら引き返す気にはなれません。
私たちは、「俺たちは男だぜ」の掛け声とともに、トンネルの中へと入っていきました。
言い出しっぺの私が先頭を歩き、その後ろに残りの3人が仲良く横に並んで歩いていきました。
トンネルの中は確かに不気味で、壁の染みも噂どおりの形に見えました。
しばらく行くと、前から二つの人影が近づいてきました。
私は「来たか」と思いました。
しかし、よく見ると、若い女性と小さい女の子でした。
ちょうど、母親が子供の手を引いて歩いているといった感じだったのですが、それにしては感じが変でした。
こんな時間に子供を連れているのはおかしいし、何よりも「子供に車道側を歩かせているのも変だ」と思いました。
子供は完全に車道の中を歩いていました。
それでも、ただの非常識なお母さん程度に思って、そのまま歩いて行きました。
距離が近づいて、こちらが車道によけようとしても、その女性は子供を歩道に引き寄せようとはしません。
母親は壁際いっぱいに歩いていて、そっちにもよけられません。
また、二人が道を開けてくれるそぶりも見せません。
しょうがないので、車道に出て子供の横に回ろうと思った瞬間、突然クラクションが鳴り響き、車が私の横をかすめていきました。
私は危うく車に轢かれてしまうところでした。
車が通りすぎた後、私はとてつもない怒りに駆られました。
いくら非常識だといっても限度がある。
あの二人には、前から来る車のライトぐらい見えていたはずだ。
それなのに、子供を歩道に寄せず、なおかつ、車道によけようとする私には注意もせずに、のうのうと歩いているとはどういうことか。
わたしは振り返り、文句を言おうと思ったのですが、二人の姿は見当たりません。
「ちっ、逃げやがったか。それにしちゃあ逃げ足がはえー」と思いつつ、しょうがないので、友人たちに不満をぶつけてみました。
すると、友人たちは「えっ、なんだそりゃ」と言うだけ。
私が「今、母親と子供が通り過ぎただろ」と言っても、友人たちは「誰もいなかった」と言うのです。
[Bestia]
お怒りはごもっともです。でも、相手が…では。
こうなったら絶対絶対行ってやる! と意気込んで必死にさがしました。
もう目の前にあるのはわかっているのに、なかなかたどりつけません。
それから1時間も経ってしまいました。
意外とわかりにくい所にトンネルはあるんですよね。
車は走ります、どんどん近づいていきます。
それと同時に私はすごい脱力感に襲われはじめていました。
助手席を倒して寝た格好でないと具合が悪くてなりません。
3メートル、2メートル…、トンネルの入り口が見えました。
「もう止めて!!」私はすっかり気分が悪くなり、吐きそうでした。
とてもじゃないけど、このままトンネルには入れません。
引き返すことになりました。
トンネルの右に坂があって、上に行けばたぶん火葬場があるんでしょう。
その坂のところで「きゃっきゃっ!!」と、はしゃぐ声だけ聞こえました。
私は声の主を確かめる間もなく気を失ってしまいました。
家に着くまではよく覚えていません。
ただもう遊び半分で行かないほうが身のためだと思いました。
[比菜乃@aif]
夜中には近づかない方が良いでしょう。
ところで、彼女がもっと不気味に感じるのは、そこからさほど離れていない「三井」と言う土地にある短いトンネルだそうです。
いつも怪しげな気が漂っていて、うつむいた女の人がたたずんでいるのですが(要するに幽霊)、その他にもいろんな霊の存在を感じるのだそうです。
ここ津久井湖周辺は他にも「城山大橋」「ボート乗り場」など、多くの噂があるそうで、TV番組でもたまに取りあげられるとのことです。
近所の日赤病院に入院したときなどは、上半身は全く見えない、足だけが歩いている霊を見かけたそうです。
もっと詳しく聞きたいのですが、あまり追求すると意識がそれらの霊と同調してしまって、あまり良くないようなので、このへんで聞くのを止めておきました。
湖という場所は、「巨大な淀んだ水たまり」ですから、こうした霊が集まって来やすいのでしょうね。
ここより少し離れますが、宮ヶ瀬ダムにある虹の大橋に現れる幽霊は、地元では知らない人はいないそうですよ。
[t-o-k-i]
水を求めて彷徨うモノたち。何ともいえない雰囲気ですね。
また、この近くの某学園の山小屋の前の沢には、昔、黄色い光と足だけあるという、お化け?が出たそうだ。
一回目は雨の降る夜、一人の先生が沢の上流から懐中電灯のような光が、ふわふわこっちにやって来たので人が来たと思い、声をかけたが返事は無く消えてしまったという。
その時、他の先生がやってきて、閉まっているはずのテントから滑り出す足を見たが、トイレに行った生徒はいなかったという。
すると、また光が見えたそうだ。
二回目はこれも雨の降る夜、先生が一人で泊まっていたところ、誰もいないはずの石段から足音が聞こえ、幻聴だろうと思い、トイレに行くと、また例の光が見えたそうだ。
この辺りには、こういう話が多いのだろうか?
[KK]
山の中では光体が良く見られるようですが。
湖を見下ろす丘は林になっており、その中になぜか目立つ一本の大木があったそうです。
彼女の目は、一瞬その大木に釘付けとなり、次に湖に視線を移しました(あるいは、彼女の脳裏の中に湖の情景が浮かんだのか…、その辺の記憶が曖昧だそうですが)。
その湖の情景が、彼女に今も消えないインパクトを残したのです。
まわりの風景は、かすんだような白黒にトーンをしずめ、湖だけが血のような鮮烈な赤色に染まっていたそうです。
ここは、ときどき遺体の上がる場所、また隣接している津久井城では、かつて戦場となったこともあったそうです。
7,8年経つ現在、彼女は毎日、車でここを通り過ぎるのですが、よく路傍にたたずむ人、また、車に飛び込んでくる人に行き会うそうです。
もちろん彼女にしか見えないのですが。
[t-o-k-i]
何かモノを見る目が、目覚めてしまったのでしょうか。
ある時、どういう理由でなのかは分かりませんが、この一帯の水田を潰し、そして底無し沼も一緒に土を盛り、潰してしまいました。(役所からの通知らしい)
その作業中、後から後から水があふれ出てきてしまい、近所の方の庭までを水浸しにしてしまいました。
仕方なく、その場所の脇へ穴を掘り、水が流れないようにしました。
すると、一定期間は水がその穴に溜まるので良いのですが、一杯になると、また、近所の家の庭を水浸しにするのです。
今まで、底無し沼だったときには、水の逃げ場は無く、溢れてしまうこともなかったのに…。
それからしばらくは、イタチごっこのように、その穴から水を近くのドブ川に流し、穴を大きくし、いっぱいになったら…の繰り返しでした。
一向に水が枯れないのです。
しかたなしに、祖父が神主に依頼し、お祓いをして頂きました。
すると、嘘のように水が溢れ出なくなりました。
いま、その場所は、何もない荒れ地のままです。
[夜那@tpoz]
底無しの沼地には龍神伝説が多い。ということは。
その時その坂を、バイクで飛ばして走っていた時、例の石壁の前に女の人が立っているのが見えました。
しかも、ゆっくり手招きしていたそうです。
ビックリした彼は、急ブレーキをかけてバイクごと転んでしまいました。とても大きく転んでしまった彼。
倒れて気を失いそうになる寸前、壁の前にいたあの女が現れ、薄ら笑いを浮かべて彼の顔を覗き込んできたそうです。
そして女は言いました。
「だから危ないって言ったのに」。
そのまま彼は気を失ってしまいました。
[おはな@index]
Copyright (c)1996-2000 kibitaro & web surfer
Since 09/13/1996, Last Updated 06/20/2000